推しの手を握りたい。

外に出る時は必ずマスク。
打ち合わせはzoomで画面越し。
テレビをつければアクリル板越しの芸能人。

今はもう当たり前で。

少し前までは違和感だったものが
僕達の生活にすっかり馴染んでいる。

テレビで“新しい生活様式”という言葉を
初めて聞いた時
「こういう生活になっていくのか。」
とボケ〜っと見ていた。

アイドル業界はというと。

ライブはオンラインライブになり、
お客さんを入れたライブは
やれたとしても制限が色々ある。
人数制限もあれば、声出しは絶対にNG。

握手会も当然なくなり、
こちらもオンラインでの
お話会などをやるところが増えてきた。

僕が所属するCUBERSもそうだし。
僕がオタクをしてる推しのグループもそう。

しょうがない。
どうしようもないことだから。

しょうがない。

そんな事を考えている時に
テレビで聞いた“新しい生活様式”
という言葉が頭に浮かんできて
ゾッとしてしまった。

ダメなんだよ。
ダメなの。

しょうがないことなのはわかる。
その中でどこも
その時にできる最善を尽くしてるのもわかる。

でもこれを
“新しい生活様式”にはしたくない。

ライブで、コンサートで
声を出せないのは物足りないが過ぎる。

推しの名前を大声で呼びたい。
推しのウインクに「キャー」って叫びたい。
曲に合わせてコールもしたい。

握手会で推しに「大好き」って伝えたい。
顔の小さい推しと2ショも撮りたい。
現場でオタクとマウント取り合いたい。

サプライズで推しが
客席から出てくる演出があるかもしれない!
とワクワクしたい。

昔はね。
ライブで推しの名前を呼べたんだよ。
昔はね。
推しと握手ができるイベントがあったんだよ。
昔はね。
推しが客席から登場してたりしたんだよ。

こんな会話が
オタク達の未来にあって欲しくない。

絶対にあって欲しくない。

そのためにも今を頑張って
少しずつ前のように戻していきましょう。

絶対に。

推しの手を握って、
「今日も来ちゃった♪」って
言える日がきますように。

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