2022年7月23日

薄暗い講義棟から外へ出る。

明るい陽射し

蝉の音が鳴り響く

圧迫ではなかった。

でも、怒られた後の気分

これで受験が終わった


はじめてKALSの説明会に参加したとき

頒布会をみてマセマを買いに書店へ行ったとき

KALSのテキストが届いた新しい本の匂い

生命科学の実力テストで伸び悩んだ時

自習した阪大の理工学図書館の雰囲気

2022年度の過去問演習したとき

香川大学の合格発表

応援してくれた友人の笑顔


受験期の出来事がよみがえる。

あの20分の面接でこれまでの努力が終った。

他の医学部から合格をいただいている。

すべてが無駄になったわけではない。

自分は医者になれる。

大学なんか関係ない。

でもそうじゃない。

ずっと目指してきたものが

崩れた感覚。

やっぱり阪大合格される方は

かなり優秀だったんだ。

阪大医学部の肩書は

自分に相応しくなかったのかもしれない。

手が届きそうだったのがほんとに悔しい。

自分には縁がなかった。

すぐに電車に乗る気分になれなかった。

阪大病院前ではなく、北千里まで歩いて帰る。


何がいけなかった?

物理と面接か

でも自分の中でベストを尽くした

後悔はないはず

周りより余裕をもって対策して

まあ5位ぐらいで合格すると思ってた

だけど、物理の失点により

密になっているボーダーラインまで下がってしまった

去年は15点の間に10人いたんだ

1点差で2人落ちている

過去問分析していたがゆえに、合格ライン

合格者が取ってくる問題がわかる

その問題を落としてしまい

ボーダーで争うことになってしまった。

さらに面接、25点はないと逆転されてしまう

恐らく取れていない

逆転されてしまった

一次9~11位

最終13位ぐらいか

ものすごく遠く感じる。

あと、数問正解すればいいだけなのに

遠く感じた。

涙が出ていたのに気づいていなかった。

もう阪大に来ることがない。

春から新しい土地で医学を学ぶ

本当に優秀な人は

環境に関係なく花が咲く

そう信じて

前を向いて頑張ろう。


その道を今

桜を見ながら歩いている。

心の中で阪大合格を報告。

これから大阪で医学を学ぶ。

すこーんの医学部編入受験物語 完

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