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スケベVRではセットの作り物感が強調されて没入を邪魔する話

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森田(漫画「スナックバス江」の登場人物)にそそのかされてOculusを導入してから半年。DMMの観放題プランに加入して人気のスケベVR動画を色々観た結果、自分なりの評価基準が確立しつつある。

女優の演技力やVRであることを活かした密着プレイ、バイノーラル録音による耳元での囁き。そんなものも大切だけど、自分にとって欠かせない要素としてはセットの現実感が挙げられる。いかにも「スタジオで撮影しました!」って映像にどうしても没入できないのだ。

この傾向は2D動画のみを観てた頃からあった。企画ものではなく単体女優の作品で見られるような、壁も床もベッドも眩しいくらいの白に埋め尽くされた開放的な空間。やたらスカスカな「満員電車」や学校の「教室」。これらはモデルハウスのように生活感皆無で、卑猥な行為が行われる空間としては不似合いだと思っていた。思わず「は、恥ずかしいから……/// 電気消して……///」とか言いたくなっちゃいそう。

VRでは違和感はより強調される。アダルトVRの多くは主観視点から楽しむもので、実際にその世界にいるかのような体験を味わえるとされる。全てが手を伸ばせば触れられるようで……しかし、上に挙げたようなセットは日常生活とはかけ離れたもので、現実みが薄く、質感がまるで想像できない。

すると「ああ 自分は今、作り物の世界にいるんだな」と我に返ってしまう。結果、没入感が削がれる。女優は圧倒的な実在感を持ってそこにいるのに、背景が書き割りちっくというギャップに頭が混乱する。

同じVRでも、たとえばVtuberのライブで舞台もアニメ的な作りだってんなら「作り物」でもそういうものだとすんなり受け入れられるのだけど……。もしくは開き直って「本物の撮影現場で一日だけAV男優体験」みたいなジャンルにするとか。

これがそこらのラブホなどで撮影したものなら、違和感はおおいに軽減される。撮影スタジオよりはまだ自分に近しい場所だから。またそういうことをするのが目的の夜のお店で撮影したと思しきものも、壁に貼られた注意書きや謎のシミなど臨場感が半端なかった。いや実際はすごく作り込まれたセットなのかもしれんけど。本題からは逸れるけど、あの手の店のポータルサイトでは、プレイルームをVRで紹介してるところもあってこれはこれで興味深かったり(最近では不動産の内見なんかもこの手法を導入してたりするみたい)。

……あるいは、視聴者が当事者としてSEXを体験する主観映像が多いから、変に没入度にこだわってしまうのかもしれない。

視聴者は押入れの隙間から彼女と友人Aが寝てるところをこっそり見てるだけのVR寝取られ物とか、「その場にいるんだけど当事者ではない」という体(てい)の作品ならそんなに気にならないかも。視聴者はあくまで視線に徹するイメージ。向こうがこちらに話しかけてきたりもしないとなおよい。

でもこういうの、探してみてもなかなか見つからない……NTRは覇権ジャンルではなかったのか……。皆さんのオススメを見つけたら筆者に教えてあげてくださいね。

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