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味のマイノリティ

事ある毎に友人たちには主張しているのであるが,私は味の好みが非常にマイノリティなので,よく悲しい思いを味わう。

例えば,「あ!コレ美味しい!これからいっぱい買おう!」などと思っているものがソッコー世の中から消えてしまうことがよくあるのだ。

一例を上げれば,「世界のキッチ○」からシリーズ。これの生姜たっぷりの甘くないジンジャーエールが死ぬほど好きだったのに,最近はもう売っていない。
それに同じシリーズのエルダーフラワー味?のスパークリングウォーターも割とすぐに消えた。
他にも,毎年冬になるとコンビニのホット飲料コーナーに出現していた薫るホット葡萄的なやつも,昨シーズンは見かけなかった。多分これも消えたのだろう。

他にも飲料で言うと,タピオカココナッツミルクドリンクも最近見かけなくなった。これは多分,タピオカミルクティーに押されてコンビニの棚から追い出されてしまったのだろう。

飲料だけではない。肉の味付けで言えば,私は肉と果物の甘いソースという組み合わせがとても好きだ。だが,そこいらのレストランではあまり見かけない。多分人気がないからだろう。

以前,ふたりで食事をする際にシェアする肉料理としてたまたまメニューの中にあった,ベリーソースのかかった豚肉を提案したところ,「メインとなる肉という食材にわざわざ甘いものをかける意味がわからない。甘いのはデザートだけで良い」とバッサリ切り捨てられたことがある。それ以来,その人と食事する際には自分の食べたい物を正直に言わないようにしていた。

確かにちょっとベリーは冒険しすぎだったかもしれない。これが柑橘系のソースだったらちょっとは頷いてくれる可能性があったのかも?
いや,きっとダメだろう。要は「肉と甘いソース」という組み合わせ自体が受け入れられないのだと思う。

そしてそういう人は多分,日本人にはとても多いのだと思う。

ちなみに,私は外でほぼそういう組み合わせの肉が食べられないので,よく自作する。と言っても,厚切りの豚ロースに小麦粉を付けてフライパンでカリッと焼いて,その上にジャム(初心者?の方にはマーマレードがおすすめ。上級者になるとブルーベリーやこけももなんかもイケると思う。)とバルサミコ酢,醤油,赤or白ワイン(これはお好みで)を煮詰めたものをかける。それだけである。美味しいんだよ!?!?(力説)

先日もちょっとTwitterで話をしたのだが,パンケーキとソーセージorベーコンをひとつの皿に乗せて,パンケーキのメイプルシロップ(これは蜂蜜よりもメイプルシロップがおすすめ)をソーセージやベーコンに付けて食べるのも好きだ。これに同意してくれた方も,ご家族には否定されているとおっしゃっていた。同志よ!(笑)

また,肉関係だとBBQソース味の肉も好きだ。私は今,M&S(Marks and Spencer)で買い溜めして来たBBQソースを愛用しているが,最後の一本の残りがあと半分ぐらいになってしまったので戦々恐々としている。
(余談ではあるが,このBBQソースは香港のM&Sで買ったものだ。しばらくいろんな意味で香港には行かれないかなって思っているので,来夏ぐらいにはぜひUKかRIのM&Sに行きたいものだと考えている。SARS-CoV-2よ蘇るな!)

なんていうか,あのギトギトした濃い味が好きなのである。手作りという手もあると思うのだが,きっとあのファストフード感は手作りでは出ない気がする。ググってみたら,ハインツでも出しているようなので,全部食べきってしまったら買ってみようかと思う。
その他にもこのご時勢なのでまったく行けていないが,アメリカ合衆国発祥のレストランチェーン,シズラーでもあの味が食べられる。ちなみにBBQソースには豚肉が合うと個人的には思う。

