2019/11月 浅草艶絵巻

二回目の浅草艶絵巻。今回もすごく良かった…
ヒロイン四名のストーリーひとつひとつが非常に濃厚で、この上ない満足感でした。すべてが全く違うストーリーで、皆さんの表現力から思わず没入してしまい、一時間半で四人の女の人生に触れさせてもらった、体験させてもらえた気持ちに。
司会の方の「ストリッパーの方々は多才」という言葉を体現するかのように、演技も、踊りも、全部こなしちゃうんだから皆さんホントすごいよな…

美樹うららさん。

舞うように演じられる姿がとても印象的。ドレス姿がとても美しかった。小野小町のお話なのだけどわかりやすくアレンジされていて、役者さんとのテンポいい掛け合いが楽しかった。悪戯っぽい雰囲気のダンスシーン、初めて見る表情でゾクゾクさせられました。


黒井ひとみさん。

ひとみさんの創る百合物語。いや百合!!百合だけど!!って心の中でツッこんでしまいましたw本当に面白かった〜。百合って何それおいちいの?って方々もご安心ください、めちゃくちゃ楽しめます。もう、いろんな意味でとってもワクワクゾクゾクしました!!全編通してすき…♡なんですけど最後の流れが気持ち良すぎて、鳥肌が止まらなかった…!全部虚構かも知れない、もしかしたら本当かもしれないしはたまた誰かの経験談かもしれないし……!?!?やっぱりひとみさんはすげぇや………!!!


牧瀬茜さん。

切なくて胸が締め付けられて、瞳に釘付けになってしまった。演技、語りが上手とかの次元でなく、そこに夜を巡る女、アイちゃんがいた。何もない舞台に一人立つ茜さん。でも男の船出を見送る女の姿も見えたし、夕陽の中海辺にたたずむ女の姿、幸せな二人の時間すべてがそこに見えた。頭に自然に浮かんできた。ストリップ以外の茜さんの表現ももっと見たくなりました。


朱魅さん。

一癖も二癖もある女性をよくぞここまで演じられるなあと……!!前回拝見した時も私欲の為に人を殺してしまった女を演じられていたのですが、朱魅さんが演じられると、恐ろしく狂気を孕んでいるものの、なぜか憎めない、寧ろ愛らしさまで感じてしまう。朱魅さんの為せる技なのだと思います。自分とはかけ離れた場所にいるはずの殺人犯、死刑囚に、人間くささみたいなものを感じてしまって、朱魅さんが演じられた女性たちの人生を思わず想像してしまう。

四人のおんなの人生に想いを馳せる、濃厚な一時間半でした。

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