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好きって気持ちはゾンビかも。



小学校の時、ランドセルが黄色だった。

幼稚園の時に履いていたニューバランスも黄色だった。

数年前に買い替えた実家の車も黄色だった。

ずっと昔から、黄色が好きだ。

黄色には何かと縁がある。

その中でも、この24年間で特に忘れられない黄色は、

レモンイエローとサンフラワー。


大学受験に失敗して、浪人していた時、

コンバースの海外企画のCT70にハマっていた。

自分が履いていたのは、レモンイエロー。

本当はサンフラワーが欲しくて、

黄色のCT70は何でもサンフラワーだと思ってて、

それでいざ買ってみたら、

淡くて薄い別の黄色だった。

ある日、同じ予備校のクラスの嫌いだったあいつが、

自分が欲しかったサンフラワーを履いてて、

気づくと体が勝手に動いて、あいつに話しかけてた。

「サンフラワー履いてるやん!」


その後、偶然にも大学は同じところに合格。

あの時話しかけたからこそ、

あいつの影響を受けたからこそ、

今の自分はファッションの道を選ぶことになった。

久しぶりにCT70が履きたくなってきた。

3足あるうちのどれを選ぼう。

春も近いし、もちろん____





最近のマイブームは、シュークリームです。

その前のマイブームは、明らかに服好きな人に対して、
「もしかして、服好きですか?」って聞くこと。

さらにその前のマイブームは、ネギを刻んでその綺麗さに見惚れることでした。


ある期間にだけ突発的に何かにハマること。マイブーム。

自分はマイブームが頻繁に入れ替わるタイプで、
何となくしてみたことが自分の中のセンサーに反応したら、
それをマイブームと呼んでいる。

いわば、自分だけの、超短期間の、流行。


マイブームはその時々によって異なるし、
食べ物の時もあれば、特定の行動をする時もある。

ただ、一つ共通していることは、
そのマイブームの良さを自分は感じている、ということ。

端的に、そのマイブームが好きである、ということ。

つまり、マイブームが入れ替わるほどに、
自分の中の好きがどんどん増えていくということでもある。




ところで、このnoteを読んでくださっている
あなた、君、諸君の方々。

「好きが増える」っていう表現、変やと思いません?

だって、「好きが増える」が正しい表現なら、
「好きだった」っていう表現って存在しなくないか?

「好きだった」って、
「かつては好きではあったけど、今は好きというわけではない
という意味ですやん。

それ、好きの対象が常に限定されていて、
好きの対象が変化してるってことでしょ?

じゃあ、「好きが増える」ことってありえないのでは?




そこで、仮説を立てました。

「好きが増える」っていうのは、
好きが仮死状態に入ること」なんじゃないかなって。

好きの対象が入れ替わった時、
きっと、前の対象への好きはほんのり冷めてしまうはず。

そして、前の対象への好きは、
その人の中で仮死するんです。

決して、死んではいない。


その後、何ヶ月、何年か経った時に、

何かしらのきっかけで、
前の対象の話題になった時に、
当時の好きを思い出す。

あなたはその時、
その対象の良さや魅力を十全に語れるでしょう。

かつて「好きだった」ものを、
「今、再び、好き」なだけなんですから。

むしろ、色んな好きを仮死状態にした後ならば、
当時の視点とは異なる角度で好きになれるかも。


だから、飽きたなんて言わないでください。

それは好きが仮死状態に入っただけなので。

いつか必ずその好きは復活するので。




ほな。

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