浅草ロック座 5・6月公演「Daydream 2nd」

1景は豊田愛菜さん。品がありますね。1stの橋下まこさんがカッコよさや元気さのある景を作っていたとするなら、2ndの豊田さんは全体的に大人っぽい品が前面に出ている景でした。小刻みに身体や腕を揺らして羽をフリフリ見せる優雅さがいい。
ベッドショーではマラボーに身を包んだ豊田さんがそのマラボーを開いたときの下着にエロの不意打ちを食らいました。前回の浅草(昨年「Re」⑤景)のシャーロックのときもベッドショーは大人エロ〜い感じでした。豊田さんの持ち味、と言っていいんじゃないでしょうか。

2景は宮野ゆかなさん。私の前回(今年の新春「電」⑤)評がコレ。

宮野さんは浅草初乗りから連チャンでノリノリな演目に起用されているので、次回あたりしっとりした演目に挑戦しそうな気がします。

やはりですよ!! 浅草3回目にして宮野さん、しっとりアブストラクトな演目に起用されました。1景のバックダンサーから2景へのメリハリがすごい。赤西さん、沙羅さんとの大人の色気あふれる群舞、そしてベッドショー。ポーズを切るタイプではなく、横たわってごろごろしながら淫らな体勢を見せつけていく感じ。
キャピキャピあり、しっとり大人エロスありの宮野さん。次はどの方向の演目になるのでしょう……楽しみ。

3景は祝!11周年の赤西涼さん。私もロビーで演目衣装のポストカードいただきました! 嬉しい。そしてなんと赤西さん、3rdにも出演予定(傾向としてほぼ100%この景でしょう)……ということは60日間!? くれぐれもご自愛くださいませ。
そんな3景ですが、1曲目では手先まできれいに神経が行き届いたような振りがじっくり見られるのが好きです。ニャン、ならぬ”コン”のポーズとこっちを向く首の動き、そして笑顔。すべてが美しい。
脱ぎタイムからは、スレンダーな身体全体をつかったのびのびした舞いを近くでじっくりと。立ち上がりの曲は曲調の激しさに対してテンポがゆったりなので、赤西さんの振りもスローモーションを見るかのような躍動感があっていい。
3rdでも元気な赤西さんを見に行きたいと思います。 

4景は1st鈴木千里さんから2nd沙羅さんへのリレー。このリレーは初かな(少なくとも20年以降はないです)。千里・つぐみの黄金コンビを継ぐのは沙羅・藤川菜緒コンビ
前回は千里さんもつぐみさんもどちらも男装しているような雰囲気に見えたのですが、今回は服装は藤川さんが男性っぽくて沙羅さんが女性っぽく感じたけど、群舞の振りの感じでは藤川さん女、沙羅さん男なのかな……。
とはいえ、1stでも言いましたがそんなことはさしあたってどーでもいい。むしろ、そのあたりを明らかにしないで見るほうに考える余地を与えているような気さえします
見れば見るほど頭の中がぐるぐる。考えがいのある景です。

全演者集合の5景、今回も二つ名と一緒に紹介が入ります。沙羅さん、賞金ちゃんと稼げるかな。思わずお手伝いしたくなります。赤西さん、肩書きが進化してる。長丁場乗り切れるように、お酒とは上手く付き合ってください(むしろ酔拳なら酔ったほうが強いのか?)。
メインは花井しずくさん。バックダンサーでも一番手は安藤もあさんなので、デビュー週のふたりがフィーチャーされる景となりました。
踊り子全員での群舞になると、豊田さんの背が高くて見栄えするところとか、藤川さんのキレッキレのダンスとか、安藤さんの顔がめちゃくちゃ小さいこととかがよくわかりますね。
安藤さん、1stの上原さんとユル〜い立ち回りが全く一緒で思わず笑ってしまった。あれも演出のうちということなのだろうか。そして花井さん、元ダンサーなのですね。知らずに見ていたのでものすごい上手さに思わずビビりました。浅草初来演じゃなくてデビュー週というのでさらにびっくり。あとアピールする演出があったのですが、とても身体が柔らかい。すでにストリップ適性高いですね。場数を踏んでいくと間違いなく浅草の出番も増えていくのではないでしょうか。楽しみです。

6景は今回公演中1番すきと言いたい(1景の豊田さんもいいのだけれど)景。背格好の都合などもあるのでしょうか、20年暮れの「DREAM ON」⑦でも武藤つぐみさんとのリレーをしている藤川菜緒さんがメインです(ドリオンのときは藤川→武藤の順)。
演出が大きく変わったということは無く、もちろん1stのベースもあるんですが、それでも藤川さんっぽさの出ている前半だなという感じが強くありました。1stのつぐみさんよりも元気良さげなオタクというか、活発な少年でもある感じ。コミカルさが強調されているぶん、蝶(妖精?)を抱きしめ損ねた姿がいっそう虚しい。
ベッドショーも、つぐみさんのエアリアルからお盆の上でのショーに変わって工夫している感じがしました。エアリアルでは高さで具体的に蝶を思わせていたけど、今回は衣装の力と、そして何より藤川さんの振りや視線で蝶をイメージさせるものになっていました。
蝶になりたい人の願いや祈りなのか、蝶になれたという白昼夢なのか。1st同様に深みのある景です。

7景はストリップデビューの安藤もあさん。1stの上原亜衣さん同様、群舞では基本真顔です。ずっと真剣な表情じゃ、なかなか魅力も出しづらかろうに……と思っていたけど、ツンとしたキャラクタもそれはそれで結構いい感じ。
そして3曲目でついに笑顔が解禁に! 一瞬、割と素なんじゃないかっていうくらいの笑顔も見られてこちらも嬉しくなりました。この群舞とベッドショーの雰囲気のギャップが見どころのひとつ。

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