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スパゲッティと忘却曲線

ここしばらくの土曜日は、お昼ご飯の担当になって、自作のかえしを使った醤油ラーメンを作っていました。

自炊というのは、いいですね、なぜかというと好きなものがすきなだけ作れるからです。

大盛も小盛りも自由自在。「今度は、スパゲッティの超大盛を作ろう」と思えば、できてしまいます。

美味しさは努力しだいですけど。

それで、スパゲッティとは何かちょっと調べてみました。

すると、太さが1.9mmのひも状のパスタとのこと。

2mm強だとスパゲットーニ、1.6mmスパゲッティーニ、1.3mmフェデリーニ 、1.2mm未満カペッリーニということらしいです。

ということは、いままでスパゲティだと思って食べていたパスタが、実はスパゲッティではなかったかもしれません。

このところウィルス対策で一次情報へのこだわりがさらに強くなっていたので、何かと「基」を調べるようになりまこのことを初めて知りました。

いつも料理をしている主婦の方に

「そんなこと知らなかったの」

と言われてしまいそうです。

さて、同じようなことが、勉強関係の資料にもあります。

勉強方法の中でよく出てくる、記憶の忘却特性を表す曲線「忘却曲線」

エビングハウスの忘却曲線は、その中でも特に有名です。

でも、スパゲッティと同じように、よく勘違いされているところがあります。

それは、エビングハウスの忘却曲線の縦軸が

「覚えている量を表している」

のではないということです。

実際のエビングハウスの忘却曲線の縦軸は、「節約率」を表しています。

最初の記憶に30分かかった、

その後に同じものを覚え直したときは20分で覚え直すことができた。

それは約67%の時間なので節約率は約33%です。

授業の合間などで、生徒達に忘却曲線を紹介するときは、

簡単に、記憶している数として説明してしまいます。

なぜかというと、

「復習はとってもお得な勉強ですよ」

ということを、わずかな時間で知ってもらうためです。

そこで、もう少し時間があれば、エビングハウスの曲線を紹介した後で、

ウォータールー大学の忘却曲線を説明するといいかもしれません。

https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting

授業時間の合間という短時間でこの波々のことを語らなければなりませんが、
こまめな復習が、記憶の保持にとっても役立つことがわかります。

このウォータールー大学の忘却曲線では、

24時間以内に10分間の復習をすると、

記憶したものが100%に戻り

1週間以内に5分すると再びほとんどの記憶が戻り、

さらに1か月以内に2分~4分復習すれば、また、ほとんどの記憶が戻る。

ということが分かります。

つまり、テスト対策の勉強をテストの1週間前にしたら、

24時間以内に10分間復習、

つまり見直しレベルですね。

テスト直前に5分見直し、

さらにテストが終わったあとに2分から4分

という効果的な勉強サイクルが想定できます。

「復習っていいでしょ」

でも、先にちゃんと予習とかテスト対策勉強とかをやった後でのお話です。

塾や自宅でで予習をする、学校の授業をちゃんと聞いて復習をする、

学校の宿題をしてもう一回復習、そしてテスト前勉強会で見直しをする。

とっても良い勉強方法だと思いませんか。

スパゲッティと忘却曲線のこと、どちらも、さほどのことではありませんが、

知っていることで行動が少し違ってきます。

次にスパゲッティを見たときは、絶対、「太さ」を気にすると思います。

英単語や社会の一問一答を勉強したときは、

「ウォータールー大学の忘却曲線」を思い出すといいですね。

今回は以上です。


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