見出し画像

2015年 フジロックの思い出

フジロックはお嫌いですか。フェスとか興味なしですか。わかります、私もそうでした。
地下のライブハウスとかクラブだとかで聴く音楽を好んでいたので、何が「僕らは太陽の下でダンスしたい!」だと(それはフジではありませんけど)。
豊洲でイアン・ブラウンが出た時も行かなかったし、記事や映像で見る表面的な部分に拒絶反応があったりもしました。
行ってみるまではね。

そして行ってみた私は、また行きたいとまんまと思わされるようなでっかいお土産を持って家へと帰るのでした。

フジロックは土日しか外出が出来ない私にとっては、ヘッドライナー級の外国人さま達をストレスなく好きな場所で観ることができて、大自然の中に響く音を歩きながら聴いたり、美味しいビールを飲んだりし、観たいものが観れなくてもまぁいっか〜な気分で、いつもなら気になるような事がどうでもよくなる貴重な夏の楽しい一日を過ごせる場所なのです。
そうだ、今書いてて気がついた。
私はただ夏休みが欲しいだけなのかもしれない。

さて、以下は昨年のフジロック後のツイートをただまとめただけのものですが、これは私の人生初のツイートで、6年ぶりにライブというものに行った記録で、何か文章的なものをちゃんと書いた事も13年ぶり位という、それはそれは思い出深い特別なことでした。

・9年ぶり4回目のフジロックから帰宅して丸1日経ったのにまだリストバンド外せない。
あー楽しかったな。

【土曜日】

・フジロックの思い出①土曜ヘブン最初のキセル。ずっと好きでいつかフジロックで観たかった兄弟。晴れた空に素敵な音と声でしょっぱなから幸せ。ベガ聴けなくて残念だったけどギンヤンマの時トンボ飛んでくる粋な演出。

・フジロックの思い出②土曜の空いた時間にオアシスで昼食。灼熱地獄にまいって初めてドラゴンドラに乗りその絶景に感動しながらデイドリーミングでクールダウン。涼しい。TASAKA君は終わってたけど知らないDJで久々にゆるく踊って楽しむ。そして高所恐怖症に待っていたのは下山の恐怖!

・フジロックの思い出③土曜の本命、岡村靖幸inレッドマーキー。25年ぶり2回目の岡村ちゃんに我を忘れて飛び跳ねる。あの歌とあのダンスをまた再び観れるなんて。遊ぼうってば僕らはすぐ会える あの頃の2人にもすぐなれる。パラシュートガールの歌詞を思い出した。

・途中、バンドメンバーからの物販Tシャツの紹介中キーボード後方でしゃがみ込む岡村ちゃんの姿に着ぐるみの中の人を見た気分。宣伝の甲斐あってか終演後苗場ベイベーのTシャツは売り切れ!岡村ファンは行動が早い。

・フジロックの思い出④岡村ちゃん終演後汗だくでオアシス通過中、毎週radikoで聴いてるオルタナティヴネーションの公開放送中の野村雅夫さんについ目を奪われ友人とはぐれる。ベルボトムは確認できず。

・フジロックの思い出⑤昔よく聴いたベルセバを初めて観にホワイトへ。今年のアルバムが良かったので期待して待つと、ステージ上にアルバムジャケの女の子が映し出されベルアンドセバスチャン!と紹介しNobody's Empireが始まるという素敵なオープニングで涙が出そうに。

・フジロック ベルセバ。しかし2曲目でスチュアートがおもむろに上着を脱ぎ踊り始めてから…ん?なんだかおかしな感じに。隣で友人が「だらしない体だな〜カールハイドよりダサいボーダー初めてだ」と笑う。…いやいやベルセバってお洒落なはず!と返すが「どこがだよ、陽気なおっさんじゃん!」

・ベルセバ。その後も新旧名曲を織り交ぜた素晴らしいライブでありながら、スチュアートは客席で帽子奪ったりマスカラ塗って貰ったりお客さんをステージに多数上げすぎたりやりたい放題。最高に楽しかったけどやっぱりモヤモヤ。宿に帰りライブ前に買ったベルセバのバッグ出して確認。お洒落だよ…ね?

