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たぬきじゃない2


日が暮れたあと、自転車で帰ると駐輪場にハクビシン2匹がこちらを見ていた。

いつもは離れた位置の暗闇で、目を光らせている彼らだが、その日は灯りの下で、至近距離でこちらを見ていた。

へえーやっぱり見た目はたぬきじゃん?知らんけど

そう思い、自転車を降りてゆっくり近づていった。

すぎお: てくてく

たぬき2匹: たたっ ちらっ

すぎお: てくてく

たぬき2匹: たたっ ちらっ

そう。私が近づけばその距離だけ離れるが、逃げずにこちらをチラチラ見てくるのだ。

ほほう興味を持たれているわけだな。

そう思い、さらに距離を縮めていく。私の住んでいるところは森のすぐ隣なので、追い詰めていくと森に駆けていった。あらー

しかし森の中で確実に目が4つこちらに光っている。(2匹×2個=4なので。おばけじゃないよ)



次の日。また日が暮れたころ帰ると

なんとまた同じ2匹だと思われるたぬき(ハクビシン)がこちらを見ている!

桃太郎だったら確実に仲間に入れている!!

そして私がまた近づくと少し離れ、振り返ってくる!!



待てよ。。。。

これって、よく漫画とかであるやつやん。この2匹は夫婦で、普段は人間に怯えて暮らしているけど、自分の子供が怪我にあって、治療を必要としているんだ!!それを訴えてるんだ!生まれたての子供がカラスにいじめられて、今頃巣(?)の中で血を流して凍えてるんだ!包帯とミルク(?)がいるんだ!私たちについて来てください。っていう顔してるもん!包帯もミルクもないけど、ティッシュとたまごぼうろとお〜いお茶持ってるから応急処置くらいできるかもしれない。助けたらバロンみたいなイケメンな猫(orたぬき)が出てくるんだ!

そう思い、たぬきに近づくと、2匹は私の考えに気づいたように、もうこちらを振り返ることなく、しかし確実に私に歩幅を合わせて、まるで案内をしているかのように駐輪場の奥へと向かった。

たぬきを見失わないように、急いで枝をかき分け、夜の森に入っていく。真っ暗でよく見えない。落ち葉が湿っていて気持ちが悪い。枝を踏む音がパキパキと鳴る。50mほど進んだだろか。真っ暗な森の中で2匹が立ち止まった気配がした。慌ててiPhoneのライトをつけると、木の根っこの部分に、穴が開いていて、覗くと彼らよりも小さいサイズのたぬきがこちらを見ていた。ライトを当てても逃げずにこちらを見ている。警戒心が弱いのか、いや、もう体力が弱っているみたいだ。手を伸ばせば触れそうな感じがする。

なるほど、想像していた通りの展開である。手当てが必要な子だぬきがいた。

しかし、私は思ってしまった。


汚い。

せっかく心を許してくれた親だぬきには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。だが野生動物を普通に触れるほど、私は不衛生ではないのだ。


さようなら


途中から嘘です。

まじで何の話???



おしまい。









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