お菓子でもあまり他者の賛同を得られないものが好きだ。

例えばヌガー。台湾好きの方はよくご存知かもしれないが,実は私は幼少の頃からこれが大好きだった。

うちの父はヨーロッパの外資系の会社に勤めていて,よく欧州に出張に行っていた。その土産として買ってきてくれたのがこのヌガーだったのだ。他にもチョコレート(定番,なのにそれほど美味しくない)やらマロングラッセやら謎のキャンディやら,いろいろ買ってきてくれたのだが,その中でもヌガーが一番好きだった。

そもそもヌガーというのは何かご存知のない方もいるかもしれない。ヌガーというのは,以下のようなお菓子である。

砂糖と水飴を低温で煮詰め、アーモンドなどのナッツ類やドライフルーツなどを混ぜ、冷し固めて作る。茶色くて固く、歯に粘りつくような食感が特徴である。メレンゲ(泡立てた卵白)を加えて作る、軽い食感の白いヌガー(Nougat de Montélimar、ヌガー・ド・モンテリマール)もある。

出典:Wikipedia

カロリー高そう?その通り!(笑)
ちなみに私がよく見ているジェイミー・オリバーのサイトにも作り方が載っていた。

これまた余談だが,ジェイミー・オリバーのサイトは「見ている」だけのことが多い。なぜならば,ジェイミーのレシピは大体量が多いから!
料理はたまに量を減らして作ったりもするが,お菓子は結構量が多めなので要注意。いや,そんなんうちのオーブンには入らんわ!となる危険性がある(笑)

ちなみに,昔,父が買ってきてくれていたヌガーは,これでもか!というぐらいに歯にくっつく代物だった記憶がある。だが最近はあまりそういうタイプのものを見かけない気がする。
台湾で買ったものも卵白入りのタイプで,そこまで歯につかなかった。成城石井などで売っているものも柔らかい卵白入りのタイプが多いと思う。

ちなみに,もし台湾への渡航が可能になり行く機会があれば,このホテルオークラのヌガーがお土産には超おすすめ。

個包装の小さな箱が入っている大きな箱の蓋がプラスチックのカバーなので,空き箱を保存しておくには向かないのが唯一の難点(それほどでもない?)なのだが,お土産として職場で配るときなどにはひとつずつあげても可愛いのできっと喜ばれると思う。
もちろん味も素晴らしい。個人的には宮原眼科のものよりも好みだ。
(ちなみに宮原眼科の方が種類はたくさんあるので,たまたまお土産にもらったものが私の好みと少しずれていただけ,という可能性もある。今,思い出したが,宮原眼科には歯にくっつくタイプのヌガーも売っている。)

他にもチョコレートで一押しなのはハーシーズ。これは日本でもそこそこ人気があると思うが,私が好きなのはKissesではなく板チョコの方。それもアーモンド入りが大大大好きだ。
私は板チョコをそのままガリガリと食べてしまうのだが(そしていつもあっという間になくなってしまう。悲しい),ハーシーズのチョコを使ったお菓子のレシピもWebサイトで公開されている。
メッタメタに甘そうだが,ご興味のある方は是非作ってみて感想を聞かせて欲しい。(リンクが上手く貼れなくて申し訳ない。)

数え上げるとキリがないが,ミントチョコもミント味のアイスも昔から大好きだ。これは最近,市民権を得つつある気もするが,昔はサーティワンでミント味のアイスをチョイスすると,頼む人が少ないせいで固いのだろう。スプーンで掬うのにお姉さんが四苦八苦しているところをよく見せられたものだ。

大好きだったのに最近見かけないもののひとつに,炭酸水タブレットがある。これは読んで字の如しなのだが,タブレットを水に入れると味のついた炭酸水が出来上がる,という代物だ。
昔はどこかで買えたのだが,どこで買っていたのかもう覚えていないのが悔やまれる。

ググってみたら,ドイツのnutrilo社というところが作っているビタハイムという錠剤が日本でも買えそう。それにしてもドイツの会社の物っぽいのにパッケージに韓国語が書いてあるのが多いのは何故なのだろうか?韓国でよく売れているということかな?

とまあ,色々書いてきた訳だが,大衆と好みが違うと悲しいねって話と,同志がいたら歓迎しますっていうお話でした。(特にオチはない(笑))

END


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