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よかった作品 ~撓の4,5月編~

今週が一番ヤバいと8回くらい言い続けてたら6月になってました。
忙しいと言うのがあんまり嫌で代わりにヤバいと言い続けてたら逆に心配されたのでこれからは適度なヤバいを心がけます。
4,5月の記憶が友人の家でたこ焼きパーティと称して一人で真っ黒のたこ焼きを生成した記憶しかないけど今回も頑張って良かった作品を紹介していく。


1:HELP!! - Kobo Kanaeru

hololive-IDのKobo Kanaeruさんのオリジナルソング
初めて聴いた時になとりっぽいなと思っていたら曲を作ったのがなとりらしくて何となく嬉しくなった。
最近は職業柄今まで関わると思ってなかったアーティストの方などと関わらせていただく機会が多いけれど、そうすると今まではいちファンとして呼び捨てで呼んでいたのがなんか失礼になってしまいなんて呼べばいいかわからなくなるという問題がたびたび発生してる。仕事したことないのになとりさんは何かタレントぶってて嫌だけど絶対に仕事しないとは言い切れぬ何とも言えぬ状況。誰か解決策があったら教えてください。

曲自体めちゃくちゃ自分の好みに合っていて、四つ打ち感のあるリズムと日本語のイントネーションの付け方がとても好み。
MVのアニメーションもめちゃくちゃ可愛くこういうデフォルメ気味で輪郭線の太いイラストに自分は弱いんだなとこのMVを見て気づいた。アニメーション描いた人のクレジットはあるけどアカウントが見つけられず、それも知っている人がいたら教えて欲しい。

2:阿修 「乖離するゲンザイ」

阿修さんのオリジナル楽曲、音楽もアートワークも阿修さんが担当しているとのことでとても好き、、、

サビ前の一気にテンポ上がる箇所が気持ちよく、爽やかな風が吹きつつどこか寂寥感のある8月31日のような雰囲気がとても大好きです。
歌詞の言葉遊びやMV内など随所に溢れる遊び心もめちゃくちゃ好き。
この曲は勿論聴いてもらうとして他の楽曲もとても素敵な楽曲ばかりなので是非聴いて欲しいです。

3:ウィリアム・ギブスン「ニューロマンサー」

サイバーパンクの金字塔、サイバーパンクエッジランナーズと攻殻機動隊とブレードランナーとマトリックスを煮詰めたような作品。
あらすじを説明するのもなかなか難しい作品なので上記に挙げた作品の世界観が好きな人は調べたり読んでみたりして欲しいです。

この作品に関しては正直全然よくわからない。小説でやっていい内容じゃない。
前半はまだ追いつけるけど後半に行くと脳のGPUが足らずに小説の世界を脳内で描画できなくなります。
ただそういう難解さがこの作品の一番の魅力かなと思っていて小説だからといって内容がわからなくてもいいし内容のわかるわからないは作品の良し悪しに直結しないなとこの作品を読んで感じました。そういう何事も白黒つける必要はない、ファジーな良さを自分も大事にしていきたい。

4:終末うに子「キドアイラク」

終末うに子さんがカバーしているTaskさんの「キドアイラク」
元々原曲も好きでどこかのタイミングでnoteでも紹介した気がするけど今回はカバーでの紹介。

楽曲タイトルにも喜怒哀楽とあるようにコロコロ変わる表情が生身の人間ならではの表現力で発揮されていてめちゃくちゃ聴いてて楽しいカバーです。
冗談抜きで4月は毎日HELP!!、乖離するゲンザイ、キドアイラクのセットを5周くらいしてた。

あと実は終末うに子さんのロゴは結構前に自分が担当していて、ずっと使ってくれていてとても嬉しいです。
今神椿で作りまくっているおかげでいろんな人に可愛いと言ってもらえているアイコンも唯一依頼として受けたことがあるのはうに子さんだったりしてそういう意味でも思い入れのあるアーティストの方です。(他の方は全部FAとかノリで勝手に作ってる)
今まで自分がお手伝いをさせていただいたアーティストの方が活動を休止してしまう時が一番悲しいのでこういった形で今も楽しく活動しているのが本当に嬉しい。

5:Albemuth「罪と楽園」

4月9日に行われたAlbemuthとしての最初で最後のワンマンライブ
自分がロゴを担当したという意味でも、神椿の中でも自分が一番担当しているアーティストが存流明透という意味でも今までの神椿ライブの中で一番感慨深いというか他人事じゃないライブで現地に行くことができて本当に良かったです。

