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How to Basicのその先へ。


社会人になって1ヶ月経過。

ゴールデンウィークの連勤、人の多さ。

帰りの電車でリュックを持っていないことに気づく。

「はっ、リュックない。」

駅のトイレに置き忘れ。

これが社会人の疲れか。納得。

中身は無事。盗られるものもさほどなし。

駅員さんか、はたまた見知らぬ誰かか。

忘れ物として届けてくれたことに感謝。

5月頭から1週間、電気が止まる。

支払い漏れ。ぬかった。

失って初めて気づくものたち。

日々、見えない誰かに支えられていることを実感。

ありがとう。ありがとう。




最近の気分は、How to Basic系。

気分というか、使命というか、義務というか、mustというか、

服屋たるもの知っておかなければならないことが山盛りなわけで。


3月から打って変わって、4月から5月へ。

学生から、社会人へ。

新たに知らないことしかない環境へ身を置くと同時に、

今まで知ったつもりだったことも知らなかったと気づくわけで。


というのも、改めて自分は服屋になったので、

基本から知っていきたいな、とふと思う。

例えば、白シャツにデニムに革靴。

この合わせ方って、(少なくともメンズにとっては)How to Basicだと思う。

一番シンプル(多分)。ドレスとカジュアルの中間(多分)。


だけど、案外この合わせ方をしている人っていないんじゃないかな。

特に、自分と同じ、若い世代は。

当たり前すぎて見逃しているというか。

普通すぎてつまらないというか。

もちろん、白シャツにデニムに革靴でも、

癖のあるアイテムを使えば見え方は変わるし、

サイズ感や色味ももちろん、

白シャツもレギュラーか、スタンドか、B.D.か、スキッパーか、

一概に同じとは言えないことは承知済み。


ただ一つ、これだけは言えるたった一つのこと。

ここで言うHow to Basicとしてあげるものとは、

少なくとも、「デニム=Levi'sの501」であること。


主観ね。主観。僕の主観の話〜。

でも、一般的な見解でもあるはず。

今度、同期に聞いてみたいな。

「501って皆持ってるもんなん?」って。

意外とわからない統計。

恥ずかしながら、自分も1本しか持っておらず。


そういえば、シショーが言ってたことがあって、

「501しかり、5Pデニムを私物として履いたことがある人とない人では
服の着こなし度合いが違う気がするんよね。」

by  シショー

シショーは個人的見解としてこぼしてただけやけど、

その言葉に妙に納得してしまって。

情報あふれる現代においては、

着るだけでオシャレになれる服って、山ほどあるわけで。

安く買える服も山ほどあるわけで。

わざわざ501を手に取る瞬間って、思い返せば意外とないものなのかなと。


自分の場合、両親も兄姉もLevi'sばかり履いていた家で。

小さい頃は窮屈でダセーって思ってたけど、

ある種、服の原体験としては501の存在って大きいのかもとか。

つまり、501を始めとした 5Pデニムは、

少なくとも自分にとっては、正真正銘のHow to Basic系アイテムなんだよなと。

そして、服の歴史を遡ったとしても、

服屋として最低限持っておかないといけないアイテムなんだよなと。




ただ、自分の考えとしては、

How to Basic系アイテムって、人によって違うよね?って話。


例えば、自分は毎年サンダルを買い足すんだけども、

今年狙ってるのは、スポーツサンダル。

色々迷っている中で、Tevaが急激に有力候補筆頭に。

だって、スポーツサンダルってサンダル界のHow to Basicであり、

スポーツサンダル界のHow to BasicってTevaだよなと。


こう思う理由は、自分がサンダルをファッションとして認識した時に遡る。

確か、高1の時。

当時はスポーツサンダルが流行ど真ん中。

Chaco、SHAKA、KEENと様々ある中で、

人気筆頭はTeva。

その時はSHAKAが欲しかったけど、UNIQLO Uのサンダル買ったなぁ。


何が言いたいかって、

自分がサンダル=ファッションアイテムと認識した時に、世間で最も履いている人が多かったのがスポーツサンダルでTevaだった

ということ。

この認識が下敷きとなって、

自分の中では、サンダルのHow to Basic=スポーツサンダルという感覚が

残っているのかも、とか。


もしこの感覚が正しいのであれば、

今の高校生たちにとってのHow to Basicサンダルは

oofosとかHOKAのリカバリーサンダルになるのかな?




この感覚って、服以外でも大事よなと実感しつつある。

自分は服屋で接客をしているわけで。

去年の4月から1年間いた服屋とは別の環境。

客層、客数、商材、立地、価格、ジャンル、全てが全く異なる今。

今までのやり方がそのまま通用するわけなんかないわけで。

接客も基本から学び直し。

でも、この1ヶ月吸収したことが成果として繋がっている実感は大きく。

忘れてはいけないのは、過去の自分のやり方が自分の色だということ。

過去の自分と基本を混ぜ合わせることで出来上がるもの。

これからの自分に自分で期待する。




そんなこんな、正式に服屋となった一年目。

改めて、〜と言えば的なアイテムは買っていきたいなと思うところ。

TシャツならHanesのパックTだし、

ドレスシャツならCHARVETだし、

バスクシャツならSaint James だし、

スポーツサンダルならTevaだし、

革靴なら、AldenかWESTONなのかな。

スニーカーは改めてCONVERSEが履きたいな。

もちろん、〜と言えばが自分の中で定まってないアイテムは沢山あるし、

それはこれから増やしていこう。


そうやって基本を知りながら、

自分の今までの感覚を混ぜ合わせていけば、

それこそ真のオリジナル。


誰になんと言われようと関係ない。

自分の軸と世間の評価をチャンプル。

今の感覚と昔ながらの普遍をチャンプル。


既存の価値観をぶち壊せ。

そのためには序破急の序を知ること。

5年後、10年後の自分へと歩を進めろ。


How to Basicのその先へ。


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