【3月1日】会社って潰れるんだ【3rd Impact】
2007年03月01日にMIXIで書いた日記です。
『祭を起こせる者を人はネ申と呼ぶ』 by田代まさし
久々に日記を書こうと思ったら、切ない話となりました。
思えば7年前の2000年3月1日に通称「サードインパクト」と呼ばれる事件がありました。
別名ファイナルインパクト。
サードがあるならファースト、セカンドももちろんあるのですがこれがある会社の最後の解雇通告だったわけです。
【0】1996年7月に設立して1年後には社員とアルバイトを合わせた数は250名弱にまで達しました。
しかし折しも不況の中での船出でもあり、IT革命の夜明けと言うまでにはもう少し時間が必要だった‥そんな時期です。
【1】1998年6月…ファーストインパクト
全人口の2割ほどが削減されるも、和解金が支払われ解雇ではなく自己都合により退社していきました。
【2】1999年5月…セカンドインパクト
残っていた社員約180名ほどから更に半分の90名が整理解雇される。解雇なので和解金もなし。
もっとも大きなダメージとなり、多くの者が路頭に迷うはめになる。幸いなことにまだハローワークでの失業保険が高く設定されていた時期である。
【3】2000年3月1日…サードインパクト
攻略本チームのヒット作が続くも虚しく終了。
残った社員が集められ30日後の3月31日に向けての最後の解雇通告がなされる。
しかしながら残務作業のある開発チーム20名ほどが、このあと流浪の旅へと出ることになるが、自分の担当の作業が終わると解雇という現実の中でこの会社は消えていくことになる。
「あの有名ゲームの開発をしているのに?」と言う思いもあるものの実態はそんな悲しい結末でもあった。
【4】200X年…倒産手続き
著作権収入、債権譲渡、その他の残務が終わり静かに幕を閉じる。
たくさんの人がこの会社に関わり、そして引きずっています。
編集にも開発にも出入りしていたので、いろんな人の今を知っています。
ここを巣立ちいろんな小さな会社も産まれましたし、大きな会社へと旅立っていった人もいます。
ただ不幸の割合はやっぱり多いでしょうね。
ちゃんと仕事をしましょう。
ちゃんと契約しましょう。
ちゃんと約束は守りましょう。
適当なことは言わないようにしましょう。
儲かっていない責任は誰かが取りましょう。
この会社に関わった人全ての人にと言うには僕は聖人ではありませんが、ほとんどの人に『幸多かれ』と願います。
※この会社の社長さんとか嫌いなわけではありません。むしろスキな人物ですのでその辺はお間違いなく。
そしてネ申と呼ばれるあの人たちには
『税務署と仲良く、そして予後不良を』を捧げます
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