【21年目の真実】レーシングラグーン 蘇る横浜タクティカル伝説

1999年6月10日にレーシングラグーンが発売されて21年。

Warriorに向けて、今まであまり語られることのなかったタクティカルモードについて語りたい。

タクティカルモードとは

【探索】【育成】【戦闘】【ストーリー】とRPGの四拍子の揃ったレーシングラグーンですが、その戦闘はカーレース。レースゲームに慣れてない人や反射神経に自信のない人は苦労したのではないでしょうか。
そんな人たちがお世話になったのが、オート走行の『タクティカルモード』


などと書くと、20年以上前なので有った気がしてくるのがレーシングラグーンで実現することのなかった幻のモード、『タクティカルモード』です。

このモードについては発売から1年遡る1998年6月5日に出願された特許『【公開番号】特開平11−347252』に記されています。
なお、関係者でもない自分が、この特許を発掘したことに端を発してこの記事を書いてます。

簡単に説明すると、オート走行する自車に対してコマンドボタンを使って任意の走行パターンを切り替えながらレースを行うモードで、通常操作のノーマルモードといつでも切り替え可能とのこと。

画面説明

画面のイメージも特許に載ってます。

オート走行なのでカメラ視点も普通のレースゲームのそれとは違いますね。
画面左右に配置されているのがコマンドボタン。6種のコマンドを状況にあわせて組み合わせて自車のオート走行をコントロールします。

コマンド説明

それぞれのコマンドを解説します。
【Av.speedコマンド】
 Pup:スピード↑ ミス確率↑
 Pkeep:スピード維持
 Pdown:スピード↓ ミス確率↓

【Lineコマンド】
 In−In−In:イン刺されやすさ↓ スピード↓↓
 Out−In−Out:イン刺されやすさ↑ スピード↑
 In−In−Out:イン刺しやすさ↑ スピード↓

【Typeコマンド】
 Slow in Fast out:コーナ立ち上がり↑ イン刺されやすさ↑
 Flat Speed:平均。利点も欠点もない
 Fast in Slow out:コーナ立ち上がり↓ イン刺されやすさ↓

【Missionコマンド】
 Go!!:抜きやすさ↑ 抜かれやすさ↑
 Wait!:敵車を追随し、抜かない
 Block!:抜かれやすさ↓ スピード↓

【Otherコマンド】
 Passing!:目の前の一般車に対して走行車線を譲るよう指示する
 None:特に何もしない状態
 Hone!:クラクションを鳴らして目の前の一般車に対して走行車線を譲るよう指示する

【Sp weaponコマンド】
 Boost UP:一時的にパワーを上げる
 Boost OFF:上げたブーストを通常状態に戻す
 

17個のうち一般車を道を譲らせるためのコマンドが2個あるのが気になるところですが、ペーパードライバーには分からないWarriorのこだわりってやつだと思います。
実装に至らなかった理由は定かではありませんが、ある意味『誰でも遊べる』RPGらしさのあるモードで、これが実装されていればプレイステーションマガジン編集部と喧嘩することなかったのではと思わずにいられません。

21周年おめでとうございます

以上、簡単ながらタクティカルモードの解説でした。

特許期限が切れるほどの年月が経ってしまいましたが、自分自身の下手っぴな運転で何度も横浜GPに挑み乗り越えたのも良き思い出。

レーシングラグーン発売21周年おめでとうございます。

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