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ほぼ間違いない【鉢物の水やり方】②

ほぼ間違いない【鉢物の水やり方】①では、根元にあげる水やり方法を書きましたが、いくつか植物を育てていると、「葉水(はみず)」というフレーズを聞いたことがあると思います。

読んで字のごとく、「葉っぱに水をかける」のですが、室内で育てていると「葉水」は、かなり重要で、いろいろな利点と、うまくいけば「理由があって植物がおけなかった」方のお役にも立つかもしれません。

①「葉水」の利点
 箇条書きにするとこんな感じです。
・(広い葉っぱのものだと)葉がきれいになる
・乾燥しがちな葉先をうるおいで包むことができる
・病虫害の予防になる(物理的な駆除も)
・「カプサイ水(後述)」を作れば、ペットがいたずらしなくなる

②「葉水」の不便なところ、弱点
 こちらも箇条書きにします。
・細かな葉や薄い葉のものには分量が難しい
・周りの機器に水分が飛んで壊れるリスクがある
・日当たりのない部屋ではカビの原因にもなる(結果、木が弱る)
・水質次第では水垢(石灰カルシウム)が残ってしまう

③ともあれ、用意するものと方法(カプサイ水も記載)
・霧吹き(100均のポケットタイプでも可、なくてもまあよし)
・水道水(地域の取水方法が河川の場合は、問題なし)
・(カプサイ水は)鷹の爪 1つ(種入りがBest)
・(あれば)乾いているビニール傘
・雑巾か、ティッシュペーパー

④方法(かなり省略)
・「葉水」をする植物を水濡れ指定医場所まで運ぶ。難しい場合は、濡れると困るものにビニール傘をかける。
・葉の表面と裏面に霧吹きでつやっとなる程度に水分を吹き付ける。
・2~3分後、残った水分をふき取る。
・できればそのあとは植物にあった光量で日光浴させる。

⑤カプサイ水の作り方
これは、水に唐辛子の成分を入れるだけですが、唐辛子の種からでる辛み成分が、害虫の忌避剤としてかなり有効なうえに、「辛い」以外は無害です。
ペットが観葉植物を誤食、誤飲するトラブルは樹種によっては危険を伴いますので、またこんど樹種まとめを上げます。
<作り方>
・鷹の爪を種ごと細かくみじん切りにします。
・500mlペットボトルに水と先に刻んだ鷹の爪を全部入れます。
・1分ほどシェイクします。
・ふたを開けて味見をして「!!!!」となれば布などで越しながら霧吹きに入れる(町内辛い物選手権に出るほど辛くなくていいです)。
 以前、この「自作カプサイ水」でベランダのミニバラとフクシアに使ったところ、アリマキ(アブラムシ)が、いなくなりました。実家の庭ではヨトウムシがいなくなり、庭に用を足しに来るにゃんこもなぜか回数が減りました(にゃんこはやっつけれません)。ペットの場合は、辛くていたずらしなくなりますが、しつけスプレーとして使うのはお勧めしません。

⑥「葉水」の弱点を克服するには
 すべての観葉植物や花鉢に「葉水」が有効ではありませんので、無理にすることはありません。むしろ、ちょっかいをだしすぎて調子を狂わせることもあるので、「掃除もかねて」や「買ったときにたまにはしてくださいと言われた」など、どうしてもしたい場合は、
・できれば天気の良い屋外に持ち出して、葉水をして自然乾燥できるぐらい放っておく(かけすぎていなければ、30分もあれば乾きます)
・乾いたティッシュペーパーを葉に乗せ、その上から霧吹きをし、10分後くらいにティッシュを外す。
程度にしましょう。
 また、水道水の取水経路が地下水の地域の方は、浄水器を通した水で行う方法ぐらいしか思いつきませんが、病害予防の効果は半減すると思います(日本の上水道の塩素に殺菌効果があるのですが、浄水器を通すと石灰成分と一緒に濾過されてしまいます)。ン十年前、農学部で「高湿度は病害、乾燥は虫害」といわれていますので、浄水での葉水は、しっかりと乾燥させる、を、頭においてください。

また長くなりましたが、素敵なおうち時間がグリーンとともにありますように。
Have a nice day!

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