心に蓋をする時

あの時もそうだった7年前、開業医の所へ大腸検査に出かけた夫が午後になっても帰ってこないのがおかしいと思い病院の受付に電話したら
「奥さん知らなかったんですか!ご主人は◯◯総合病院へ行きましたよ」って
えー!

慌てて私も総合病院に行くと夫が受付に座って入院の手続きやなんかをしていた。

大腸癌 もうステージⅢB 即刻手術 って

私の中に真っ黒な雨が降った

2020 3月24日
夫がPET検査(ペット検査)の結果を聞きに行っていたので、先月から予定を入れていた知人と一緒に夫を迎えに行って そのままランチに行こうという流れを予定していた
PET検査の結果を、そんなに重く考えていなかった
[PET検査とは…癌がどこにあるか?癌に目印をつけて探す検査のこと]

もう病院も終わっただろうけど迎えの時間になっても夫から何の連絡もなかったので
「どう?終わった?」と私からメールしてみた

返事は 呼吸器内科は終わったけど今から消化器外科の先生の話しがあるからまだ時間かかる、Tさんと先にランチしてて。との事だった、

わかった。とは言え今回は呼吸器内科にお世話になっているはずが、消化器外科の先生の話しがあると言う事は良くないという事?という予感がした

そんな予感を片隅にTさんとランチをした後、病院へ夫を迎えに行った

車の中でどうだった?と聞くと

肺と、気管支と、あとすい臓にも出来てるって…手術はできないそうだ。という夫の返答

予感どおり、いやいやそれ以上に悪い

そのとき感情を表に出したら運転できなくなる。と思い無感情をコントロールできてる自分が不思議だった

7年前に経験したショックを覚えていて心が防衛してくれたのかもしれない。

今もその防衛が心に蓋をしている
蓋を開けたら大変なことになるのが分かっている自分

それより私以上に夫のショックの方が大きいはずなのに平常心の夫なのにも感心するし、尊敬する。
慰めの言葉も言わない、言ってもしょうがない気がした

夫は「治る」と言う 
治るという強い意志を持っている
お前はガンダムか⁈ マジンガーZか⁈
強すぎるよ〜

これから生きる夫と、私も一緒に生きていく、だから心に蓋をする

世の中はコロナ拡大

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