吹奏楽 小編成(10人)で「宝島」を攻略しよう 曲の概要と編成について

 吹奏楽の定番曲の「宝島」を人数が少ない小編成でも、工夫しながら人数の少なさを感じさせないように仕上げていく攻略法を書いた記事です。
数回にわけて書いていく予定で今回はこの曲の概要と編成についていろいろと書いていきます。
 私自身100人超の編成でこの曲を吹いた事もあれば50人や10人程の編成で楽器もトロンボーン ホルン ユーフォニウム エレキベースと様々な楽器で経験しています。人数は多ければ多いほど迫力が出ますが小編成の少ない楽器で工夫しながら曲を仕上げていく方が個人的には好きでした。

近年は少子化や趣味の多様化で小編成バンドが増えていると聞きます。人数が少なく満足な演奏ができないというバンドにとって少しでも参考になればと思います。

私の体験や個人的な意見を多めに書きますのでご了承下さいませ!

「宝島」という曲について


 吹奏楽で有名なこの曲ですが元はフュージョンバンド「Tスクエア」の曲を吹奏楽向けにアレンジしたものです。曲のキーや雰囲気は原曲と吹奏楽とでは違いはありますがメロディーや大まかな曲の流れはほぼ同じです。

楽器編成について(原曲)


原曲の基本的な編成と役割はこちらです。
ウインドシンセ・・・ メロディー
ピアノ    ・・・ コード ソロ
キーボード  ・・・ ストリングやチャイムなどの音色での色付け
ギター    ・・・ コード
ベース    ・・・ ベース音
ドラム    ・・・ ドラム(そのままですね)
の6人編成です。
※時期やメンバーによって多少違う場合もありますが一般的な編成です

ピアノとギターは同じコードと書いていますがギターはドラムの曲のリズムに合わせてコードを刻む打楽器よりの動きもしますので少し役割が違います。

小編成で演奏する場合の曲と編成についての考え方

まず吹奏楽の小編成でこの曲を演奏する時の考え方ですが、「前提として大編成のような迫力のある演奏は無理」です。これは物理的に楽器が少ないためどうしようもない事です。でも考えてみてください。ジャンルや使う楽器が違いますが原曲は6人編成で大観衆を虜にするような演奏をされています。吹奏楽の少ない人数でも工夫さえすれば観客を魅了できる演奏ができる事間違いなしです。この曲の作りは至ってシンプルで一曲通して

「ドラムとベースの上にコードを重ねてメロディーが流れる」というものです。難しく考えず吹奏楽でもこの原則に従って曲作りをしていけばいいのです。

ドラムとベースを土台にコード(最低2和音)をつくりメロディーを重ねる 場合によってはこれら以外の動きは捨ててでも上記の動きを優先する事も必要になってきます。この考えにそって曲作りをすれば少ない人数でもいい演奏ができる事間違いなしです!

私がこの曲を吹いた中で一番少ない編成の10人で解説をしていきます。
経験上10人いれば十分いい演奏ができます!!
解説の為に10人の場合の理想の編成を作って解説をしていきます。
下の図が私の10人の場合の理想の編成です(私が経験した時の10人編成とは違います)

クラリネット  2
アルトサックス 1
テナーサックス 1
トランペット  2
トロンボーン  1
ユーフォニウム 1
チューバ(エレキベース)1 いずれか一人
ドラム     1
の計10人です。フルートとホルンがいませんが
クラリネット2 → フルート 1 クラリネット 1
ユーフォニウム 1 → ホルン 1
でもいいのですが今回は前者のパターンでいきます。

中でもドラムとチューバ(エレキべース)は必須でアルトサックスも
ほぼ必須です。残りのパートは最悪なくても何とかなります。
ドラム+ベース+アルトサックスと残りの7人で工夫をしながら曲を仕上げていきましょう!

曲を何回かに分けて解説記事を上げていく予定ですので興味のある方は是非読んで下さいね!それでは!

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