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フュラーリ テスタオッサン ドナイシテ マンネン

これはとある漫画に出てくる車の名前だ。その漫画はこちら葛飾区亀有公園前派出所
40年もの長きに渡り、国民を楽しませてくれた「両さん」でおなじみの漫画だ。国民的漫画の称号をつけられることも多い。

今日はこの「こち亀」を含めた私を構成する5つの漫画について書いてみた。好きな漫画というくくりではないからこそ絞れたものの、5つはつらい。
お題もせめて「私を構成する50の漫画」くらいにしてもらわないと困る。笑

こち亀について

今から4年前、2016年に惜しまれながら200巻をもって終了した「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。通称こち亀。

現39歳、当時35歳の私は、小学校の頃からこち亀を見て育った。
小学生の頃から中古屋さんで買い揃えつつ、仕事をするようになって週刊少年ジャンプを読まなくなってから180巻くらいまではコミックスを新刊で買い続け、所有していた。(生活様式の変更やら色々合ってそのへんで手放した。)

おそらく80巻くらいからは全部新刊なので1冊400円として考えても・・・

やめよう。計算するの怖い。

と、思ったけど、改めて電卓叩いてみたら4万円だった。コミックス100冊で20年。20年楽しんで4万って趣味としてはそんなに高くない部類だ。

ちなみに買わなくなってからはレンタルで読んでいたが、最終200巻だけはこらえ切れず買った。(ジャンプのこち亀最終話も買った。コミックスとは中身がちょっと違うのです。)

私を構成する漫画ってなんだろう?
そこからこのブログの構成は始まっている。

構成するというくらいだから当然好きな漫画を挙げる作業が第一手順。
好きな漫画は上述から読み取れるように少なく見積もっても50作品くらいはあるだろう。

けれど、こち亀含む3つくらいはポンポンと上がってきた。
こち亀は、私の「何を」構成しているのだろうか?
と改めて考えてみたところ一つの答えが浮かんだ。

私の中に息づくこち亀イズム

こち亀は私の中に「エンターテイメントのあり方、考え方」を植えてくれたように感じる。

キャラクターや設定だけは引き継ぎつつ、毎週基本的には1話完結させるのがこち亀のスタイルだ。毎週だいたい違う内容で話が展開された。
秋元先生がハマったんだろうな、と思う話(というか要素)は複数話続けて話が描かれることはあったが、そんなときでも違う切り口で話は展開されていた。

こち亀はギャグ漫画に分類される漫画だと思うが、笑いの要素をだけではなく、ときには涙をこぼれさすような人情ばなしを持ってくることがあった。また、ときにはやるせなさが残るような話もあったり。

いずれにしても「友情・努力・勝利」の少年ジャンプとは全く異なる話は多かったように感じる。
だからこそ、少年ジャンプを買わなくなっても読み続けたのだろうと思う。

また、上述したようにこち亀という漫画は200巻ある。1巻あたりだいたい10話掲載のコミックスが200冊。ざっくりいうと約2000話だ。
この約2000話を毎週発売される週刊誌で1度たりとも休むことなく連載していたことは割と有名な話だ。

もちろん盆暮れなどに合併号というものはあるので毎週ではないにせよ、約2000週近く休みなく書き続けた作者の秋元先生(対義語:とがs・・・)と一緒にこち亀を作り続けたアトリエびーだまの皆さんバイタリティは凄まじい。
ここにものづくりの人のあるべき姿を感じた。
私は休まなかったことが偉い!と感じたわけではない。

休まなかったことももちろん凄いのだけれど、休まずに1話完結で毎週違う話を描き続けたことが素晴らしいと思うのだ。

これは職人魂なのだと勝手に思っている。
常に「新」を生み出し続けるこの秋本治という人は、真正のエンターティナーだなと思い続けている。

この要素は、私の中に大きく息づいているような気がする。
考え方のひとつとして、わりと大きなリソースを割いている気はするのだ。

ちなみに私は休むこと自体はそれほど悪いことではないと思っている。
むしろ休むべき時は休まなければいけない!ということを、開業して2年目あたり20代最後に身を持って知ったクチだ。

だから私は「休みと定めたら100%休む」と決めている。
ん?当たり前か 笑

こち亀は時期によって作風が結構変わっていった漫画だ。

すごくざっくり分けると、初期は劇画調の絵柄でギャグを描くというギャップギャグ的なもの、途中から段々と両さんや他のキャラクター性が立ってきてそのキャラクター性を活かしたギャグを入れつつ、段々と流行りやエンタメ要素などを混ぜ込んでいったような感じではないだろうか。

特に100巻以降あたりからはその時代の流行をおさえつつ、秋元先生なりのエッセンスを入れた話が描かれていた。この「100巻」というものを境として好き嫌いが分かれる人もいるようだ。(あと寿司屋が嫌いとか、大阪が嫌いとかもある。)

けれど、私は1巻から200巻までわりと全部好きだ。
時代ごとの秋元先生のエンターテイメント感が楽しめるので、今でもたまにレンタルやマンガアプリなどで適当に散らして借りて読んだりもする。

秋本治という人

秋元先生は、多分両さんとの対話を楽しみながら描いていたんじゃないかと思う。両さんだったらこれはこうするよね、とか。

漫画家の方はよく「キャラが勝手に動く」といった旨の発言をするがこれの最たるものが両さんだったのだろうと思う。

もっとも、こち亀の巻末に載っていた著名人のコメントにはしばしば「両さんは秋元先生の分身」なんて書かれていたので、結局のところ秋元先生が描きたいものを描いていたんだろうけれど。

こち亀は私にエンターテイメントのひとつの考え方を見せてくれた。
きっとこち亀は私を構成する要素としては結構大きいのではないかと思う。

最後に、秋元先生の去年のインタビュー記事がネット記事として上がっていたのでこちらをシェア。
「こち亀」作者が超ホワイトな働き方で40年休まず連載を続けられた理由 | 要約の達人 from flier | ダイヤモンド・オンライン

内容は、、、
ごめんなさい、まだ読んでないのだけれど、秋元先生のインタビューなんて面白くないはずがない、と思うのでシェア。私は今週の休みに読みます 笑

残りの4つ

このタイトルから分かる通り、このまま書き続けると明日の朝までかかるので、今日はこち亀を書いて残りの4つはまた後日。

血の涙を流しながら選んだその他の4つをひとまず名前だけご紹介。
・鋼の錬金術師
・capeta
・幽★遊★白書
・夏目友人帳

ポンポンと出た残りの2つは上の2つ。ハガレンとcapeta(カペタと読みます。)特に今の私を構成している要素が一番強いのはcapetaという漫画だ。

他の4つは書けるときにボチボチ書こうと思う。知らない人がいたら人生を損させないためにも紹介したい漫画たちだし。(っていうひっぱり方をせずに40年やり続けたのが秋元先生の凄さなんよなぁ)

ちなみにこのブログは「鋼の錬金術師」から書き始めたのだけれど、果てしなく書き続けてしまいそうだったので、書きかけで保存したものがあるから、次はきっと「鋼の〜」のお話。

ちなみに「天」とか「アカギ」とかは入ってない。
「哲也〜雀聖と呼ばれた男〜」とかも入っていない。
構成なんてしていないやい。
(でもモチロンこの辺の漫画も大好物)

こち亀をそんなに知らないあなたへ送るこち亀年表
http://www.j-kochikame.com/arigatou/index.html

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