環境変化がサメを殺す

地球温暖化と言われて久しいですね。

海洋環境もどんどん悪化しているようです。

さて、海洋の食物連鎖の生態系ピラミッドに位置するサメが実は絶滅の危機にあるかもしれないことを本日はお伝えします。

と、その前に、今、僕たちは大気の海の中にいると考えてみてください。

僕らは、この大気の海の中でしか生きることができません。

なぜなら、この大気の海からしか、僕らが生きていくのに必要な酸素を取り込むことができないからです。

もしこの大気の海の環境が変化するとどうなるでしょうか。

具体的には、酸素濃度が突然18%未満になったらどうでしょうか。

この時、僕らの体は酸素欠乏症になると言われています。

話を戻して、海の中では今、このような環境の変化が起こっています。

地球温暖化は勿論、工場排水などによる有機物の急激な増加、膨大な量の淡水の流入、CO2の増加等様々な理由で起こるpHの低下。。。

様々な問題があります。

これらの変化は、海洋の生物たちにとって大きな影響を与えます。

具体的には、サメの場合、pHの低下は嗅覚の混乱を招きます。

嗅覚の混乱は、捕食者にとって非常に致命的です。

だってご飯食べられないですからね。

勿論pHの低下による影響はサメだけではありません。硬骨をもつ魚の嗅覚も混乱させます。

しかし、進化の段階で、硬骨魚類は、感覚器官が狂っても最悪ご飯を食べれるように、捕食様式を変化させれるようになっています。

このことを捕食可塑性と呼ぶのですが、サメはこの能力が欠けています。

つまり、環境が変化すると、ご飯にありつけない。

よって絶滅という筋道になるわけです。

実際、たいていのサメは現在絶滅危惧種になっています。

この海から、偉大な先人の姿を見ることができなくなってしまうような悲しい未来は避けたいところですね。


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