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美術館で過去を思い出した話

こんにちは。すづけです。
唐突なのですが、美術館に行ったらコンセプトの種となりそうな気持ちを思い出した話です。

昨日は箱根に旅行に行き、ポーラ美術館に寄りました。ポーラ美術館は1/28から新しい企画展が始まったところでした。企画展は草間彌生などの著名なアーティストや、若手の現代美術家の作品などが展示されていて、私の歳に近い人もいました。
私は今まで美術館で作品たちを見ながら「私もやればできる」みたいな感情を抱くことがよくありました。(※私は美術大学を卒業しています)
しかし彼らは大学卒業したあともずっと美術と向き合っていたのだなあと思い、この差はもう埋められないのではないか?とふと感じ、愕然とした思いがしました。そう、私は今でも「私もやればできる」というような可能性のようなものを信じていた自分に、そしてやっても多分できないであろう自分に気付いたのです。
ものすごい才能の持ち主だったけれども遅咲きで、という人もいるでしょう、でも私は多分そうではないだろうなと思いました。例えば大学卒業の時は同じラインに立っていたとしても、そこからこつこつと作品を作り、グループ展に出し、個展を開き、賞に応募し、そうやって今の地位を築いてきたのでしょう。その日々を思うと、私にもできるとは到底思えませんでした。(実力も財力も運も必要だと考えています)

そんな思いになりながら、私は自分の核となるキーワードにならないかと考えていました。お恥ずかしながら私は美大に入ったもののサークルに明け暮れ、4年生の時に単位を取りまくりなんとか卒業したという経歴です。後悔はしていませんが、美術に浸る時間・勉強に使った時間は短かったのではないかというのがコンプレックスになっているのかもしれません。お金の心配がなければやりたいことを考えた時も、いろんなことについて勉強したいという気持ちがありましたし、取り戻したいという気持ちがあるのかもしれません。

全知全能のあきや神がお金と才能をくれた時やりたいことで、画家もいいな……と思いました。絵を描くことは好きなので画家いいじゃん!と思って選んだのですが、もっと根深いものがあるかもしれません。
ひとまずコンセプトを作る上での自己理解を深めた企画展でした。

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