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よかった作品 ~俶の1月編~

去年一年続ける目標で始めた月一のnoteで今年はやらなくて良いかなぁと思ったけれど折角一年続けたものをスパッと辞めるのも勿体無い気がするし、まとまりのない文章でもどこかしらでアウトプットする場所は持ってたいな思ったので今年も無理のない範囲で続けていきたいなと思います。
サムネはりたおさんに 描かせた 描いてもらいました。感謝🙏
最近実はデザインラフの精度を上げるためだったりペンの扱いになれるという意味でも自分も毎日絵を練習してみたり線や丸をたくさん描いているけれど全然上手くなる気がしない。

今の自分のMAX画力

毎日スケッチブックに何かしらを描いて埋める生活を始めて1ヶ月経って、一旦続けることを目標にしているので絵自体は理論や人体の骨格など何もわかっておらず全然上手くなってないけど線や円を描くのが上手くなりました。
実際に自分で絵を描くことで普段Twitterで何気なく見てるイラストだったり仕事でご一緒するイラストレーターの方がどれだけ凄く、そして愛と時間を込めた尊い作品を作ってくれているかというのを身をもって感じることができて、こういった本心からのリスペクトというのは実際に自分がイラストという同じ土俵に立たなければ身をもって感じることができなかったと思うので予想外の収穫ではありつつ現時点で既にこの生活を始めてとても良かったと思います。世の中の絵が描ける人マジで凄い。


1:神椿代々木決戦

1/13~1/14続けて東京・国立代々木競技場 第一体育で行われた神椿のライブ
二日間現地に行ったけどめちゃ良かった。
今回のライブ用にセットが組まれた会場は当日に始めて訪れたけど改めて広さとお客さんの人数に驚き、ここにいる人はみんな神椿のアーティストが好きな人なのかと考えるとすげぇ〜〜しか言えなくなっちゃった。
現地で開催されるすべてのライブに言えることだけど自分の周りにいる年齢性別様々な人間が生い立ちや立場は違えど今この瞬間に同じものが好きで同じものを待っている空間、説明できない幸福感があっていい。
各楽曲や演出の感想を書いているとnoteに書ききれなくなりそうなので省略するけど、どの楽曲も歌、演出あわせて本当に素晴らしいライブでした。最高。

唯一ピンポイントで感想を書くのであれば2日目の花譜が廻花として現れた件について、THINKRのCREATOR FARMにデザイナーとして所属しているすとろぼとしてではなくいち観測者としては、名前であったりビジュアルであったりの権利関係は勿論、歌を歌ってからMVになってみんなの元に届く時間の長さだったり、生身ではなくバーチャルの姿を通した自分しか見せていない、見られていないという感情などなどファンが思う以上にバーチャルで活動することはリアルで活動する以上の難しさがあると思う(憶測)ので花譜というコンテンツがオリジンにとっても周りの関係者にとってもファンにとっても大切なものであり、オリジンもそれを分かっているからこそ、花譜には背負わせられない大きすぎる感情だったり私的な感情が自分達ファンには見えない場所でどんどん積み重なっていたのかなと想像していると、その積み重なる感情を抑えて今後も自分を騙し騙し活動していくのではなく廻花としてより自分自身の純度の高い感情を表現する姿を作ってくれたのはとても嬉しいなと思う。

バーチャルシンガーとして活動している以上シルエットだけでも中の人が露出するのは会社としては、ビジネスとしてはファンからどういった反応を得られるかわからないとても危ない橋でしかないことなのでそういった道を許してくれる、作ってくれるTHINKRはアーティスト自身のことをとても大切にしてくれているんだなと思った(あんまり言うと身内を褒めてるみたいだしどういう経緯で至ったのか自分はわからないのでnoteでしか言わないけど)
企業に所属してたのにフリーになった途端別のモデルで別の語尾つけて別人のように振る舞う人をたまに見る機会があるバーチャル〇〇というコンテンツの中で「本人は一人でしかなくロールプレイじゃないからこそ人格を分けることなど出来なくて花譜と廻花はシームレスにひとつです。」ってキッパリと言ってくれるのは凄いなと思う。

