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【ブルームバロウ】《鱗の焦熱、ゲヴ》の環境構築

マジック:ザ・ギャザリング最新セット『ブルームバロウ』収録のレアカード、《鱗の焦熱、ゲヴ》。

今作の主人公パーティーの一員にして、トカゲデッキの中核となりうるレジェンドであり、アカメカブトトカゲをモチーフにしている。

ここでは、そんな彼らの環境構築と価格、そしてキープ方法について解説していこう。

環境

彼らの生息地はニューギニア島。島の大半が熱帯雨林型の気候だ。

出典:気象庁

グラフが示している通り、年間を通じて温暖な気候で、気温は26~28℃で安定している。飼育下でもこの温度を維持するため、パネルヒーターでの保温が望ましいだろう。

また、多湿な環境を好み――というよりは乾燥に著しく弱い。水苔や腐葉土といった、しっとり感を維持できる床材が欲しいところだ。

水に漬かることも好むため、全身が入る大きな水入れも用意したい。そのため、ケージサイズは自ずと30~40cm以上となるだろう。

これらの飼育環境ゆえ、カビやコバエが発生しやすい。まめに清掃を行い清潔な環境を維持すること。
見た目によらず皮膚が柔らかいので、うっかり皮膚病にでも罹ってしまってはシャレにならない。

性質は非常に陰気。狭く暗い場所に潜むことを好み、夜行性のヤモリ類と比べてもほとんど外に出てこない。

そんな彼らが落ち着けるようシェルターの設置は必須なのだが、あまりに出てこないため健康観察が行いづらい。
清掃も兼ねて、数日おきにどかして様子を見るのが良いだろう。

陰気なぶん(?)攻撃的な性質は見られず、多頭飼育でも争うことはほとんどない。

価格

前述のように、主に必要となる飼育設備は「ケージ・パネルヒーター・床材・水入れ・シェルター」の5点とエサ皿くらい。おおむね2万円あればお釣りが来るだろう。

生体価格に関しては、2024年現在だと概ね「1万円を切ることはないが2万円を超えることもない」程度だろうか。
(生体の金額は文字通りナマモノなので、あまり明言はしたくないのだけれど)

器具と生体、合計しておおよそ3万円あれば、彼らとの生活を始められると考えて良いだろう。

なお、生体の購入に際しては、以降の飼育相談もできるよう、信頼できるショップで行いたい。
購入前に、店舗でのキープ環境や餌についても確認しておこう。

給餌

彼らは完全な昆虫食。慣れれば人工飼料に餌付く個体もいるはずだが、基本的には活餌を与えることになる。

定番となるのはコオロギだが、何せ姿を見せないトカゲである。コオロギが餌皿から逃げ出した場合に捕食できたのか確認が難しい。
そこでオススメなのがミルワーム。基本的に返しが付いた餌皿を抜け出せないため、減り具合を確認しやすい。

ミルワーム自体の栄養価は低いため、床材に各種サプリを混ぜるなどして栄養の改善を図りたいところだ(ガットローディング)。

お勧めのテクニックは、ミルワームの床材に爬虫類用フードを砕いて混ぜ込んでしまうこと。ワームを与えれば、自ずと人工飼料を食べたことになる寸法だ。

おわりに

今回は『ブルームバロウ』より、《鱗の焦熱、ゲヴ》ことアカメカブトトカゲの飼育法について解説した。

本記事が、あなたの爬虫類ライフの一助となれば幸いだ。
それではまた次回、《炎貯えのヤモリ》編でお会いしよう。

(編注:《炎貯えのヤモリ》編の公開は未定です)

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