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三菱一号館美術館の「上野リチ」展へ

色、線、モチーフ、何もかも、初めて見るのに懐かしくて好きすぎる。

ウィーン生まれのリチ(フェリーツェ・リックス)さんはウィーン工房にいたデザイナー。
染色、織、服飾からインテリア、七宝の小物入れまで、着想から図版化、そして製品化まで全工程をカバーできる、多才で多作な方だった。パワフル。

建築家の上野伊三郎さんと結婚して日本に来て、戦時中は満州へ。
その人生にはリチさんなりのアップダウンがあったはず。
だけど、展示されていた作品はどれも全部、自然で軽やかで生き生きとチャーミングな、うそのない草花や動物や人々の姿なのです。

晩年は現京都市芸の先生もなさっていたらしい。
生きた軌跡、そして残したものが
時を隔てていまの私をときめかせる。
「あなた自身の発想で遊びなさい」と励ましてくれる。
色とカタチを浴びて、
とにかく私も生きている限りはやらなくちゃー、って思った。

展示は撮影できないので、2枚目以降は図版から。
声出た人いるでしょう。わたしもです。

図版、とっても美しい、のですが、
実物は別物でした。ぜひ。
特に屏風が、必見。

上野リチ ウィーンから来たデザイン・ファンタジー展
2022年2⽉18⽇(⾦) ~ 5⽉15⽇(⽇)
三菱一号館美術館


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