吹奏楽 小編成(10人)で「宝島」を攻略しよう  D 編

今回はDについて記事を書いていきます。
曲の概要と編成についてを読まれてない方は是非読んでからこの記事を見て頂ければより理解が深まると思います。

編成は以下の編成で

ドラム+チューバ(エレキべース)最低2和音の伴奏を土台としてメロディーを乗っける 場合によってはその他の動きを捨てる。この原則にそって演奏をしていきます。
※解説はドラムとチューバ(エレキベース)の内容を省きます
  オーボエ バスーン E♭クラリネット ソプラノサックスの
  パートを省きます

1~4,9~12小節

メロディー
1stトランペット 
2ndテナーサックス&1stトロンボーン(途中まで)

メロディー(ハモリ)
アルトサックス 1stテナーサックス
2~4トランペット 2~バストロンボーン ユーフォニウム

その他
フルート クラリネット
ホルン

曲の一番盛り上がるところですね!

メロディーの音を吹いているパートが思ったより少なくハモリパートが多いです。2ndのテナーサックスや1stトロンボーンも初めはメロディーですが途中から離脱してしまいます。
トランペットに負担がかなりかかるので不安な団体はメロディーを厚めにしてハモリを少なめにした方が安定すると思います。
メロディーを含め基本4和音で動きますのでハーモニーのバランスを聴きながらいろいろ試してみましょう!
メロディーをトランペット以外で担当する場合は音域的にはクラリネットかアルトサックスがハマります(クラリネットはフルートとクラリネットに余裕があれば手伝いに行く サックスは理想はソプラノサックスといった感じです)

その他の動き
 フルートとクラリネットの動きはいかにも吹奏楽らしい動きですね!
ただ私の個人的な考えですが10人程の編成であればフルート+クラリネットで2名いればあとはメロディーを吹いた方が曲は安定すると思います。もしクラリネットの人数に余裕があれば是非メロディーを手伝ってあげましょう。バランスをみて色々割り振ってみるのも面白いと思います。
 ホルンの動きですが・・・
 宝島のホルンといえばココ!というぐらい有名なフレーズですが残念ながら小編成では恐ろしいくらい浮きます。大学時代ホルン1人でこの曲を吹いていた私が体験済みです。ハイDを当てたところであまり報われないので
①アルトサックスかトランペットに手伝ってもらって厚みを持たせる
②メロディーのハモリパートを吹く(ホルンの動きを完全に捨てる)
のどちらかをお勧めします。

特に中学生の方はこのあたりの高音域に慣れていないため小編成バンドでは無理して吹く必要はないと個人的には思います。
どうしてもこの動きが欲しい場合は絶対に一人では吹かず最低2本で吹きましょう!!!!

5~8,13~16小節目

メロディー
フルート トランペット

ハーモニー
クラリネット アルトサックス  テナーサックス ホルン
トロンボーン

その他
なし

メロディーがフルートとトランペットのみです。音域はそれほど高くありませんが実はこの「D」はトランペット1stがぶっ続けでメロディーを吹いています。トランペットのスタミナに不安がある場合は休ませてクラリネットかアルトサックスに助けてもらいましょう。トランペットにはまたその後のメロディーを頑張ってもらいましょう。

ハーモニーはこれまで説明した通り、各楽器間で極力音を被らせないようにしましょう。
クラリネットの1stとユーフォニウム以外は音域と音が被っているものが多いため上手くばらけさせましょう。ハーモニーの人数に余裕がればメロディーを助けにいってあげてもいいでしょう!

Dをまとめますと
・メロディーをトランペット1stがずっと担当しているため負担が大きいため
 しんどい場合は他の楽器でカバーしてあげる
・ホルンの吠える動きを一人にしない。失敗する可能性が高い場合は他の楽器からサポートに入るか思い切って捨ててしまう。
・ハーモニーは極力音が被らないように割り振る

といった感じです。曲の一番盛り上がる場所ですので是非いい演奏ができるように色々工夫してみましょう!トランペット1stの人はバテやすい箇所ですので無理せず助けてもらえそうであれば助けてもらいましょう。

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