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10/06 Pleiades CS 決勝戦

10/06 Pleiades CS 決勝戦_______
参加者106名、2.4倍のアドバンスCS。
その決勝の舞台に立つのは、神結。
いわずと知れた公式カバレージライターであり、某通販サイトのメディアでも毎月アドバンスの記事を執筆している。
また、自身でも烈火CSというアドバンスのCSを開催している筋金入りのアドバンス好きで知られるプレイヤーである。
今日はオリジナルでも大活躍中の「アナカラーマルル」にアドバンス用のチューニングを施して勝ち上がってきた。

そして、相対するは試験管。
こちらもまた、DMGP2024-1st Day1優勝という唯一無二の輝かしい実績を持つプレイヤーであり、その実力に異を唱える者はいない。
彼がGPで使用した《アビスベル=覇=ロード》抜きの「闇自然アビス」に驚いた人も少なくないだろう。
この日は母数1の「光水ライオネル」を駆り、見事決勝の舞台まで上り詰めた。


GPの前哨戦、勝利の女神はどちらに微笑むのか。


先攻は神結。
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》をマナチャージし、ターン終了。
アナカラーという構成上、1ターン目にデッキの全文明を捻出できるカードを引けているのは、精神衛生上かなり都合がいい。

後攻の試験管。
まずは《コーライルの海幻》をマナチャージ。これまで何度も試験管の危機を救ってきたであろう、対処手段の少ないタマシードの除去カードだ。
このゲームでも彼の逆転の一手となるだろうか。

神結の2ターン目、《天災 デドダム》をチャージし、そのままパス。
《フェアリー・ライフ》などのマナブーストができなかった形だが、神結の表情に曇りはない。意図的にパスしたのか、それとも苦し紛れのポーカーフェイスか。
返すターン、試験管のマナチャージは《MAX・ザ・ジョニー》。
そのままターンを終了。

3ターン目、神結は《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》をマナチャージし、《天災 デドダム》を召喚。能力により、《フェアリー・Re:ライフ》をマナゾーン、《深淵の逆転撃》を墓地、残ったカードを手札へ、それぞれ振り分けターン終了。
試験管は《スロットンの心絵》をチャージし、《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》を自身を対象にプレイ。墓地にカードはないため、そのままカードを2枚引き、ターンを返す。

神結は《流星のガイアッシュ・カイザー》をチャージし、追加の《天災 デドダム》を召喚。今度は《深淵の逆転撃》をマナ、《飛翔龍 5000VT》を墓地へ置いた。
おそらく、「光水ライオネル」でのマッチアップでは《飛翔龍 5000VT》が活躍することは少ないと判断しての振り分けだろう。

軽快に歩を進める神結とは裏腹に、いまひとつドローが振るわない様子の試験管。《AQ NETWORK》をチャージし、そのままターンを渡す。
普段はポーカーフェイスでゲームを進めている印象のある試験管だが、どことなく焦りが見える。


そして、ゲームは大きく動く_________


神結の5ターン目。
《飛翔龍 5000VT》をチャージし、粛々と宣言。
「7マナ、《CRYMAX ジャオウガ》。」

鬼の歴史の王の登場とともに、ゲームは一気に終盤へ突入する。
神結のシールドからは
《復活の祈祷師ザビ・ミラ》と《フェアリー・ライフ》

試験管のシールドからは
《ジョーカーズの心絵》と《理想と平和の決断》
が、それぞれ墓地に置かれた。

そして、悪鬼羅刹がすべてを奪い尽くすべく動き出す。
《CRYMAX ジャオウガ》の攻撃時、相手の手札を2枚捨てさせる!

鬼の王が奪い去りしカードは、
《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》2枚!

