2017年間ベスト
☆1〜10位
・Mellow Waves/Cornelius
・Say Goodbye to Memory Den/DYGL
・New Energy/Four Tet
・Cigarettes After Sex
今年はele-king21号にインディ・ロックの年間ベスト6枚を選出しているので、それに上記の4枚を合わせたものが私の年間ベストアルバム10枚です。1枚だけメディアには全く選ばれていないアルバムがあるんだけど何故なの。私は凄く好きなのに。1位は迷うことなくコーネリアス。2017年は“あなたがいるなら”の衝撃から幕を開けた思い出深い一年だった。唯一ロックではないFour Tetのアルバムは、エレクトロニックな音をなかなか追いきれなくなった私にも優しい耳触りの良さで毎晩聴いた。シガレッツ・アフター・セックスは11位と迷って、最終的に再生回数とファースト故の価値とアルバム全体の抑揚のない心地よさから選出。
☆11〜15位
・Hug of Thunder/Broken Social Scene
・American Dream/LCD Soundsystem
・Somersault/Beach Fossils
・Roadside Prophet/GRAPEVINE
・Pleasure/Feist
シガレッツと迷った11位はブロークン・ソーシャル・シーンで、LCDサウンドシステムと同じく復活にまず歓喜したうえで、未だ衰えない楽曲のクオリティにも泣かされた。The fin.が勧めていたビーチ・フォッシルズは初めて聴いたけれど、管楽器を効かせたゆるーいサイケな音が凄く聴きやすかった。そして全曲安定のクオリティの作品を3年連続リリースしている強者のバインも忘れていない。更に凛々しくなっていたファイストはライブに行けなかったことが本当に悔しい。
☆16〜20
・Lotta Sea Lice/Courtney Barnett and Kart Vile
・Utopia/Bjork
・Tropical Love/電気グルーヴ
・Half-Light/Rostam
・The New Monday/Shigeto
コートニー&カートのそれぞれのソロの作品には特別な思い入れもなかったけど、この合作はリラックスしたムードでたいへん気に入っている。ビョークはここにきて会心の作!昔のような原始的な魅力がアルカに引き出されていて神々しい質感。電気は新しくも古くもないちょうどいい湯加減。直後にインストアルバムまで出せちゃう恐ろしい創作意欲。元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムも良かった。きらきらと眩しくてちょっと切なくて非常にポップ。ロック寄りの耳でもシゲトのアルバムのムーディーで洗練されたリズムには唸り、ああ私まだこんなの必要だと再確認したりも。
12月の終わりに聴いたキセルと石野卓球とGirl Rayはやむなく選考外。これからじっくり聴くつもり。
残念だったのはクリブスとフォスター・ザ・ピープルのアルバム。クリブスは前作が特に素晴らしかったので期待してたんだけど、アルビニの重厚サウンドにコレジャナイ感…。
★年間ベスト曲50
以下は今年よく聴いた50組で作成したプレイリストの曲目。
順不同でアルバム単位で好きなものはプレイリストに合わせた選曲です。
こういうのを作るのはいくつになってもただただ楽しい。
1.あなたがいるなら/Cornelius
2.Every Single Thing/Homeshake
3.神秘的/小沢健二
4.Taste/Rhye
5.Saint Ivy/Beach Fossils
6.I Dare You/The xx
7.Soothing/Laura Marling
8.Halfway Home/Broken Social Scene
9.All I Want(Glok Remix)/Ride
10.Girl Like You/Toro Y Moi
11.Ti Amo/Phoenix
12.Used to Be in Love/The Jungle Giants
13.War Is Coming(If You Want It)/Car Seat Headrest
14.Pleasure/Feist
15.Feels Like Heaven/Ariel Pink
16.Don't Delete the Kisses/Wolf Alice
17.sayonara complex/CHAI
18.Call the Police/LCD Soundsystem
19.Icarus/O Mer
20.Tempest/D.A.N.
21.Fingers/Hundred Waters
22.ラビリンス/MOND GROSSO
23.ユーフォリック(Acid Abduction Mix)/電気グルーヴ
24.John Wayne/Cigarettes After Sex
25.Afterglow/The fin.
26.Californian Light/Childhood
27.One Rizla/Shame
28.Something For Your M.I.N.D./Super organism
29.In Undertow/Alvvays
30.In Your Palace/The Cribs
31.All I Want/DYGL
32.Chain/GRAPEVINE
33.We Were Beautiful/Belle and Sebastian
34.Blue cheese/Courtney Barnett and Kurt
Vile
35.I Love You Like a Brother/Alex Lahey
36.ミクロボーイとマクロガール/スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'
37. Dear Life/Beck
38.Half-Lights(feat.Kelly Zutrau)/Rostam
39.Tonya Harding(In D major)/Sufjan Stevens
40.Walk It Back/The National
41.Edge of Town/Middle Kids
42.The One/First Hate
43.Dum Surfer/King Krule
44.Detroit Part Ⅱ/Shigeto
45.ARE WE ALONE/Suchmos
46.Alone Together/Leisure
47.Two Thousand and Seventeen/Four Tet
48.Arisen My Senses/Bjork
49.On U/Bjorn Torske and Prins Thomas
50.Blue Train Lines(feat.King Krule)/Mount K imbie
※来年アルバム・リリースを期待するのはLissとD.A.N.とO Merとストロークス。かな。
しかし、今年はいい音楽が沢山あって本当に充実していた。
★ベスト・ライブ
1.LCD Soundsystem 7/29@FUJIROCK FESTIVAL
2.Cornelius 7/29@FUJIROCK FESTIVAL
→ https://note.mu/sugersweet0416/n/n4f84cc2737a5
3.Teenage Fanclub 3/4@東京EX THEATER ROPPONGI
→ https://note.mu/sugersweet0416/n/n6623399a3781
トータルで十数本プラスフジロックしかないけれど、1位は断然フジのLCDサウンドシステム。直前の小沢健二のステージの混雑の影響でホワイト・ステージまでの導線が機能せず大渋滞&豪雨の末に辿り着いた先に待っていたあの熱気。音響、演奏、観客の雰囲気すべてパーフェクトで、過去6回の中で観たフジのアクトの中でも3本の指に入るほどの素晴らしさ。"tonite"の最後の「that's all lies〜」の部分で、ベースラインの音圧がグワッと上がってモニターにジェームス・マーフィーの顔がモノクロみたいに映し出された時のカッコ良さには目眩がした。ああいう瞬間が忘れられなくてフジロックに通い続けてるところがある。
コーネリアスとティーンエイジはライブレポートにすべてを捧げたので上のリンクよりご確認ください。
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