痛快!団長日記 第4部(2006年1月19日~2月4日)最終章 そして追記
雑談法人ひげひげ団の2代目団長の不可止さんが2021年10月中旬に他界されました。
そんなみんなの人気者、ひげひげ団のマスコット、永遠の38歳の人生の生き様を記録した魂の日記(当時MIXI)になります。
内容の一部をコンプライアンスの関係上ちょっとだけ修正させていただいております。
また、文中に就業時間等の気になる点もありますが、当時はまだ働き方改革以前ということで流してください。
いよいよ、今回が最後です。
あと、追記的にあの失踪してからのことを軽く書いておきました。
1/19
団長が自分のパソコンに小細工をしていた。
MIXIを開くと、グラフィックが表示されないようにしたので、オレンジ色の枠とか、顔とかが表示されなくなっていた。
確かに何のページ見ているかわからない。
「これで、誰かに見られてもMIXI見てるってわからないでしょ」
もうぉぉぉぉ団長、それでいいの?
世の中にはライブドアショックで樹海ツアーに行こうって人もいるのに。
2006年01月21日 03:04-------------------------------------
1/25(給料日)
どうも団長は自分の備忘録でホリエモンのことを仙台を世の中に注目させてくれた恩人と思っているらしいみたいなようなことを書いていると風の噂で聞いた。
2006年01月26日 03:17-------------------------------------
[158]で不可止さんはフィールド・オブ・ドリームスの話をしているが、そのDVDをひげいとう氏が借りパクしていることがつい先日判明した。
まぁ形見として持っておきなよと言うことで永久借りパクとなることに。
ひげいとうが逝くときは棺桶にいれておいてやるからあっちで返しなさい。
1/30(月)
団長はお休み。
最近、体調不良が多くないかとみんな心配する、そんな一幕。
2006年01月30日 22:38----------------------------------
1/31(月)
団長は今日もお休み。
大丈夫かなぁ・・・。
インフルかなぁ。
団長に買って欲しいものがあるんだけど
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e53710613
とか
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d58605198
とか。
2006年01月31日 17:47----------------------------------
何をおねだりしていたか全く覚えていない。
2/1(如月)
「団長倒れる!」の発表に東証株価も反応し、日経平均も169円安で引け。
これを後世の歴史家たちは「ふかしショック!」と呼ぶことに。
ともあれ、インフルは団長の健康さえも脅かした。
何か欲しいものがあれば買って持っていくよん。
2006年02月01日 18:49-------------------------------------------
2/2(木)
やっぱり、団長はおねんね状態。
それでもMIXIにはアクセスしているみたいだから取りあえず安心。
ん?誰だ!
また偵察メンバーを作ったか?
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1846501
2006年02月02日 23:13------------------------------------------
このころの団長は何かいろんなアカウントを作っていた。
それぞれの自己紹介を今、読みなおすと、あのときの心境が読めてくるかも知れない。
↑これはゆたてさんの別アカのような気がする。
↑これはね〜なんか本人が誰かに委託したアカのような気するんですよね〜
2/3(恵方真樹の日)
団長はついに金曜もお休み。
インフルの猛威は今年はもう年男でないオヤジにまで及んでいる。
明日のひげひげ集会の案内も来ないしオフィシャルページでも告知がないので、かなりしんどいと某業界通は語っている。
来週の復帰はあるのか?ガンバレ団長!
2006年02月03日 18:23-------------------------------------
2/28(火)-最終回-
3代目団長の襲名披露も無事済み、この前団長の生態を記録した日記もそろそろおしまいか。
その前に筆者としては『(前)団長日記(失踪編)』を書いてからにしたいと思っているのだが。
明日からいよいよ春ですなぁ。
2006年02月28日 18:19------------------------------------------
これで団長日記は締められていました。
ひげいとう氏が3代目ひげひげ団団長になり、不可止さんは一線を退くことになります。
失踪編もどこかに書いた記憶がありますが、どこにアップしたかも残念ながら憶えていません。
どこかで不可止さんを知る人達の話すネタになればいいなぁと思ってここに残してみました。
不可止さんがもうこの世のどこにもいないなんて信じたくはないですが、もう一度みくに丸で飲みたかったなぁ。
2006年2月4日(土) AM1:00
ようやく忙しかった自分たちのプロジェクトも、N天堂のOKが出たので晴れてチーム解散となった。
もう徹夜とはおさらばだが、別の案件が炎上しているので来週からはそっちに行かねばならない。
2月3日(金)が終わろうとして4日(土)になろうとしていた。オフィスの電気を消して、バイクにまたがり、今夜は不可止さんの家に行こうと決めていた。
コンビニで2000円分くらいのカップラーメンやおにぎり、リポD的なドリンク剤、ヨーグルトなんかを買ってから、曙橋の不可止さんのアパートに着いた時にはAM1:00というところだった。
チャイムをならす。
ちょっと小さな声で「ふかしさ〜〜〜〜ん」と言う。
チャイムをならす。
小さな声で「ふかしさ〜〜〜〜〜〜〜〜ん」と言う。
部屋の中に小さな灯りがついているのはわかるが、蛍光灯の灯りほどではなかった。
ただ、なぜかいる気配はあった。
5分くらい繰り返しただろうか。もう帰ろうかと思ったときに、ガチャとドアが開いた。
不可止さんが顔を出す。
ちょっと生気のない感じ。
「だいじょうぶ?ちゃんと食べてる?」
「うん、だいじょぶ」
「熱は?」
「もうない」
なんとも元気のない声で返事をする不可止さん。
「来週は会社これそう?」
「行けそう」
まぁ長く話しても仕方ないのでコンビニの袋を渡して、その日は退散した。
とても寒い夜だった。ちょっと小雨も降っていたような気がする。
あとで聞いたらこの瞬間がとても重要なタイミングであったと知る。
ちょっと言えないので書かないけどね。
その次の日に不可止さんは消える。
失踪だ!