これには試験管も動揺を隠せない。
「マジか!?それはおかしいだろ!!!本当にやばすぎる!!!」
そのままジャオウガがシールドを3枚ブレイク!
万事休すか____

「トリガー宣言、《コーライルの海幻》と《理想と平和の決断》!」
まさに九死に一生。後続には2体の《天災 デドダム》が控えており、ダイレクトアタックを受けずにジャオウガに奪われた手札も回復できる、値千金のシールドトリガーだ。やはりここまで勝ち上がってきた男、ただではやられない。
ただ、残る1体の《天災 デドダム》はどう対処するのが正着か…?
試験管に与えられた選択肢は
・シールドを追加し、トリガーに賭ける
・《天災 デドダム》をシールド化し、安全な攻撃先を作る
の2つ。

2分ほど逡巡し、「光と水のカードを加える」モードと「シールド追加」モードを選択。公開されたカードは《ヴェネラック-F5》と《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》。

このターンでとどめを刺せなくなった神結は深追いせず、ターン終了を告げる。


間一髪、首の皮一枚繋がった試験管。
ただ、危機を脱したわけではない。
《勝熱と弾丸と自由の決断》をマナチャージし、《スロットンの心絵》を使用。「進化クリーチャーを出す」モードを選択し、《MAX・ザ・ジョニー》を展開!


思わず「ライオネルがあればなぁ…」と呟くも、失ったものを嘆いていても始まらない。
覚悟を決めてプレイヤーへの攻撃を宣言!
逆転撃の宣言は…ない!
「シールドを3枚ブレイクする時に、こちらのシールドを3枚追加!トリプルブレイク!」

神結の口からは、「シールド・トリガー、《フェアリー・ライフ》」の宣言のみ。
ひとまず目先の危機を脱出することはできたか、少し落ち着いた様子でターン終了を宣言する試験管。
《スロットンの心絵》で《MAX・ザ・ジョニー》を踏み倒しているため、神結は《流星のガイアッシュ・カイザー》の召喚を宣言。白熱した空気も少し落ち着いたように感じられた。


だが、神結の追撃は終わらない。


《フェアリー・Re:ライフ》をマナチャージし、《地龍神の魔陣》で見たカードは手札に加え、間髪入れずに自然のカードを1枚タップ。
殿堂入りカード、《フェアリー・ギフト》!
そして、妖精からの贈り物によりコストを軽減しながら呼び出されるクリーチャーの名は…
《復活の祈祷師ザビ・ミラ》!

この1年でアドバンス最強のフィニッシャーと化した異形の存在が、主を勝利へ導く。
《天災 デドダム》、《流星のガイアッシュ・カイザー》、《CRYMAX ジャオウガ》を破壊し、《頂上龍素 サイクリタ》、《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》、《頂上の精霊 ミラクルスZ》に変換。そして、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》へ「GP覚醒リンク」。

攻撃時の能力で墓地にあるもう1体の《復活の祈禱師ザビ・ミラ》と《天災 デドダム》、《CRYMAX ジャオウガ》の3体を出し、「無限デドダム」を成立させる。山札が減ってきたタイミングで《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》の山札回復も自身を対象にする抜け目のなさ。

ここからは神結の独壇場だ。

公開領域に《悪魔龍 ダークマスターズ》と《ヨビニオン・マルル》、《終末の監視者 ジ・ウォッチ》を揃え、試験管の手札をすべて奪う。
その後、「スピードアタッカー」を得ている《ヨビニオン・マルル》が攻撃。加わったシールドを再度《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》を経由した《悪魔龍 ダークマスターズ》で捨てさせる。
何度も繰り返されたであろう一連の動作、ここでミスをするはずもない。
鬼の王の力とGP王者の力を存分に揮い、
数多の歴史の語り部が今、勝利へと邁進する______


Pleiades CS 2.4倍
優勝は神結
おめでとう!



あとがき

およそ半年ぶりのアドバンス2.4倍が開催できてとても嬉しかったということと、ジャッジの立場で観戦していても非常に白熱した素晴らしいゲームだったということで、拙文ではありますが、カバレージという形でしたためさせていただきました。
以前から興味はあったのですが、なにぶん初めての執筆ということもありますので、乱筆乱文な点もありますが、ご容赦いただければと。
当日の熱気の1/100でも伝われば幸いです。

また、ウィンターさん(@_Last_Avatar)からも同じゲームのカバレージが公開されますので、そちらも併せてご覧ください!

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