弐寺で上級者がランダム常備する理由

現在弐寺をプレイしている上級者(ここでは中伝以上とさせていただきます)はほとんどの人がランダム常備してプレイしていると思いますが、中級者以下の人からしたら「なぜ難しくなるランダムを使用しているんだ?」と理解できない場合が多いと思います。
そこで、この記事ではランダム常備する理由について話していきたいと思います。

まず、弐寺が上手くなる過程を考えてみましょう。弐寺を始めたての頃は鍵盤の位置すらわからず、まずは降ってくる鍵盤に対して押し外さないよう鍵盤を押していくゲームから始まり、6段ぐらいまではひたすらプレイしていくだけで上達していくと思います。7段のサファリ登場によってただプレイするだけでなく、運指を考えたりパセリプレーを利用して☆10特攻とかの概念が生まれますが、それでも基本は変わらずたくさんプレイしていけば速度の差はあれ上手くなっていき、8段合格…といった感じで上手くなっていくでしょう。
 
では8段以降はどうでしょうか?運指はまだまだ練習中だと思いますが、最初に述べた「降ってくる鍵盤に対して押し外さないよう押していくゲーム」ではなくなっていると思います。なぜなら8段の実力もあれば既に押し外さないよう鍵盤を押すのは当たり前のことだからです。8段以降は「降ってくる鍵盤を素早く認識して押していくゲーム」になっていきます。
 
ここで鍵盤を素早く認識する練習はどうすればよいか? 答えは単純で知らない(覚えていない)譜面をたくさん選んでいくことです。未知の譜面を触り、瞬時に認識する練習をすることで反応速度が上昇していき、譜面をパターンとして認識できるようになりまた反応速度が上昇…と繰り返していくことが上達に繋がります。いわゆる8段以降の人がよく貰うアドバイスで新規クリアランプ埋めは知らない譜面をたくさんプレーと言っているわけですね。

ですが現段階では上級者が言っている「ランダム常備しろ」という理由にはつながらないと思います。未プレーの譜面や覚えていない譜面を中心にプレーすれば差はあれ10段ぐらいまでは上達できてしまいますし、一度ランダムを使用して「なんだこのゴミ譜面!?」となって止めた人もいるでしょう。ではなぜ上級者が「ランダム常備しろ」と言っているのか。
それは、正規とランダムで1曲から得られる経験値が段違いに違うからです。例として、snowstorm(A)を10段の方がプレイした前提で考えていきましょう。正規譜面とランダム譜面で比較していきます。

snowstorm(A)の正規譜面

上記の画像がsnowstorm(A)の正規譜面です。初めてプレーしたときの心情を考えてみます。
34小節目で譜面がふってこなくなりますが、恐らくほとんどの人はここで身構えると思います。そして42小節目で一気に降ってきますが、押せる押せないにかかわらず、42小節目の時点で高速階段だ! と認識はできると思います。そして正規譜面を何回か粘着した場合を考えてみます。

snowstorm(A)の正規譜面その2

正規譜面は必ず同じ譜面が降ってくるし、綺麗に配置されているので、私が粘着した場合、数回プレーしただけで左始動の階段、小さい階段は右始動で白健、黒鍵分かれていると認識できます。
スノストだけでなく、ほぼすべての正規譜面は綺麗な配置で置かれていることがほとんどです。つまり、別の曲であってもスノストみたいな綺麗な階段配置や1357の白健同時押しと246の黒鍵同時押し、バスは1鍵に置かれていることが多かったりします。
したがってプレイする曲は違っても正規は綺麗な配置している=似た配置が多くなり、この譜面予測が上達に必要な鍵盤を素早く認識する練習を妨げてしまい、得られる経験値が少なくなってしまいます。

ではランダム譜面を10段の方がプレーしたらどうでしょうか?

snowstorm(A)のランダム譜面

10段ぐらいまでの方は???状態だと思います。僕もわかりません。
正規譜面と違って全く理解できずに44小節最後まで死ぬ気で頑張って認識し続ける必要があります。もう一度言います。【正規譜面と違って全く理解できずに44小節最後まで死ぬ気で頑張って認識し続ける必要があります
これがランダム常備する最大の理由になります。

そしてもう一度ランダムをプレイしてみます。

snowstorm(A)のランダム譜面その2

ランダムは毎回違う譜面が降ってくるので、正規譜面では予測で凌げてた部分を毎回認識しなければなりません。
私は最初の方で「ここで鍵盤を素早く認識する練習はどうすればよいか? 答えは単純で知らない(覚えていない)譜面をたくさん選んでいくことです」
と延べました。これは正規譜面でも出来ますが、上手くなればなるほど、今までの経験から譜面を予測してしまい鍵盤を素早く認識する練習がしにくくなってしまいます。そこで上級者はランダムを常備することで、譜面予測することを防ぐ=知らない譜面をプレーすることで鍵盤を素早く認識する練習をしているのです。

まとめると、
正規譜面は綺麗で見えやすいが覚えやすく、似た配置が多いので上手くなればなるほど予測もしやすく、素早く認識する練習がしにくい。
→正規が当たりな譜面は初クリアランプ狙いには最適だが、
 地力は上がりにくい。

ランダム譜面は大抵綺麗ではなく似た配置も少ないので、上手くなっても初見に近い譜面で予測しにくい。
 →地力上げには最適だが、正規より認識しにくく押しにくい。
(細かい話は除くが☆12上位ぐらいからはランダムの方が当たりが多くなってくる)

最初はランダム使うとかなり押しにくいと思いますが、それは今ままで押してこなかった知らない譜面を押しているだけであり、bpが増えても心配する必要はありません。初めての人は自分のエクストラ召喚安定レベル−2ぐらいからランダムを使い慣れていきましょう。



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