浅草ロック座 8月公演「祭音 ZAION 3rd season」

1景は樋口みつはさん。カラダ全体を使った大きく激しい群舞でカッコよさ出てます! 脇を固める木葉ちひろさんと藤川菜緒さんも敏腕って感じでいいですね。樋口さんは群舞では笑顔封印。
ベッドショーでは立ち上がりの4曲目ではじめてカッコよく笑うみつはさんを確認できました。あと髪をかき上げる仕草もいい。今回の公演では、5景も髪をかき上げる様子が印象的なのですが、5景のエロス溢れるかき上げ方と1景のカッコいいかき上げ方、似て非なる点が注目ポイントだったかな。

2景は木葉ちひろさん。1st→3rdという変則出演は浅草ではあまり無い(1st→2nd/2nd→3rd連投はありますが。あと今年は赤西涼さんが魂の3連投を周年週近辺でやってましたね……すごい)ですが、今回もカッコいい踊りを見せてもらえました。衣装もたぶんベッド着は1stと少し違ったように思います。
群舞は松本菜奈実さんとのコンビネーションが映える。ウッ●ストックのぬいぐるみを抱えた木葉ス●ーピーを見て「え、私は……(大事にしてくんないワケ?)」とスネ気味の松本さんがかわいかった。
ベッドショー、2曲目後半からお盆に来て激しめダンスを見せてくれるし、3曲目〜立ち上がり4曲目にかけて、ポーズ切り含めてじっくりちひろさんの姿が見られてよかったです。

3景は1stから意外なキャスティングが楽しい景ですが、今回は藤川菜緒さんでした。群舞ではダンサー陣もいいですよね。沙羅さんの男装は定期的に摂取しておきたい……。熊野さんは5景メイン、7景バックと合わせて百面相的な活躍。3景ではイメージ通りの女子生徒姿が見られます。
そしてメインの藤川さん。最近はカッコいいとかわいいを持ち合わせた魅力が持ち味だと思います。前回「Daydream⑥景」では元気のいい音採集オタクを演じてましたね。
もともとの持ち味、他人から求められている姿、本人のいまの魅力、目指している姿……いろんな自己像を持っていて、それぞれの自分に対して満足と不満とがあって、そうした軋轢との闘いを見ているような気持ちになりました。そう考えると群舞での「WOMEN」と書かれたパーカー、メッセージ性が強いのでは!?
そして1st・2ndよりも群舞とベッドショーとの間にストーリーのつながりをより強く感じました。これまでは世間の中の自分(群舞)からの変身(ベッド)に見えたけど、3rdではベッドショー直前にも藤川さんがスマホを使うシーンが挿入されていて、踊り子の普段(群舞)/ステージ(ベッド)という姿を意識させているような気がしました。そう考えるとこの景の意味合いがより強まる、というか、1stからの3景を改めて振り返って涙ぐんでしまう。

4景は2nd(ミントさん)→3rd(千里さん)の鈴木リレー。ちょっと不思議な世界観の演目というイメージでしたが、鈴木千里さんは見事に場を自分のものにしてますよね。どんなときも表情やペースを乱さないところが”千里ゾーン”なのでしょうか。
鳴子を肩においてやおら首を回して見栄を切るように前を向く――という一連の動作、キマり過ぎている。そりゃ特別エディションの鳴子も支給されますよね。
そういえば立ち上がりの4曲目が変わってました。個人的には2ndまでのあの曲をどう千里さんが舞うのか見てみたかった気もする。

5景は群舞で全員集合の景。メインの熊野あゆさん、群舞のときはみんなに溶け込んでいた雰囲気なのに、ベッド着になって髪をほどいた途端に一気にオトナのお姉さんと化して精神年齢逆転現象が起きるのが面白い。まるでこの景のために伸ばしてきたのかと思うような髪を存分にかき上げてエロス倍増。お尻を強調するベッドショーも持っている素材勝負! という感じでいい。視線の送りかたもよかった。
あとは衣装から抜け落ちる羽を集めて、迎え盆に乗って戻っていく前にフウッって息でお客さんに飛ばしてあげるのも工夫されてるなあ。

6景は獅子舞と戯れる沙羅さん。なんか急にほっこりする。恐竜がお好きだという噂は聞いていたのですが、獅子舞も手なずけられるのでしょうか。
ベッドショーですが、沙羅さんのポーズ切りは独特の角度というかポジショニング? があるような気がします。今回のポーズ切りでもポラ館で見るようなオーソドックスなポーズ切りとはまた違う体勢が見えたように思います。そして立ち上がり前、お客さんを見つめる時間が少しあったんですよね。沙羅さんは普段けっこう演目に入り込むタイプというイメージを持っていたので新鮮でした。

7景は爆乳かつ踊りにキレがあるという奇跡の両立を果たしている松本菜奈実さん。浅草来演は3回目(2021年7月前回「祭音⑧」、12月「Re⑦」)ですが、場数以上にうまくなっているのでは……と感じます。踊りの緩急や動きのピタッとした静止が求められる群舞だったと思うのですが、めちゃくちゃ綺麗でした。表情もよかったです。
ベッドショーでは首から胸元にかけて滴っていく汗が、もう、ヤバかったぞ。

フィナーレ、熊野あゆさんを取り合うバックダンサー陣のワンシーンが好きでした。あとはタオルパフォーマンスの時間では千里さんと沙羅さんの踊る側で見ていたのですが、魅力に溢れたベテランサイド、最高だな……。

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