間違いだらけの新型コロナウイルス感染症対策【ディスペンサー編】
みなさま、こんにちは。
本シリーズ記事、「間違いだらけの新型コロナウイルス感染症対策」も第三弾となりました。
<第一弾>
間違いだけらけの新型コロナウイルス感染症対策【手指消毒剤編】
<第二弾>
間違いだらけの新型コロナウイルス感染症対策【手袋編】
手袋の着用はお客様を危険に晒している?!
今回は、ディスペンサーについてのお話しです。
みなさまの会社でも、会場の出入口やウエディングサロン等に、アルコール手指消毒液をディスペンサーに詰め替えて、設置していますか?このディスペンサー、とても便利に使えるものなのですが、正しく手指消毒を行うために知っておいてほしいことがあるのです。
1、自社の会場やサロンに置いてある、自動ディスペンサーの1回量を知っていますか?
早速ですが、まず質問です。
これに関しては、過去の記事で何度も解説してきましたので、知ってるよ!という方も多いのではないでしょうか?
答えは…
液体 約3mlくらい
ジェル 約2mlくらい
※製品や手の大きさにより異なります
です。
では、さらにもうひとつ質問です。
いかがでしょうか。
これは、知らなかったり、気にしていなかった、という方も多いのではないでしょうか。
実は市販されている自動ディスペンサーには、手指消毒液1回分の適量よりかなり少ない量しか出ないものが、いま、非常に多く出回っているのです。
例えば、日本の有名企業A社(医療系ではない)製の自動ディスペンサー。この製品は、使っているお店や会社を本当に多く見かけます。
こちらのメーカーのWebサイトには・・・
【1回量 0.6ml程度(±0.1ml程度)】
とありました。
という事は、3mlを手にとるには、5回噴霧しないといけないということになりますが、果たして5回も噴霧している人はいるのでしょうか。
いや、たぶんいない・・・ですよね。
他にも、海外B社製のアルコール自動ディスペンサーの販売ページでは、商品説明にこんな文言が記載されていました。
【2段階調節可能】
1gと1.7gの噴出量調節可能、無駄にならないように、モデルを選択できます。
1.7gの噴霧を無駄だと判断する消費者がいるから、こういった製品になっているのか。もしくは、アルコール手指消毒液を入れることを前提にしていない製品なのかもしれません。
(商品ページには、アルコール手指消毒液用!、としっかり記載してありますが・・・。)
このように、手指消毒の正しい知識がないままに商品が先行して作られてしまった、もしくは、用途が違う製品を流用した結果、適量が出る製品がほとんど出回っていない現状となっているのだと思います。
さて、みなさまの会社の自動ディスペンサーはいかがでしょうか?
2、ゲストテーブルにアルコール消毒ボトルを置いていませんか?
また、ディスペンサーについてもうひとつ気になる点があります。これは結婚式場あるあるだと思っているのですが、ゲストテーブル等に、「ミニボトルに詰め替えた消毒液」を置いていませんでしょうか?
置くこと自体は問題ではありません。
ただし、このような、ミニボトルタイプのディスペンサーの1回量をご存じでしょうか?
わたし自身も、この実験をしてみるまで、ここまで少ないとは思っていませんでした。100円ショップで、夏のはじめにようやく買えた「アルコール対応 携帯用スプレーボトル(50ml)」というミニボトルタイプのディスペンサーを使ってみたところ…
1回約0.13ml = 3mlなら約23回
という結果になりました。
23回もプッシュする人なんて、いませんよね・・・。
ある医療機関が行った研究では、手指消毒液1mLの使用量では3mL使用した場合に比べ、著しく効果が劣ることが結果として出ているそうです。ですから、もしもお客様がこのスプレーボトルを1プッシュしか使わなかった場合、0.13mlしか出ていないことになり、全く効果的な消毒は行えていないということになります。
もちろんボトルによりこの1プッシュの量は大きく変わってきますので、ご自身の会場で、もしこのようなボトルを使用されていたら、いちど試してみることと、お客様へのご案内方法の検討をされることをお勧めします。
4、アルコールディスペンサーの選び方 ~据え置き型編~
では、どのようなディスペンサーを使うことが効果的な感染症対策に繋がるのでしょうか。
購入する前、もしくは買い替えを検討する際には、以下のよう視点で商品を選ぶと良いと思います。
・消毒液を作っているメーカーや、医療機器メーカーものを選ぶ
・一般的な適量である、約3mlが1回量として噴霧されるものを選ぶ
例えば、手指消毒液を扱うメーカーの代表的な会社の「サラヤ」では、様々なタイプのディスペンサーを出しています。
例えばこちら↓のディスペンサーボトルは、見た目もシックで、かつ、1回量が約3mlの設計になっているボトルです。
実は先日プライベートでお食事に行った、とある会場さんに、こちらのボトルが設置してありました。おおっ、これをセレクトするなんて、流石だなと思いました笑。
ちなみにこちらのボトルには、ハンドソープ用のディスペンサーも同じデザインで作られていました。並べて設置すると統一感を出して置くことができますね。