ただし失踪とわかるのは次の週になってからだが。
会社のCOO(綾小路さん)から、詳細を聞かれる。
何か追い詰めたことをしたんじゃないかとか、会社のことを何か言ったなかったかとかいろいろ聞かれる。
自分が不可止さんを追い詰めたつもりはなかったが、本人はそう思っていたのかも知れない。
「ここにいたのでは、誰かがまた様子を見に来るかも」
そんな疑心を抱かせたのかも知れない。
そこからひげひげ団として不安の募る3週間が待っていた。
どこでどうしているのだろうか・・・。
安田さんと自分とで、アパートの大家さんに頼んで開けてもらったこともあった。
不可止さんの弟さんと連絡を取りながら、失踪している団長の行方をみんなが心配していた。
そう、あのとき覚悟はしたはずだった。
15年9ヶ月前に覚悟はしていたのだ。そうかもう16年前のことなのか。
2月4日の昼に不可止さんはオレからもらったコンビニの食料を持って旅に出たのだ。
各駅停車に乗り目指したのは水戸。
水戸で降りて偕楽園に行ったのだそうだ。閉園前に入ったので一周して外に出ようとしたら門に鍵がかかっていて出られなかったそうだ。
携帯電話の電池がなくて、どこにも連絡できなかったと言っているが真偽はわからない。
結局、中のベンチで一晩すごしたそうだ。とても寒かったって。
あたりまえだろ!
2月だぞ!
2月5日(日)
結局、兼六園が開くのを待ってから、外にでてまた各駅停車に乗った。
水郡線を北へ。
最初から目指したかわからないが、袋田の滝を見たそうだ。
誰にも連絡せずにあのオヤジは、茨城県を堪能していたようだ。
2月某日
仙台に着いたという連絡が入る。
旅立ってから2週間以上が過ぎていた。
ホッと胸をなでおろす。
結局、袋田の滝以降の話は聞き出せていない。
どうやって仙台までたどり着いたのか、未だ不明である。
もしかしたら歩いたかも・・・。
ちょっと休んでから、東京に戻るそうだ。
3月某日たしか金曜日夜
不可止さんが東京に帰ってきたということで、会いに行く。
場所は麻雀工房の高橋J子さんのところ。
会社会長(遠藤さん)が車を出してくれた。
なぜかJ子さんの作ってくれたゴハンを一人でのん気に食べて呑んでいた。
あのときも泣いたと思う。
ただただ、無事で何よりだった。
「こりゃ今年のひげひげオブ・ザ・イヤーは不可止さんの失踪事件だな」ってみんなが笑っていた。
事実、不可止さんはこの事件で2年連続の大賞受賞となった。
その後の16年
ただ、その時から不可止さんはうつ病の判定が出て、冬になるとふさぎ込む様になった。
本人曰く、禁煙したのが良くなかったと言っていたので、またピース缶のタバコを吸うようになる。
なるべく冬は注意してみんなで見守るようにしてもいた。
本人もうつ病と付き合い方がなんとなくわかって、そのことを口外もしていた。
高橋さんのいる前橋に行くのが好きだった。
お盆の花火を見るのが好きだった。
青春18きっぷで、いろんなところに行く季節が好きだった。
姪に鬼滅の刃のコミックスをねだられるのを喜んでいた。
↑不可止さんのMIXIの中にあった写真で、撮ったのはオレ。
この笑顔が実はとても好き。
地元の美味しいへぎそば店に連れて行って、食い切れない量を頼んだ。
「食べきれなくても持って帰れるから大丈夫」って言って、半分くらい食べてあとはパックに詰めてもらう。この辺はめんつゆも付けてくれるのだ。
車で長野まで送って、そのあと不可止さんは軽井沢あたりの安宿で、続きを食べたそうだ。
「時間がたっても全然うまかったよ」って。
とりあえず雑だけどここまでにします。
また思い出したりしたら、編集しなおして文章を整えることにします。
2021年11月25日 3:12------------------------------------------
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?