見出し画像

ブラタモリ"神田タモ山"が凄かった

2020年11月7日放送のブラタモリ「サロマ湖」篇
地形マニアのタモリさん、かねてからサロマ湖は地図で目を付けていて、一帯の砂州にご機嫌のご様子。

サロマ湖は湖。しかしホタテの養殖が盛ん。
それはなぜか。
砂州に切れ目がありオホーツク海から海水が流れ込んでいるからでした。
砂州によりサロマ湖は巨大な自然養殖場になっていたのです。
この切れ目がサロマ湖篇最大の見せ場を作り出します。

砂州は東西で状況が異なります。
西側は切れ目は無く漁師たちは船を担いで砂州を渡って海に出ていたそうです。
重労働なので後年は勝手に切れ目を入れて海に出ていた、そうです。
対して東側。切れ目が自然発生し、海に出やすく遊郭ができるなど街全体が賑わいを見せていました。
しかし東側も切れ目が春頃に勝手に閉じてしまい水害を起こしていました。
勝手に閉じるなんてサスペンスそのもの。

案内人の松田さん「サスペンス劇場」と銘打ちBGMを鼻歌で歌います。
タモリさんもそれに合わせいつの間にか当時の様子を想像し、講談口調で語り出します。
タモリさん自らを「神田伯山の弟子、神田タモ山」と名乗り解説を締めました。
タモリさん、名乗るタイミング、講談口調すべてが上手い。

ブラタモリが教養番組と絶賛される理由は、タモリさんの教養がさらなる面白さを生むから。
単なる"サロマ湖ぶらり旅"にならないのも、タモリさんの砂州の予備知識、解説を即興で講談に仕立てる瞬発力。
タモリさんの教養の奥深さが凝縮されたサロマ湖篇でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?