何もなかった日に読むエッセイ
声帯
なんだかここ最近、ずっと声が枯れていて、なかなか治りが悪いので念のため病院へ。
病院って割と気軽に行ってしまうのだけど、思ってもみなかった処方をされてびっくりすることが何度かある。
例えば「膝痛いな、なんか腫れてる気もするし、湿布もらおうー!」くらいの気持ちで行ったら、でっかい針の注射器が登場して、「膝の水を抜きまーす!」って展開になった時は「うぇ。。。」って顔をしたと思う。
針というか、先端恐怖症なところがあるので、
もう、膝に刺さってるところとか見れません。あれは、怖かったなぁ。
看護師さんに「大丈夫ですか?」って聞かれちゃったもんな。
「だだ大丈夫なので、早くお願いしま〜すぅ…」って心の中で思ってた。
大丈夫ではないね。
いつも思うんだけど、注射器って見た目が強すぎる。
なんだろうね、ヒルみたいな感じでペタっと引っ付いて、血やら水を抜けないんですかね?
ヒルはヒルで気持ち悪いんだけれども。
………。
話がズレたので、病院の不意打ちに話を戻す。
今日もその不意打ちパターンだった。
「どうやって調べるのかあんまりよくわかってないけど、ポリープ出来てたら困るし、見てもらおう〜」って思って行ったら、鼻からカメラを入れられたのである。
長い細い管でも、あれやだなぁ。
今度、喉を調べる時はもう少し意気込んでから行こうと思う。
自分の声帯って初めて見たかも。
ピンクでツヤツヤしている。
先生には、「少し赤みがあるけど、ポリープもないし、思ってたより全然キレイですよ〜」と言われた。
ここを震わせて、わたしは歌を歌い、話しているのねとまじまじと自分の声帯を見た。
体が鳴っているイメージって大切だと思うんだけど、この小さな部分の震えが大きく声になって、空気を揺らして、人の鼓膜を揺らして、届いているんだ。
この小さな部分の震えを身体全体に響かせるイメージ。
空っぽの身体に響かせるイメージ。
喉は今日明日は安静にして、
明後日お昼からHEALING マルシェで歌います。
是非に!
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