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2022.2.5 三頭山

先週末行った山の登山記録。

マンボウが出てしまったので、2/5-6で予定していた雪山を延期し、都内の山に登ろうということになった。
さて、どこに登るかだが、、
期末期間中は、ロクな成績も取らないくせに勉強という名目でずっと椅子に座っており、結局1ヶ月以上山のブランクが空いてしまっていた。おかげで体が鈍りに鈍っている。
…これは奥多摩でトレーニングするしかないということになった。

奥多摩といっても沢山の山がある。中でも奥多摩三山(川苔山、高水三山、三頭山)が比較的メジャーということで、そこから攻めることにした。
初めは川苔山に行きたかったのだが、去年の春の土砂崩れから永遠に登山道が封鎖されており、諦めた。そして、今回の目的はトレーニングなので、できるだけ獲得標高を稼ぎたいという観点から、獲得標高が1000m近く稼げる三頭山を選んだ。高水三山はそこまでではなかったので、またの機会に。

雑だが、上に貼り付けた写真が今回のルートとチェックポイントを示した地図である。青丸で囲んだ部分が都民の森、赤丸で囲んだ部分が今回の出発地点(ゴール地点)の「数馬」。水色で点をつけた部分は滝がある場所で、下から順に「夢の滝」「菅平の滝」「三頭大滝」。

通常、三頭山に登る時は「武蔵五日市駅」からバスで1時間強の「都民の森」まで行き、三頭山をピストンするか、又はさらに南に下った槇寄山まで行って周回するらしい。
ここで地図を見てみよう…なぜ今回はわざわざ遠回りしているのか。
それは、2月はシーズン外で都民の森までのバスが運行していなかったからである。そのため、バスで行ける限界「数馬」から周回せざるを得なくなった。その場合、通常の2倍程の所要時間と距離を歩かねばならず、無事に(?)、日没までに下山!RTA計画が立ち上がったわけである。ちなみに、この季節は滝が凍って「氷瀑」になっている可能性が高く、その景色も目的のひとつとなった。

そして、登山開始。初めは道路沿いに歩き、菅平の滝を目指す。途中で夢の滝を通過したが、殆ど平地なので、当然水は凍っていなかった。

普段は滝を見るために多く人が訪れるそうだが、バスも通っていないこの時期にわざわざここまで来る物好きは流石に居ないらしく、全く人が見受けられない。
体がまだ起きていないので、初めはゆっくり歩き、徐々にペースを上げる。仲間と話しながら進んでいくと、程なくして菅平の滝に到着。氷瀑になっていることを期待したが、水の音が聞こえる…これは残念。まだ標高も高くないので、溶けるのが早かったのかもしれない。

夢の滝

しかし、滝というのは見ていると心が洗われる気がする。癒し効果があるのは間違いないだろう。
気を取り直して、サッサと次の三頭大滝まで歩くことにした。

その道中、沢の水が凍っており氷瀑への期待が高まった。

時折、地面が凍結しており滑りやすくなっていたので、気をつけてゆっくり歩を進める。
ちなみに、去年は30cmほど積雪があったということで、アイゼンを携行して完全にルンルン雪山気分で来たのだが、全く積もっていなかった。ただ寒いだけという、地面に限っては完全に期待はずれの状態であった。しかし、沢の水が凍っているのはとても不思議で綺麗だったので、良しとしよう。

突然だが、奥多摩の道は「ダラダラ坂道時々急登」である。これは奥多摩のどこの山にいっても大体同じである。トレーニングには最適だが、何せ辛い。今回も同様、ジワジワと体力を削られ、見事にバテてしまった。

そんなバテバテのバテ状態の中でも、何とか三頭大滝に到着。ここでは、見事な氷瀑を見ることが出来た。

落差30mの三頭大滝

暫く氷瀑を観察し、都民の森方面に歩きだす。

ここから山頂までの尾根歩きが一番辛かったと記憶している。そのうちゆっくりとしか一歩を踏み出せなくなっていたが、ここで「辛い、止めたい」という気持ちは一切起こらない。なぜなら、行くしかないからだ。状況が許す限り、コスパなど度外視してひたすら目的を遂行するのみである。身体に支障をきたしていない限りは、「しんどい」「つらい」といったマイナスの心情は無視していくものだ。

一方で、楽しい場面もあった。それは、凍った沢の上に降りたとき。

メンバーで氷上に恐る恐る立つ
一歩間違えれば死ッ…

当然氷はツルッツルなので、一歩間違えれば沢を一気に滑降し、初めから登り直すことになる。というか、30m落差がある三頭大滝の上から墜落するので、確実に人生リスタートである。しかし、普段体験することの無い感覚に一同大はしゃぎした。

そうこうしているうちに、三頭山山頂(西峰)に到着。記念に写真を撮ってもらった。

どうでもいいけど一番左が私。

山頂では、どこから湧いてきたのか、ちらほらと登山客がいた。

富士山が見える

山頂からは見事な富士山が見え、その周辺の三つ峠、滝子山、杓子山なども見渡すことができた。

三頭山は、その名の通り西峰、中央峰、東峰と三つのピークがある。折角なので、全て回ってみた。

三頭山中央峰
東峰
奥多摩の景色

東峰からは奥多摩の山々が綺麗に見渡せた。

この視界の良さは、真冬でないと中々体験出来ない。冬季登山の醍醐味といえるだろう。

山頂を巡った後は、三頭山避難小屋まで下り、昼飯としてカップラーメンと豚汁を食べた。加えて、後輩が新潟土産の餅を持参してくれていたので、有難く頂戴した。

あとは下山だけである。エネルギーも充填されたところでスタスタと歩き出す。程なくして槇寄山との中間地点に位置する「大沢山」を通過。

さらにスピードをあげ、殆どトレラン状態で槇寄山に到着。ここにベンチがあったので、少し休憩。

景色も綺麗だった。あと槇寄山の標木の字が雑い。おそらく白ペンキが剥がれたからマッキーか何かで書いたのだろう。逆に趣があっていい気もするが。

海鮮丼とラーメンとビール🍺

そして、無事に下山。計画では17:10に下山予定(日の入りは17:31の予定)であったが、下山時時計を見ると、16:05であった。RTA成功。

最後は皆でビールと海鮮とラーメン(カロリー過多)を頂き、仲が深まったところでお開き。各々家に帰った。


今回は冬季の日帰りということで雪山を想定していたが、積雪は無かった。しかし、氷瀑や凍った沢はとても新鮮で、心身共にリフレッシュすることが出来た。

次の登山は再来週、八ヶ岳東天狗西天狗になる。マンボウが延長されない事を祈りつつ、筆を置くことにする。

ではまた。

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