・結局フジロック土曜のグリーンはちゃんと観ず。星野源ぐらいは観とけば良かったかも。観たいリストの中で観れなかったのはハッピーマンデーズ。ベズが健在かどうか確認したかったが時間が無いので諦める。ベルセバのスチュアートが24アワ〜パーティ〜ピ〜ポ〜と一瞬唄うのを聞けたからまあいいや。

【日曜日】

・フジロック日曜グリーン最初はお気に入りアレキサンドロス。年甲斐も無く前方で盛り上がる。川上洋平のパフォーマンス力とサトヤスのドラムが魅力なのに2人の見た目のチャラさにううっとなり只々ヒロさん見つめ続けまーくんフリードマンを見忘れる。LeavingGrapefruits良かった。

・キャットフィッシュがフジロックに来ないという現実を受け入れられず越後湯沢行きの新幹線ではアルバムを聴きながら涙。日曜のタイトなスケジュールが昼間だけぽっかり空く。次に来てもサイン会なんてしないだろうな。tyrants聴きたかった。

・フジロックの思い出⑥旧オレンジコート辺りに休憩しに。グリーンへ戻るついでにアヴァロン通ってシアターブルック1曲。演奏上手い。相変わらず佐藤タイジ濃いな〜なんて話しながらホワイト通過中さっきはceroだったステージでトッドラングレンがダンサー従えて飛び跳ねてる。も、もっと濃い!

・フジロックの思い出⑦トッドラングレンの残像に抱腹しながらグリーンのジョニーマー。どこに潜んでたのか前方はスミス好きそうな中年で埋め尽くされる。おじさんなのにギター弾く姿かっこいー。けど誰かに似てる。くるり岸田君だ!Dynamoも演って欲しかった。

・フジロックの思い出⑧念願の初toe。ライブ映像何度も観て身構えてた体にぐわっと被さるような味わった事のない迫力。グッドバイはやはり山㟢さんの曇った歌声が一番グッとくる。自虐的に最近パッとしないアルバム出したなんて言ってたけどSong Sillyでさらっと終わるなんてセンス良すぎ。

・フジロックの思い出⑨toe後もたもたしたせいでライドに間に合わず遠くから押し寄せてくるのはLeave Them〜、続いてLike a Daydreamと夢のような曲順。前の人達は多分泣いてるだろう。時間がなくて後ろ髪ひかれながら半分で移動。でもライドは再結成したんだ。また観れるはず。

・フジロックの思い出⑩いよいよグリーン大トリのノエルの前に襲ってくる寂しさ。ああフジロック終わりかー。ドロス洋平もステージで力説してたノエル師匠は口は悪いがきっちり仕事をこなし帰れないみんなを残してすぐ退散。あれ?事前のインタビューでジョニーマーとあの曲やるかもって匂わせてなかった?

・帰りの時間が迫っているのでレッドマーキー女王蜂を1曲見届けてアヴちゃんとお別れ。入場ゲート付近までヴィーナス聴こえて戻りたくもなる。居残り組がパレスオブワンダーで騒いでる様を羨ましがり次回は是非行こうと決意。滞在中3回も通りすがりにレーヴェンを。最後は場外ショップエリアにて。

・結局今年のフジロック用に買ったレインポンチョとレインハットは土日とも痛いくらいの晴天で用無しでした。少し位降っておくれとも願ったがやっぱり晴れてる方が断然動き回りやすい。暑過ぎてビールがすぐぬるくなるからお金もあまり使わなかった。そして帰ったら2キロ痩せてた。

・ドラコンドラから見る澄んだ湖やフィールドオブヘブンの美味しいカレー、ビール。脳裏に浮かぶのはスチャダラパーの「彼方からの手紙」。あ〜あいつも来てればなあって。

・家でトミカで遊びながらワタリドリを口ずさむ3歳の息子に、ママね〜フジロックでさぁ、おーいかーけてとーどくようっ、の人観て来たよ。って自慢してみたが当然無言。

(2015年7月28〜30日)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?