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Life Story 10:もう一つの転機 家族

FP会社に入ったのと同時期に、もう一つ大きな転機があった。
それは家族ができたことだ。FP会社に入社した同年の30歳で結婚し、31歳で長男、32歳で次男を授かった。

それまでは一人で孤独に生きている感覚だった。


学びたい目上の人はいたし、切磋琢磨する友人もいたけど、精神的に支えあうような関係の人は誰一人いなかった。

なぜかといえば、人に心を見せることが苦手だったからだ。

誰かに心を見せたいけど、怖くて見せられない。
誰かに頼りたいけど誰にも頼れない。

両親はいつも忙しく、自分の気持ちを聞いてもらったことはなかった。
初めて経験した団体生活は防衛大学の厳しい縦社会で、弱音を吐いたり甘えるなんてありえない。

目上の存在には、極端に畏まってしまうか、いじられキャラとして道化を演じるか、どちらかしかできない。友人ができても、心のうちを見せられないから表面的な関係に留まってしまう。

誰にも心を許すことができない。
それは孤独で、本当に疲れる生き方だった。

安心できる居場所が欲しい。

誰と一緒にいても、心を休めることができなかった。だから一人でいることを好んだ。

そして自分の成功だけを目指して頑張ってきた。でも、心の奥底ではこう思っていた。

本当は誰かのために生きてみたい。

自分のためだけに頑張るのは、むなしかった。


 家族を持ったことで、大きな心境の変化があった。


家族ができて、生まれて初めて心を許すことができた。ようやく自分の居場所ができたという安心感を得た。
子供を抱きかかえているとき、「自分以外の誰かを、自分以上に大事に思う」という感覚を初めて味わった。家族を守るために頑張ろう、と心から思うことができた。

・・・そうか、これが幸せなんだ。

初めて知る感覚だった。


FPの仕事で成果を上げられた理由

FPの仕事で成果を上げられたのは、「好き」で「得意」なことに集中したという理由だけではなく、家族ができて幸せだった事が大きかった。

本当に好きな仕事を見つけ、家族ができて自分自身が幸せだったからこそ、お客様の幸せを願ってコンサルティングすることができた。

その想いが伝わって成果につながったんだと思う。


➡ Life Story 11:ようやく目標にしていた経済的成功が叶った!


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