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好きな映画を自由に紹介

「一番好きな映画はなに?」と聞かれて、いつも回答に困ります。各映画にそれぞれの良さがあるからです。その良さについて個人的にまとめてみました。ネタバレはありません。


総合的に一番好きと答える:A Beautiful Mind

題材、映像、演技、台詞、展開、どれを取っても好みの映画です。わたしは予告や評判を全く知らない状態で映画を初見することが多いですが、こちらもそうでした。物語の途中で鳥肌が立った記憶が残っています。もう十年以上前なのに、あの感銘を忘れられません。

威信と勇敢を伝える終幕:Darkest Hour

歴史や筋書を予習せず初見したとき、物語がさらりと始まってするする進んでいって、ただ終着点の見えないままじっと鑑賞していました。でも気づいたら着実に最高潮へ達していて、鑑賞後の余韻が素晴らしかったです。ゲイリー・オールドマン演じるチャーチルの演説に胸を打たれます。

たたみかける展開にのめり込む:The Dark Knight

言わずと知れたクリストファー・ノーラン監督の作品。もう説明などいらないのではと思うほど傑作です。終盤に向かって加速していく構図に何度目でも夢中になってしまいます。わたしが初めて見たアメコミ映画はマーベルでなくこちらでした。

ふと思い出して見たくなる:Jojo Rabbit

わたしは戦争の映画に対して複雑な気持ちになってしまいます。こちらも鑑賞すればいろいろ考えさせられます。それでいて、コメディを両立できている部分が非凡だと思いました。また、小さな伏線たちが素敵で、それらを辿るために見返したくなります。

言葉の力に驚いて脱帽した:The Great Dictator

こちらはチャーリー・チャップリン初の完全トーキー作品。そこであんなにも圧倒的な演説を披露できるチャップリンの演技力に衝撃を受けました。この先にこれを超えられる人はいないのではないかと考えてしまいます。皆さんに演説シーンだけでも一度は見てほしい。YouTubeで検索できます。

女優の素顔が全くわからない:Still Alice

このジュリアン・ムーアの演技はアカデミー主演女優賞のなかでも格別だったと感じます。心配になるほど役に入り切っている。わたしがムーアの演技でもう一つ印象的だったのは「Kingsman/The Golden Circle」です。こちらでは完全にサイコな人物を演じており、本当に素顔が見えません。

もし残りの人生で一つの映画を見続けるなら:Captain America/The Winter Soldier

わたしは映画もドラマも全作品を制覇するほどMCUが好きです。そのなかで最も好きな映画を選ぶならこちらです。MCUが成功した理由の一つに抜群のキャスティング力があると思います。クリス・エヴァンスはまさに漫画の世界から飛び出してきたキャプテン・アメリカでした。

続編が上回った珍しい例:Back to the Future Part II

セバスチャン・スタンがコミコンのときにそう紹介していました。わたしも賛成します。とはいっても、キャプテン・アメリカのシリーズも続編になるほど完成度が上がっているので、そんな稀有な作品に携わっているスタンも十分以上の魅力的な俳優だと思います。

舞台を巧妙に映画化:My Fair Lady

アカデミー作品賞を「博士の異常な愛情」や「メリー・ポピンズ」と競合しながら獲得するに値すると思います。もともとはジュリー・アンドリュースが舞台で主演。しかしオードリー・ヘップバーンが映画版に抜擢。ところがアカデミー主演女優賞はアンドリュースが受賞。そんな裏話も面白い。

自然と涙した無二の体験:Room

わたしの苦手な鬱憤とした物語ですが、鑑賞している途中になぜか涙が零れてきました。恐怖と安堵と感動が混じった不思議な気持ちが渦巻いて、いままでなかった体験をさせていただきました。どんな意見や感想を持つかを聞いてみたくなる作品です。

才能の卓越を垣間見る:Nick of Time

ジェニー・デップの比較的初期の出演作品です。当時(1995年)だから成り立つ物語ですが、いまでも色褪せない緊張感があります。普通の父親というデップにしては珍しい役柄だからこそ、彼の純粋に高度な演技力の片鱗を感じることができると思います。

どちらが優れているかなんて愚問:Mary Poppins

メリー・ポピンズの続編をディズニーが企画しているという速報を聞いたときから楽しみにしていました。前作があまりに逸材なので、それを超えるなんて誰も期待や想像していなかったと思います。続編は続編なりの綺麗な魔法に溢れていて、製作陣の腕前や努力に大きく拍手したいです。

気軽に愉快に見たいとき:Night at the Museum, Paddington, Peter Rabbit

最後に三作品をまとめて紹介します。これらは作業中のBGM的な存在としてもいいし、しっかり鑑賞して伏線回収してもいい。子供向けながら出来栄えが上質で、ぜひ大人にも楽しんでほしい作品です。

番外・好きな監督

「一番好きな映画は?」という質問は困りますが、「一番好きな監督は?」なんて質問も困ります。Christopher Nolan監督の複雑な作品も、Steven Spielberg監督の人気な作品も、Tim Burton監督の幻想的な作品も好きです。最近流行りのYorgos Lanthimos監督の世界観も素敵だと思います。

その他

その他のおすすめを簡単に一言ずつ紹介します。
Lawrence of Arabia: CGIでない映像美
Old: ホラーだけどミステリー
Tom and Jerry: 漫画と実写が混合の新感覚
Madame Curie: 白黒フィルム(1943)
Gone with the Wind: ヴィヴィアン・リーを超える美人はいないと思う
Perfume: The Story of a Murderer: ベン・ウィショーがこの頃から好き
Amazing Grace: 歴史の勉強になる
Immortal Beloved: 1994年のゲイリー・オールドマン
A Knight's Tale: ボール・ベタニーの存在感
Shakespeare in Love: 高度な二次創作