そういう路線に切り替えていくのかとか中身が出るのか的なそういう簡単な話ではなく、今まで花譜として活動してきたオリジンの思いを最大限尊重した結果の出力方法が廻花という形として生まれただけだと思うので、あくまでも表現の一つとして、アーティストの一人として応援したいなと思います。
廻花としてシルエットが出た時の一瞬の静寂と、そのあとすぐ聞こえてきた「廻花ちゃーん!」の掛け声には2018年から紡がれてきた花譜というアーティストの全てが詰まっているように見え、忘れられない光景です。
自分で作詞作曲したと話していたライブで聴いた数曲から既にPUFFYとかくるりとか相対性理論みたいな今までのライブで花譜ちゃんがたびたび好きと言っていたアーティストのエッセンスを感じてとても好き。

2:ティロリミックス|YOASOBI「群青」× Vaundy「花占い」

マクドナルドのポテトの日的な企画にあわせて公開されたYOASOBIの「群青」とVaundyの「花占い」、あとポテトが揚がる音「ティロリ」のマッシュアップMV

曲自体は今更説明する必要がないほど言わずもがめちゃくちゃ良いけどそれ以上に映像が良かった🍟
自分はいいと思っていても誰にも見向きもされなかったり、どこの誰かわからない匿名からの批判だったり、好きなものを好きなように作るという行為は一見楽しいことだらけに見えるけれどその実辛いことや不安なことだらけ。だけど辞められないよねという創作をしている人は何かしら感じるところがあるような映像でとても刺さる。
個人的には街の人が全員悪者に見えてしまうカットでだれかを傷つけることなく逃げ惑う姿が凄い印象的で、逃げ惑うのではなく主人公がギターで悪者全員倒すみたいな表現でも映像としては見栄えがありそうだけど周りの人が敵に見えることはあってもそれは自分の思い込みなことが大半だし、誰かと戦うことが創作じゃないよねと言われているような、そんなメッセージを勝手に感じてました。
ある程度の数字がついてきたり仕事として創作をしていくようになると今まで楽しいと感じていたものがふと辛いものに変わってしまう時があるけどそんな時こそ一休みしつつマック食いながらこのMVを見て欲しいなと思います。

3:もじバケる

懐かしすぎ

唐突にふと思い出した玩具で、漢字がその漢字を冠した生物に変形するというありそうっちゃありそうだけどなかなか面白い玩具。
小さい頃に父親にめちゃくちゃ買ってもらった記憶がある。

これに関しては別にいい作品とかいうわけではないけれど自分が常に抱えていた&抱えているコンプレックスとして、他の人と比べて「幼少期から両親の影響で映画を見ていた」だったり、「家系が音楽一家」だったり「幼い頃から絵を描くのが好きで」みたいな今の自分の活動に繋がるクリエイターとしてのバックボーンが特にないことにいつも空虚さや薄っぺらさ、極端にいってしまえば世界に嘘をついている偽物のような感情を感じて生きているけれど、偶然もじバケるで遊んでいた幼少期を思い出し、かなり強引ではあるけれど今の自分の活動に多少なりとも結びついている気がして救われたのでこの機会に紹介しました。
今調べたらもうこのシリーズは終わってるらしい、再開してくれ。

4:水槽 「 POLYHEDRON 」

spotifyかyoutubeの自動再生かで偶然流れてきて出会った曲
鬱々とした雰囲気だったりリリックと映像の境界の曖昧さ加減がとてもド好みで曲を聴いてから映像を見ることでより好きになった。
最近はMVが公開されてから気に入った曲をサブスクで聴く流れが自分の中では多いけれど、音だけで楽しんでいた好きな曲をあとから映像付きで聴くのって自分の頭の中でのその曲のビジュアル的なイメージの答え合わせをしている感じがしてあっていてもあっていなくても楽しいからそういう機会もっと増えて欲し〜

5:【花譜】FMS限定「犀鳥」レジンフィギュア

かわよすぎ

花譜 4th ONE-MAN LIVE「怪歌」グッズ第二弾で発表されたレジンフィギュア
マジで可愛すぎ〜という感情しかない
自分もフィギュアとかの立体物を制作してみたい。

