アニメの作成過程について

日本が誇る文化の一つであるアニメ。

そのアニメがどのような工程で作られていくのか見ていきたいと思います。

過程1 企画

これは、どの層をターゲットにして制作するか、というものです。いわゆる「ビジネス」の段階です。例えば、頭文字Dというアニメがありますが、これは「車好き」をターゲットにしています。また、少し話がずれますがヒットアニメで人気キャラクターが持っているものの相場が跳ね上がることもあります。例えば、頭文字DのトヨタAE86や、名探偵コナン「ゼロの執行人」のマツダRX7などです。車の例ばかりですいません・・・・

過程2 脚本

過程の2つ目は「脚本」です。中には「原作がまんがなら脚本いらなくね?」と思う人もいるかもしれませんが、漫画とは構造が違うため、キャラクタ―が思っていることなどを音声で付け足さなければならないのです。また、アニメを見ていて内容が頭に入りやすくする工夫も必要です。

過程3 絵コンテ

絵コンテは、アニメを作るための「設計図」のようなものです。ちなみに、コンテの意味は、continuity=連続という意味らしいです。。つまり、設計図をつなげて簡易的にアニメの内容を作る感じです。この段階ではまだ設計図なので絵は簡易的になっています。

過程4 原画

アニメを作る過程でかなり重要な項目です。コンピューターグラフィックなどを使っている人は「キーフレーム」とよんでいるそうです。日本語にすると「カギとなる部分」といったかんじでしょうか。なぜなら、これをもとにアニメができるので原画がアニメの出来を決める、といっても過言でないからです。

過程5 動画

アニメの制作過程では、原画と原画の間を埋めるもののことを動画というそうです。動画では主にキャラクターを描きます。この制作過程では、かなりの量があるので、動画の担当者はかなり効率よく仕事を進めないといけないらしいです。個人的には一番大変そうな過程です。

過程6 彩色

これは、動画に色を付ける工程です。昔は、直接塗料を塗っていたらしいですが、今はデジタルデータ上で色を付けているらしいです。

過程7 背景美術

先ほども書いた通り、動画はキャラクターしか書きません。当然アニメにするには背景も必要なので、その絵も描かなくてはなりません。主に外注するのが主流なようです。

過程8 撮影

これは、いままでの過程で出来上がった素材を合成するものです。今はソフトウェア上で合成しているようです。

過程9 音響・編集

この工程では、セリフやBGMなどの音声を収録するのは音響、それを今までの工程でできた動画にはめ込むのは編集の仕事です。それで終わりではなく、完成したものを実際に見て、違和感のある部分を手直しするのも編集の仕事です。

すべての工程が終わるとテレビ局などに納品されます。

おわりに

ここまでいろいろ調べてみると、アニメを作るのは、思った以上に手間がかかることがわかりました。さらに、アニメを1本作るのに約1000万円かかるといいます。自分たちがさりげなく見ているアニメには、とてつもない努力の塊なのです。


参考文献 アニメの作り方とは? 10分で分かる! アニメ制作工程と専門用語

日本におけるテレビアニメの作り方

106-259 高井陸雄


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