これを描いている時点で6月4日の午前4時ということでライブの詳細について細かく感想を言うには記憶が朧げになっているけれど凄い良いライブだったことだけは覚えている。
前半の皓、後半の黑と明確な境界が用意されていたり終盤怒涛の畳み掛けだったりかなりコンセプチュアルな構成になっていてまさに劇を見ているような素敵なライブ。
寿命で亡くなることだったり、定年退職だったり、学校卒業だったり、漫画の完結だったり、アーティストやクリエイターの活動だけに限らず全ての物事には始まった以上必ず終わりがあるので「終わる」という事象自体には良いも悪いも何も言えない。ただ道半ばで息絶えたのか、自分の意思でその道を選んだかなど「どう終わったか」を自分は大事にしているので存流ちゃんの卒業に勿論めちゃくちゃ悲しいという気持ちはとてもありつつ、自分の力で卒業をどうこうできるわけではないのでせめてもの自分にできる最大限のはなむけとして最初で最後のライブロゴを担当できて良かったなと思います。
卒業してしまったからといって曲が聴けなくなるわけでも記憶から消えるわけでもないのでこれからも沢山曲を聴いていく。

6:花海咲季「Fighting My Way」

最近始まったアイドルマスターの新シリーズ、学園アイドルマスターのアイドル、花海咲季のオリジナル楽曲MV

自分がずっと憧れているデザイナーの岩佐さんと、友人で映像作家のKurashimaさんが担当している曲ということでどういうテンションでMVを見れば良いのか情緒が全体的によくわからなくなるけどめちゃくちゃステキなMVで最近は一回聴いてから始業している。

Kurashimaさんの家に行くたびに洗濯機にステッカーを貼る活動をしています

正直映像としてここがこう凄い!みたいなのはあんまり分からないけれど全体を通して愛が伝わってくる作品なのがめちゃくちゃ好きで、工数の多さだったり全体的な演出など好きじゃなきゃできないよな〜という熱が伝わってくる素敵なMVでした。
ビビデバみたいな特殊なアニメーション技法を加えてるわけでもないしメズマライザーみたいな細かい考察要素が無限にあるわけでもないし、Bling-Bang-Bang-Bornみたいなえげつないキャッチーさがあるわけでもない、イラストとリリックとCGで作る最近の王道ド直球なMVではあるけれど、だからこそここまでの完成度に仕上げるのも難しいはずで、そういった諸々の要因踏まえて今まで見てきたMVの中で総合的に一番好きなMVかもしれない。
今までKurashimaさんを他人に紹介する時面白い丸眼鏡の人って言ってたけどこれからはFighting My Wayの面白い丸眼鏡の人って紹介しようと思う。

7:最近のお仕事1

KAMITSUBAKI FES '24のランダムミニアクキーのデザイン

去年のKAMITSUBAKI FESに引き続き今回は更に追加されたアーティストを作ったり、V.W.Pは八咫烏仕様にアップデートしたりと文字ばっかり作っていた去年からしたら考えられないような量のアイコンを作りました。

こういう色んなアーティストが参加するフェスだとファン目線としては全員同じタッチで描かれたKV的なものがグッズになった方が嬉しいとは思いつつ、制作側としては26人ものイラストをタッチ揃えて描けるイラストレーターを探すのもめちゃくちゃ難しいと思う(26人分タッチ揃えて構図考えてラフ考えて線画描いて着彩してって想像しただけでヤバい、11人分それやってるりたおで十分ヤバい)ので自分のこの絶妙なデフォルメ加減のアイコンがそういった両者が満足できるようなニーズのエアポケットに入り込めてたら嬉しいです。
推しを一発で引くには約4%なのは低すぎて面白いというか申し訳ないなと思う。

Tシャツの方もあわせてデザインしていて、個人的にイラスト差し替えただけでその他のデザインが全く変わっていないというのが面白くないなと思いアーティストごとに少しデザインを変えています。各アーティストごとになんでその形になっているのか、ちゃんと意味があるので是非チェックして考えてみてもらえると嬉しいです。

8:最近のお仕事2

V.W.Pのオリジナル楽曲「未遂」のタイトル、リリックデザイン

監督のえーれさんから資料をもらった時に既にかなり世界観が固まっていて、怪盗や探偵といったミステリー小説的な要素から着想を得て小物を作ったりリリックデザインをしました。
Fighting My Wayでも言ったようにやっぱり制作に大事なのは愛だなと思ったのがこの案件の影響というのも実はあり、監督のえーれさんがめちゃくちゃV.W.Pに愛を持ってくださっている方で、構成案の時点でとてもワクワクするMVになるのが伝わってきたおかげで自分もかなり楽しみながら作れた案件で実際にとても楽しかったです。
MV内に小ネタ入りまくってて面白いなと思って自分も無理やりV.W.P要素をねじ込んで遊んだりしました。

V(irtual)  W(ireless)  P(hone) 何も言わずにデータ渡しているので気づいてないかもしれない

前回のnoteでも書いたけど怒られない範囲でいかに仕事を楽しむか、制作を続けていく上で本当に大事だなと思った。


2ヶ月に1回になったわりに紹介数が少なくて多少の罪悪感があるものの、今年はこれくらいのペースでゆるくやっていきたいとおもうのでこれからも暇な時に見てくれると嬉しいです。

🔫 最近この絵文字が好きです。以上

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