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ハートが出たらおわり

元気になると(穏やかに過ごせるようになると)noteを書けなくなるというのは昔から私のあるあるだ。
落ち込んでいるとき、怒っているとき、悲しいとき、疲弊しているときはその感情を発散するためにとにかく文章をつくるのに、穏やかなときはそれができない。何も考えていないのではないか、何も思っていないのではないかと自分自身を疑いたくなる。私は文章が書けなくなるのがゴールなのだろうか。そんな憶測、信じたくない。

最近、仕事帰りに図書館で勉強をしている。道中や近辺で、大学生とすれ違う。ガムテープで書いた名札を胸元に貼る1年生や、手をつなぐカップル、歩道めいっぱいに広がる男の子たち。数年前たしかに私のそばにいた風景だったのに、遠い昔になってしまった。大学4年間の記憶は、18年間の学生生活の中で最も薄いかもしれない。自分たちの周りにいる世界がすべてで、それ以外は知ったことか、という彼彼女たちを、まぶしく思う。


試験まで2か月を切った。過去問の点数が思っていたよりものびない。合格ラインまで残り1割程度であるはずなのに、その数問がいつまでも埋められない。苦手分野はわかっているし覚えればいいだけなのに、まともに勉強をしてこなかった人生を悔やむ。付き合っている人は勉強大好き人間なので、私よりも私の勉強を楽しんでいるように感じる。悩みを相談すると、3倍くらいの文量でアドバイスをくれる。たまにふたことくらい余計だけど、本当にありがたい人だ。

私は常日頃から「調子に乗ったら終わり」「恋愛は目にハートが出てきたら終わり」と言い聞かせているのだが、勉強は幸か不幸か点数が届かないので、調子にのる隙間がない。やたらと褒められる分野もあるのだけど、調子が悪い日や厳しいフィードバックをもらうこともあるので、やはり調子に乗らないようにしている。
付き合っている人は何度も言うように本当にありがたい。私ができないことの多くが彼の得意分野であり、尊敬の意ばかりなのだが、同じくらい彼にはできないが私にはできるということがあるため、盲信せずに済んでいる。はじめからラブな恋愛の始まり方ではなかったし、こういう恋愛もありだよなと思っていたのだが、今のところはその当時の考えが覆ってきている。いろいろと早歩きになってしまいそうになるときもあるが、基本的には彼と仲良しでいることが私の目標だ。



昨年度の業務フィードバックを受けた。簡潔に言うと納得がいかなかった。毎日泣いて文字通り身を削りながら仕事をしたつもりだったが、きちんと伝わっていなかったらしい。仕事でちょっとしたミスをしたことも相まって、久しぶりにすっかり落ち込んでしまった。管理職が管理してくれていなかったことも、私がホウレンソウを怠っていたから。通年で評価していると言っていたが、実際の評価は直近のものばかりに見えてしまう。異動して、しばらくの間前部署のことを考えていなかったからなのか、穏やかな日々を過ごしていたからなのか、重くなった心臓が戻らない。あれだけ頑張ってもまっとうな評価をしてくれないのであれば、私はあの場を去って正解なんだったと思う。


心療内科に通院していたことや服薬していたことは私にとって過去となり、付き合っている人にもフラットにはなせている。だけど、PMSのことはまだ話せない。いつか、彼に話せるのだろうか。それとも、私がそれを克服する日の方がはやいのだろうか。

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