レインボーサンダー！！(クロマニヨンズライブレポート11/3LIQUIDROOM)

歪んだ現代社会に虹色のイカヅチを振りかざせ！いくぜ、ロックンロール！
ということで、今年もクロマニヨンズのツアーが始まった。今回ぼくが参戦したのは4日目のLIQUIDROOMでのライブだ。
開場前から観客のテンションは上がりっぱなしで、前説をする人(椎名さん)が出てきたときはもう凄まじかった。会場が一気に湧き上がる。そしてその後にクロマニヨンズが登場すると引き寄せられるようにステージの近くに人が密集する。そこから繰り出されるレインボーサンダーに痺れっぱなしのひと時だった。
去年はヒロトが怪我をしていたが、今年は元気そうで、演奏スタイルは相変わらずカッコよかった。よりバンドとしてのレベルも上がったように感じる。特に今回はドラムのカツジとベースのコビーのリズム隊の掛け合いが光っていた。この二人は本当にうまい。「三年寝た」のカツジのドラムは必見！

イチ、ニ、サン！！でみんなで歌おう

今回はライブに向いた曲が多かった。というかライブに向いた曲しかなかった。「恋のハイパーメタモルフォーゼ」の出だしでは、ヒロトのイチ、ニ、サン！！の掛け声に合わせて会場にいる全員があなたーを好ーきーにーなったからさー！！と歌い出すシーンが見られた。あの時にみんなで大合唱する喜びはレコードだけでは味わえない。ライブならではの嬉しいイベントだった。他の曲でも、途中で合いの手をマーシー、コビー、カツジと一緒に入れたりして、会場の一体感を感じられた。
また「ファズトーン」ではヒロトのパフォーマンスが楽しい曲調に拍車をかけた。ヒロトが楽しそうに横揺れすれば、観客も楽しそうにリズムに合わせて体を動かす。これもライブならではの楽しさだ。
さらに定番曲の選曲も最高だった。定番曲の中での個人的ベスト曲は、やりたがってるクロマニヨンズによる「ペテン師ロック」。2年前のシングル曲でヒロトのブルースハープと楽器隊の掛け合いがシビれる一曲だった。

毎年出して毎年演るってスゲェんだよ

先程、今年"も"始まったと書いたが、つまりはここ最近のクロマニヨンズは毎年レコードを出して毎年ツアーを敢行しているのだ。12年間そんな風にノンストップで走り続けるというのは結構凄いことで、ファンを楽しませる彼らの一年サイクルは毎年新たな熱狂を生み出している。

12年もやってれば当然曲も増えてくるわけだが、クロマニヨンズは全部のアルバムを通して聴いても、様々な楽曲の中に一貫して「ロックを楽しむ！！」というシンプルでストレートな意気込みがブレずに感じられる。まず軸に「ロックを楽しむ！」というただ一つだけ変わらないものがしっかりとあるので、毎年安心してライブもアルバムも楽しめる。

さらに凄いのが、かなりの量のレパートリーがあるのにも関わらず

彼らは最新アルバムの曲を全部やる。

なんなら最新シングルのカップリングまでやっちゃう。だから今までのアルバムを全部聞いていない新しくファンになった人でも大丈夫。最新アルバムだけ聴いて後はみんなで踊ろうぜ！！それで、好きになったら他のアルバムも聴いてみたら次のライブで、前のアルバムの曲もポロっとやったりするかもよ？！
本当にクロマニヨンズにちょっとでも興味が出たらまずはライブに行ってみてほしい。関係ないから。宇宙で一番スゲェ夜だから！
新規も古参もみんなで楽しくロックンロール！！それがクロマニヨンズだ！！

レインボーサンダーはまだまだ続く！！

さあ、まだツアーは始まったばかり。これからしばらくはクロマニヨンズのライブが楽しめる。どんなライブが飛び出すのか、今からワクワクが止まらない。クロマニヨンズのロックンロールはツアー終了まで全力なのだ！！
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