ダイエット減量
過酷な減量
私は武道家で、現在51歳ですが、45歳まで競技にも参加しておりました。
競技は体重制限があり、10代より45歳までウエイトコントロールと付き合ってきました。
そして10代20代の頃は、プロの格闘技のリングにも立ち、かなり過酷な減量を強いられていました。
短期間で10kg前後落としておりました。
減量中は次回からきちんと適正体重を維持しようと思うのですが、試合が終わると緊張の糸が切れて、
すぐに元どおりです。
また試合が決まると減量して、試合が終わると元通り、その繰り返しでした。
こう書いてみると、人生って陰陽のバランスが大切ですね。
お釈迦様が中道が真理で、五欲を貪ることは言うまでもなく、苦行に励むことも真理に至る道ではないと仰っておりました。
苦にも楽にも偏らず、正しい判断を実践できる道が中道であると。
ですから、極端なダイエットのあと我慢できず、ドカ食いしてしまうのは自然の道理なのです。
私は普段70kg前後あった体重を短期間で、60kg前後まで絞ってリングに立ちました。
そして試合が終わると、1、2日で元に戻っていたのです。
道理
自然の道理というのは逆らうと無理が生じます。
親が厳格に子供をしつけると、精神的に忍耐力のある子が育つかもしれませんが、愛情が欠けていると、他人に対して厳しい人間になってしまうかもしれません。
逆にいつも優しく、何でも子供の思い通りにさせてやったとします。
その子は、他人に寛大かもしれませんが、道徳から外れた人間になってしまうかもしれません。
適度に厳しく、適度に優しく、バランスのとれた子育てが肝要です。
何事もバランスが大切です。
どうやって適度なバランスを見つけるのでしょう?
無責任な物言いかもしれませんが、「あるがまま」です。
結論を言ってしまうと、多種多様な人間がいて、様々な出来事があって、あらゆる経験を積み、人格が形成されていきます。
厳しい人がいて、優しい人がいます。
裕福な人がいて、貧しい人がいます。
太った人がいて、痩せた人がいます。
この3次元では陰陽のバランスは絶妙です。
「あるがままで、お互いに影響しあってそれで全て良し」
「あるがままで太っていて、それで良し」
そうなのでしょうが、でも、それでは話が終わってしまいます。
理想の体型に近づけたいと思うから、今回の記事に興味を持って頂けたのだと思います。
では、道理に逆らわず、理想の体型に近づけるにはどうしたら良いのでしょう?
受容
中村天風は、「病は忘れれば治る」と仰っておりました。
そして、忘れるためには、まず病を受容して、
敵のレッテルを外すことが大切です。
ダイエットも同様です。
太っていることを受容して、
食への執着を解消するのです。
具体的には、心身を客観的に見る視点を保つことが大切で、
そのためにヴィパッサナーを紹介しました。
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このヴィパッサナーを日常生活に取り入れることで、心を平らにしていくのです。
常に心と身体を見張る視点を保つことで、「今ここ」に滞在し、将来の不安や欲望、過去の不満や懐古を消し、淡々と物事に取り組むのです。
同じように掃除や草むしりをやっているように見えて、淡々と取り組む人には、身体にとって快の神経伝達物質が分泌されます。
逆に「今ここ」に滞在できない人の身体には不快な神経伝達物質が流れるのです。
傍から見て、同じように見えて、実際には、雲泥の差があるのです。
前向きに取り組む人は、健康になり、魅力的になって、幸せになります。
不満な心持ちで取り組む人は、不健康になって、精気を失い、不幸せになります。
どちらが良いか、言うまでも無いでしょう。
ストレスを溜めずにいられれば、五欲を貪る必要が無くなります。
怒りや悲しみの不満を抱く人は、五欲で感情を紛らわせる必要が出てくるのです。
そうではなく、感情と共にあらわれる、身体の感覚を感じるのです。
不快と共にお腹や背中、頭に言葉で表現し難い感覚が現れます。
その感覚と向き合い、感じることによって、
その不快な感覚は軽減され、やがて消えるのです。その身体の自浄作用を活用できるようにします。
不快を五欲で紛らわすのではなく、受容して、免疫力を活用するのです。
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