6:livetune feat. 初音ミク「Redial」Music Video

最近村上隆の記事やらなんやらを見る機会が多く、その流れでふと見た2013年に公開された村上隆が監督をしたMV

2013年のこのMVが公開された時の衝撃を自分は覚えていないしそもそも知らなかったかもだけど、今現在公開されたMVといってもそれほど違和感のないクオリティで11年前の作品として凄いと思うと同時に意外と現在の映像技術は11年前から革新的な変化はないのかなと少し考えさせられるとても良い作品。

内面的な技術は勿論進歩していると思うけど、11年前にリアルタイムでこの映像を見たであろう人々のワクワクだったり、未来への期待を昨今公開されてるMVや映像作品は与えられているのだろうかと映像作れない人ながら結構食らうものがあった。3DCGの綺麗さ、映像としての完成度がどんどん上がっていく一方で、いい映像とは何かの要素が「本物のようなリアリティ」「躍動感のあるカメラワーク」などある種悪い意味で固定化、確立化されてきてしまっているような気がして、そういった既に確立された映像の良さとは別のベクトルでの良さが詰め込まれた映像作品が見たいし、自分も今自分ができている技術だけで満足はしちゃいけないなと改めて感じさせられた。
やっぱ初音ミク。

7:最近のお仕事1

1/13~1/14続けて東京・国立代々木競技場 第一体育で行われた神椿のライブ「神椿代々木決戦二〇二四」のday1「現象Ⅱ」にて公開された楽曲『機械の声』『プロトコール』のタイトル、リリックデザイン

この二曲はCREATOR FARMの四人で担当したパートで、仲間としてよくやりとりをしている四人だからこそ軽率な修正やブラッシュアップなどを連絡コストが限りなくゼロに近い状態でできてとても楽しかったです。代々木のクソデカモニターに映った時もとても嬉しかったし観客の方々も楽しんでくれていて、現地でライブを見てよかったなと思いました。
『機械の声』はどこまで限りなく近づいても絶対に交わることのできない機械と人間との違いを歌唱パートごとに使用フォントと縦書き横書きを使い分けることで明確に表すような、「人間と機械」という普段の同位体の楽曲で比較的テーマになりがちな内容をより深いレイヤーで表した作品。
『プロトコール』は人間に擬態しているけれど人間になりきれずにどこかでバグのような不具合が起きてしまっている悲しさのようなものをアップテンポな曲調にあわせて悲しさというよりは面白さ、不気味さのような方向でニヒルに表現した作品。なんとな〜く寄生獣をイメージして作ってた。
両方とも同じ同位体の曲ではありつつも映像を担当してくれたまるいちさんとYazhirushiだったり、楽曲を制作してくださったど〜ぱみんさんと香椎モイミさんだったりと手がけるクリエイターが違うだけでこんなに違いを生み出せるのは改めてみんな凄いなぁと思うと同時に同位体のキャンバスとしての自由さを改めて実感した2曲でした。

配信だとそこまで背景映像を見ることができないと思うのでそういう箇所は現地ならではのうまみやね🐮

8:最近のお仕事2

現在開催されている神椿の新人発掘オーディション「KAMITSUBAKI NEXT ARTISTS AUDITION 2024」のロゴデザインとKVのディレクション

KVのディレクションとは言いつつもそこまで大変な作業はしておらず、基本りたおさんがあげてくれるイラストに「最高!」と返しているのがほとんどだったような気がする。とは言いつつ文字要素が入ってくることを見越した配色だったり配置をお願いするようなやりとりはしていたのでイラストが上がってきた後のKVのレイアウトがとてもしやすくて助かりました。いかに作品の良さを潰さず、相手に嫌な気持ちをさせないように修正内容を伝えるかっていうのは今まであまりない経験かつなかなか難しかったので経験できてよかったです。
寒色が好きだからとかの単純な好みもあるだろうけど水の描写や今から何かが始まるぞというような興奮、応募開始後に花開くといったギミックも相まって今まで見た中でもかなり好きなイラスト🪷


今年は紹介する数が月によってまちまちだったり、そもそも投稿しない月があるかものユルユルとした進行ですが気が向いた時に書くので気が向いた時に読んでもらえればと思います。
何卒

🦭🌊

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