「縦軸」の強化から絶対王者・青山学院大を倒す「横軸」の強化へ

キノコナベ

えー駅伝シーズンの終わりに手抜き(したい)記事です。
いくつかは既にツイートに仕込んである(ハズ)なので楽出来るかなーと。

まずはコイツなんですけど「意味分かんねえ」という回答なんですけど結論から言うとかなり高い可能性で「世代の日本人3番手以内+留学生」が戦力化されていくということですね。特に留学生2人体制ですと日本人のエントリー枠自体も減ります。(リスク管理を考えると常に2人エントリーは絶対です)
3大駅伝を世代の4番手以下で出走したのは箱根駅伝の上杉と小池だけです。

箱根駅伝に4→3→2→1理論ってあるんですけど(ファンが言ってるだけ)4年生が4人、3年生が3人(以下略)と学年の分だけ出走させるとバランスが良い。
今季の創価大は「縦軸」が強固で結果を出してきたチーム。また、育成力の正体は世代3番手以内の選手を高い精度で戦力にしているということだと思います。

絶対的な長所は「強さが長期間に渡り継続しやすい」という部分です。1年生,2年生も起用していくので急に弱くならない。
逆に弱点は今の駅伝だとその1年生が中々上位に行くのが大変だというところ。
榎木監督になって以降の箱根駅伝での1年生起用は以下の通り。


特殊区間もありますが、平地区間は絶対に流れを切らさないため往路に上級生・1年生は復路での起用となり合っている吉田凌は1桁順位も、他の2人は厳しい結果に。
ただし過去1年目から起用された選手が成長し、区間上位となっていくためずっと強いんですね。ここは間違いのないストロングポイントです。

じゃあ対して「横軸」って何ぞや？という話なんですけどその世代の強さ。

世代の「横軸化」に成功したのが國學院。過去中西→伊地知→平林・山本とエースが中心となるチームでしたが、1,2年生は完全に横軸化し2年生は青木・上原を中心に全日本で区間上位を多発。1年生は世代6,7番手が出走で1桁順位。
「山本という主力を欠いても出走した選手が走れ、5区も急造ながら総合5位」という結果は強いです。

ただし結局スカウトが強くないと作れない面があるので。
青山学院を倒して箱根駅伝で優勝した2チームの例を挙げると、

97回と99回で優勝した駒澤大。

1つ上に田澤、1つ下に篠原、2つ下に佐藤と「最強縦軸」がありながらもこの世代はロードに強い選手をごっそり獲得した世代で、昨季の3冠の戦力ベースになった世代でした。

また95回で初優勝の東海大。

当時歴代最強といわれたスカウトで關・羽生を欠いた中でも世代11番手の小松が8区区間新と勝負を決定づける走りをしていたのが印象的でした。

ただし、1つの世代が強力過ぎると下の世代の公式戦の出番が確実に減るため戦力的な「反動」もあります。
東海大はこの世代が卒業してから5位→11位→15位→11位と苦戦しています。駒澤大はどうなるか。

とはいえいきなり上記のような世代最強レベルのスカウトまで持っていくというのはなかなか無理があるんですが、

例えば城西大、主力を2年連続で同じ区間に置いて再現性を持たせたうえで、上記に書いていない4年生は4区5位の山中と10区16位の中田。往路で早めに3位安全圏まで到達した駅伝でした。
4年生複数人が区間上位となることが中堅校の上位進出のポイントです。

そのために必要なのが良くツイートしている「2年間育てて3年目が勝負になる」ということ。

じゃあ3年生が多く出走している強豪校じゃないところ(スカウト差はあるので)という点で、今年注目しているのが大東文化大で、2,5,6区と重要区間の選手は卒業ながら3年生に箱根駅伝出走の選手が多く、次の新入生にもエース候補がいるのでどうなっていくか。

西川1区13位、西代4区18位、小田7区6位、ワンジル8区23位、大谷9区9位、佐々木7区7位です。

そうなるとどの世代に投資していけばいいか？の結論は難しいのですけれど、スピード強化した1年生世代は今までと明確に変わってきている点があって

過去1年生で2人しかいなかった5000m13分台が世代で4人いるわけですね。ムチーニもいるのでこの世代は既に強力です。

ちなみに自分の中では2年生世代が強いと思っています。カレンダーで名前を毎日見ている世代で、まだ箱根駅伝を走っていない黒木・山下蓮はハーフで63分台前半を1回出していますし。

結論は下記の通りです。早ければ来年再来年で少し良くなりそうですが、次入ってくる新入生が4年生になる5年後ぐらいまでに、世代の中でも1年目から28分台多数など「何か変わってきた」時に上位進出が見えてくるかもしれません。




最後に「待てそれって昨季に経験してないか？」と思った方は鋭いです。嶋津の留年もあって世代が固まりすぎたんですけども、もう1回葛西世代のような最強の横軸が作れていけるかどうか。
この世代は大学駅伝に定着し切れていなかった創価大としては破格のスカウトでした。育成も素晴らしく4年目で横山・緒方が区間上位に。新家・松田もいましたし。


以上となります。多分次は夏頃になると思います。新入生他のネタは別の人が発信すると思うので。
ページがあまりにも重かったら教えてください。埋め込みしまくったので。

↓いいねをもらえますと来年度以降のモチベーションになりますので是非よろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？