また、自動ディスペンサーであれば、こちらもサラヤの製品ですが、ボトルを直接入れて噴霧してくれるタイプがおすすめです。
ボトルごと入れることで、いつから使い始めた消毒液かを管理しやすい(消毒液は開封後6か月を目安に使いきるのが良いでしょう)というメリットもあります。
そして、ここまでの話の流れから少し視点は変わるのですが、
・詰め替えずに使用する
という事も、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
詰め替えずに使用するというのは、たとえば、↓このような製品のボトルのまま、使うという事です。
このような、正規の手指消毒液のボトルは基本的に1プッシュがその製品の1回量の適量として作られいることが殆どです。ですから、ボトルをそのまま使えば良いのです。
特にバックヤードなど見た目を気にする必要がない場所では、積極的にこのような製品の純正ボトルを使うのをお勧めします。
(ただしこれも、知識のないメーカーが作った手指消毒剤等は、1プッシュの量が考えられずに製品化されている場合もあるため、注意が必要です。)
余談ですが、私の家の近所のユニクロでは、先ほどの↑花王のハンドスキッシュが手指消毒液として設置してあったのですが、先日行った時に注意書きが添えて置いてありました。その注意書きには、「ポンプを最後まで押し込んで、ご利用ください」と案内されていました。正しい1回量の認識がユニクロ側にもある証拠だな、と少し嬉しくなったエピソードです。
全てのユニクロで行われているか分かりませんので、もしみなさまもユニクロに行かれた時には、ちょっとチェックしてみてください笑。
4、アルコールディスペンサーの選び方 ~ミニボトル編~
据え置き編に続き、ミニボトル編です。
ミニボトルはスプレータイプの場合、ボトルの大きさに比例して1回のプッシュ量がどうしても少なくなる傾向があるため、ササッと取り出して短時間で効果的な使い方をすることが難しいのではないか、と最近思うようになりました。
その欠点を補うことが可能なのが、ジェル状の手指消毒剤です。
ジェルであれば、1回量が2mlと液体より少なくてもいい製品が比較的多いこととや、ミニサイズのボトルでもプッシュ回数が少なくても良い詰め替えディスペンサーを選ぶことができるというメリットがあります。
ちなみにジェルを2ml手に出すと、↓このくらいの量になります。”500円玉大くらいの大きさ”と覚えておくと良いでしょう。
この2mlを出すのに、例えば、下の写真のポンプタイプのミニボトルの場合、4回プッシュで可能でした。こちらも100円ショップ購入品です。
同じような製品ですと、こういったタイプのボトルですね。
ただ、23回から4回に大幅に減ったものの、例えば結婚式当日の現場では、なかなかゲストへ1回につき4プッシュして下さいという説明は、難しいかと思います。
そういった場合は、下の写真のようなタイプのボトルはどうでしょうか。
こちらも100円ショップで購入しました。
このボトルは、フタがワンプッシュでOPENができるようになって、ボトルの本体部分が柔らかい素材になっているので、自分で適量を押し出して使う事が可能です。
このようなボトルの注意点としては、適量(1回の適量は「500円大くらい」です、など)をきちんと案内することです。しかし、そこさえ伝われば、スプレーボトルより素早く、かつ効果的に手指消毒が行えるのでお勧めします。
またこのようなミニボトルは、ゲストテーブルの上だけでなく、スタッフの携帯用ボトルとしても優秀です。ミニボトルをポーチ等に入れて持ち運べば、例えばゲストのスマホを預かって撮影する前や後などに、スタッフ自身がタイミングよく手指消毒ができる手助けになることと思います。
手指消毒剤をポーチで持ち運ぶことは、病院でもこのように↓行われていますので、結婚式の現場でも真似をしてみてはいかがでしょうか。
正しく使うことができれば、サービス業が大好きな、”コロナ対策をやってますよアピール”が、アピールだけではなく本当の意味で可能だと思います…苦笑。
さてここまで、ディスペンサーについて説明をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
「これ、うちの会社でもやっているな・・・」という間違った事柄がひとつでもあったら、ぜひあなたから問題提起をして頂きたいです。案外、実は前から疑問に思っていたという仲間がいるかもしれません。
新型コロナウイルス感染症対策は、誰もが初心者です。
しかも初期の今年の春ごろは、感染症対策のグッズも不足していましたよね。最初は間違ったことをしてしまうのも、知識が少ないのも、仕方のないことだと思います。
しかしこれからは、一人一人が知識を持って正しい行動がとれるような、世の中やウエディング業界になっていけたら良いなと思います。
ぜひみなさまも日々のお仕事の中で、何か疑問があれば、SUEHIROにご質問をお寄せ頂ければ幸いです。
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『最後に』
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