まどか☆マギカ

友人とオンラインで麻雀を打ちながら、魔法少女まどか☆マギカについてこんなことを語った。題名に鹿目まどかの名前こそ用いられているが、本作の重心は美樹さやかにある。人間を極限状態に追い込んで口を割らせる、その内容に自己や人間本来の姿を見出せなければ、誰も作り話に面白さなど見出さないだろう。そんな拷問にかけられたのが、まどマギにおいては美樹さやかだった。そうしてまどマギの第二の主人公として美樹さやかがしばしば挙げられていることを友人から聞いた。

まどマギのテーマとして、精神的に追い詰められ行く少女たちの葛藤があった。ここで追い詰められた果ての彼女をよくよく観察してみると、激痛が正義になり、快楽になる閾値を見出すことが出来るはずだ。間違いなく美樹さやかはその閾値を踏み越えた、最近のアニメで遂に描き得なかった今日の人間の姿だったのではないか。

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