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将来の暮らしを真剣に考えてみる④

     少子高齢化と人口減少が進む地方を、将来的に持続可能な地域にする為に、一般人の知識で考えてみると・・・

①若者の流出について

    多くの自治体が、大学進学や就職を機に若者が都会に流出する現実を抱えています。
   口演の機会に、中・高・大学生の話を聞く中で、多くの若者が
    ●やりたい事が見つからない
    ●話を聞いてくれる人(大人)がいない
と言います。
   一方、大人との会話で聞こえてくるのは
    ●田舎は楽しみがない
    ●給料は安いし将来が不安だ
との愚痴に似た言葉です。

   これでは若者が故郷に残ろうとは思わないだろう

私はそう思います。

    今、地方は公務員の成り手不足に悩んでいます。
    身分が安定しているといわれる公務員を若者が選ばないのは・・・

    地域(故郷)の為に頑張りたい

と思わせてくれる大人がいない(少なくとも、その若者の周囲にはいない)からではないでしょうか?
    政治家が、既得権益を守り自分が政治家であり続ける事だけを考えているからではないでしょうか?
    公務員が、事なかれの姿勢で前例踏襲の仕事ばかりしているからではないでしょうか?
    親を含めた大人が、愚痴をこぼすだけになってはいないでしょうか?

    だから若者が、地域(故郷)に夢を持てない
    

   つまり、地域(故郷)に魅力がないのではなくて

   地域の大人に魅力がないから

   若者は地域に残らないんじゃないでしょうか?
   少なくとも、政治家が公務員が地域住民が、地域(故郷)の為に、生き生きと懸命に生きる(働く)姿を目にすれば、子供達(若者)に伝わるものは必ずあると思うのです。

②働く場所(環境)について

    自治体や地域の有力者が地域振興で優先的に考えるのは、企業誘致による働く場所の確保でしょう。

 


    熊本県菊陽町が台湾の半導体大手TSMCを誘致して活況を呈していますが、人口減少に悩む全ての自治体で企業誘致ができるものではありません。   
    私は、それよりも地域(故郷)を想う若者が地元で起業する事の方が現実的ではないかとさえ思っています。

    首都圏では2時間の通勤時間はザラです。
    私は福岡で勤務した事がありますが、熊本や私の故郷大分から福岡に通勤する人もいました。

    要するに、住環境がよければ人はそこに住み、そこから都市部に通勤する事を選ぶのではないかと思うのです。
    それは、コロナ禍で広がりを見せたワーケーションにも言えます。
(※ワーケーション・・・オフィスを離れ、どこかで休暇を過ごしながら働く事)

    実際にそうした住環境づくりで、工場などの施設誘致をせずに、企業の事務所機能が移転して来た地域もあります。
    中小企業の多くで働き方改革が進まない中で、労働と心身のリフレッシュが並行してできる環境と子育てや生活がしやすい施策があれば、人口減少に悩む地域でも、移住によって生産人口を増やす事は可能ではないでしょうか?

    『そうした実際の事例から学んでみてはどうでしょうか?』
 ・・・知り合いの政治家にそう言ってみるのですが、正面から考えてくれる様子はありません。

    次回の投稿では、そうした事例のご紹介をしたいと思います。


    
    

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