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Photoshopでよく聞く「クリッピングマスク」って何?基本の使い方を解説

Photoshopを使いはじめると、「クリッピングマスク」という言葉を聞くことが多いと思います。
初めて聞いた時は、理解するのに時間がかかりました。

しかし、Photoshopを使うなら必ず覚えておきたい技術。
そんなクリッピングマスクの主な使い方を2つ解説していきます!


1.クリッピングマスクとは

上のレイヤーの内容が、下のレイヤーの透明ではない部分でマスクされ、切り抜いたように見せることができる機能。

うーん・・・よくわからん。
要するに・・・・

「色んな形で写真の切り抜きができる!」
「でも実際は切り抜かれていないので、いつでも元に戻せるし便利!」


と、ざっくりと認識しました。


2.クリッピングマスクの使い方

クリッピングマスクは、主に以下2つの使い方ができます。

 ・下の図形の形で切り抜く
 ・特定のレイヤーのみに効果を適用させる

ここからこれら2つの具体的な使い方を解説していきます。


①下の図形の形で切り抜く

こちらの東京タワーを丸く切り抜きたいと思います。

Photoshopでこちらの画像を開き、レイヤー名を「東京タワー」としておきます。


次に、シェイプツールで切り抜きたい形を作ります。
今回は丸く切り抜くので、「楕円形ツール」を使用しました。

切り抜きたい箇所に重ねて配置します。


◎POINT!----------------------------------------------
クリッピングマスクをする際は、レイヤーの順番が重要になってきます。
楕円形のレイヤー(切り抜く形)を、画像のレイヤーの下に置きましょう。
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楕円形のレイヤーをドラッグして、
「東京タワー」レイヤーの下に移動した。
楕円形レイヤーが下になったので、シェイプは見えなくなる。


あとはクリッピングマスクをするだけ!

「Alt」キーを押しながら、クリッピングマスクをしたいレイヤーの境目にカーソルを持ってくるとキャプチャのような矢印マークに変わります。

この状態でクリックすれば、クリッピングマスク完了です!
画像の下に配置した丸いシェイプで切り抜くことができました。



②特定のレイヤーにのみ効果を適用させる

色味を調整したりできる「調整レイヤー」を使うと、その配下にあるすべてのレイヤーに適用されてしまいます。

「このレイヤーにだけ適用させたいのに・・・」という場面でもクリッピングマスクが使えます。

例えば、こちらの画像にポストの画像を別レイヤーで配置して、さらにポストの色だけ変更してみます。

青空の背景と、黄色いポストの2つのレイヤーができた。


調整レイヤー「色相・彩度」を選択して、ポストを赤色に変えます。

ポストは赤色に変わりましたが、それ以外の空や草も色味が変わり不自然になってしまいました。


ここで「クリッピングマスク」の出番です。

「Alt」キーを押しながら、調整レイヤーとそれを適用させたいレイヤー(今回は「ポスト」)の境目にカーソルを置いてクリック。

カーソルがクリッピングマスクのアイコンに変わった。


◎POINT!----------------------------------------------

直下のレイヤーにのみ適用できるので、調整レイヤーとそれを適用させたいレイヤーは必ず隣合わせになるように配置しましょう。
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調整レイヤーの「色相・彩度」がポストのレイヤーにだけ適用され、背景は元の色味のままになりました。



3.まとめ

【クリッピングマスクでできること】


①下の図形の形で、上のレイヤーを切り抜く
必ず、切り抜きたい形のレイヤーを下に配置しましょう。

②特定のレイヤーにのみ効果を適用させる
直下のレイヤーにのみ適用できるので、調整レイヤーとそれを適用させたいレイヤーは必ず隣合わせになるように配置しましょう。

どちらもクリッピングマスクを解除すれば、元の状態に戻れるのでやり直しがききます。便利!


【クリッピングマスクの操作】


①メニューバーからの操作
・適用したいレイヤーを選択しておく
・「レイヤー」→「クリッピングマスクを作成」

②ショートカットでの操作
・「Alt」キーを押しながら、適用したいレイヤーの境目をクリック


Photoshopの操作で迷っている方の参考になれば幸いです。


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