吹奏楽 小編成(10人)で「宝島」を攻略しよう  B 編

今回はBについて記事を書いていきます。
曲の概要と編成についてを読まれてない方は是非読んでからこの記事を見て頂ければより理解が深まると思います。

編成は以下の編成で

ドラム+チューバ(エレキべース)最低2和音の伴奏を土台としてメロディーを乗っける 場合によってはその他の動きを捨てる。この原則にそって演奏をしていきます。
※解説はドラムとチューバ(エレキベース)の内容を省きます
  オーボエ バスーン E♭クラリネット ソプラノサックスの
  パートを省きます

メロディー
 ピッコロ フルート クラリネット
 アルトサックス テナーサックス 

ハーモニー
 刻み ホルン
 伸ばし ユーフォニウム バスクラリネット バリトンサックス
その他
 トランペット トロンボーン 

メロディーは木管群のユニゾンです。
ピッコロ&フルート
クラリネット&アルトサックス
テナーサックス
と3オクターブのユニゾンで特に触れる事がありませんがバスクラリネットやバリトンサックスがいる場合はテナーの音域でメロディーを吹くのもいいかもしれません(ユーフォニウムがいる場合)

人数が少ない場合大変なのがハーモニーの部分です。刻みのホルンが4和音で動いていてユーフォニウム(バスクラ バリサク)の伸ばしで構成されています。小編成でホルン4本はおそらく確保はなかなか難しいと思われます・・・

そこでお勧めなのが本来のパートとは違う楽器の音を吹くいわゆる「吹き替え」をする事です。
上記の編成でいうとホルンが一人もいませんのでここでは音色と音域が近いトロンボーンに助けてもらいましょう。トロンボーンは2nd timeからの登場なので1回目は休みです。少々しんどくなりますがホルンがいない場合は助けてあげましょう。2nd timeの時はどうするかはまた後で書きます。

ホルンの4和音ですが実は最低1音あればなんとかなっちゃいます!これからの説明は私の大学時代にホルンが一人の時に色々試行錯誤して考えた内容となっています。もちろん全部の音が必要なのは承知の上ですが人数が少ないとそうは言ってられません。

まずホルン1stの音はユーフォニウムのオクターブ上の音とほとんど同じです。なのでなくてもなんとかなります。
残りの3つの音ですがうち二つが

①チューバパートと同じ音
②シックスコードやセブンスコードを構成する音
となっています。
シックスコードやセブンスコードの詳しい説明は省きますが簡単に説明すると綺麗なコードにすこしぶつかる音を加えておしゃれな雰囲気を出す音といったところでしょうか。

これらを省いた理由ですが①は1stの説明と同じです。
②に関しては小編成の場合は楽器の量が少ないので下手をすると間違った音を吹いているように聞こえてしまうからです。人数が多い時は独特の雰囲気を演出してくれる音ですが小編成では省いた方がいい場合が多いです。

残った音は何かというと
他の伴奏楽器との音被りがなく和音を構成できる音になります。
例えばチューバで「ド」 ユーフォニウムで「ミ」がなっていて「ソ」を吹いて「ドミソ」を構成したり、マイナーコードを確定させる音だったり和音を構成する上で非常に重要な音となります。
具体的に1.3.5.7小節目は4thの音 2.6小節目は2ndの音 4小節目は3rdの音です。ただ4小説目の4拍目のAの音は思いっきりぶつかる音なのでCかA♭の方がしっくりくるかもしれません(8小節目の内容は省いています)

トロンボーン ユーフォニウム チューバの伴奏

どうでしょうか?3本ですが意外としっくりきませんか?細かい部分ですがこういった工夫をして楽しむのも小編成の醍醐味だと思います。
2nd timeはトロンボーンも違う動きをするのでこの10人バンドでやりくりする場合は

①トロンボーンをそのまま伴奏にまわしてトランペット2ndでトロンボーン
 1stの音を吹く(トランペットでオクターブの動きになります)
②2nd timeの和音はトランペット2ndの人にバトンタッチしてトロンボーン
 は本来の動きをする
等があります。

もう一本 二本和音を足せる場合はお好みで色々なパターンを試してみましょう。人数やバンドの特色によってどれが正解というのはないと思います!

8小節目とC手前の金管の動きの和音もバランスをみて音を割り振ってみましょう!

まとめ
木管のメロディーはノリノリで吹きましょう!
伴奏はチューバ ユーフォユニウム と紹介したホルンの音の動きの最低3本は欲しいところです。
楽器やパートが足りない場合は他の楽器を駆使してなるべく演奏に厚みを持たせる といったところでしょうか!




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