見出し画像

センスフランキンセンス


私が愛してやまない作品、『ボクが死んだ日はハレ』のアナザーストーリーが公開された。


ボクハレに対する想いはこちらから。

初演、再演どちらも観劇して、どちらも頭が痛くなるほど号泣した作品。ストーリーも音楽もメッセージも全部大好きで、私の人生の価値観の軸となるような、大切な存在。そんなボクハレがアナザーストーリーとして、もう一度会えることが本当に嬉しかった。どんな物語なんだろう、とワクワクしながら再生した。


19分にもおよぶノーカットの長回しでの撮影がとにかく圧巻。プロだなあ。浦嶋りんこさんとヒロキくんの本当の親子のような掛け合いが懐かしい。ヒロキくんまた演技が上手くなったね。(おこがましい)だけど、新作を見るたびに進化しているのが伝わってくるのってすごいことだと思うよ。


タイトルであるセンスフランキンセンス。はじめは何のことが全くわからなかった。フランキンセンスとは砂漠に自生する木だそう。へ〜、って思ってたんだけど、さっき気がついた。私これ知ってるわ。大学の講義で見てる。通っていた大学はミッション系で、キリスト教の講義が必修だったんだけど、聖書を読み解く講義の時にフランキンセンス(乳香)が出て来て、教授が実際に見せてくれたんだよね。(フランキンセンスはキリストに捧げる香りと呼ばれている)なんかその時の映像が鮮明に浮かび上がって来た。こういう偶然というか、学びがどこかで繋がるときって面白い。

フランキンセンスは砂漠の中でも生きていられる逞しい木。傷ついた時は樹液を出して自分のことを自分で守る。そうやって強く生きているからミミは好きなんだろうな。人間誰しもそうやって生きたいもん。

ミミが歌うセンスフランキンセンス。森大輔さんが作る音楽にハズレはないなあ。A.B.C-Zに提供してる曲を含め全部好き。そしてヒロキくんが踊ってくれる。あ〜、好き。幸せそうな表情で踊ってるのを見て好きになったから、もう最高。相変わらず関節ある??みたいな踊り方してて、釘付けになった。

 ここだけの話 わたしメンタル弱くてさ
 ほらこう言っても 誰も信じてくれないから
 呪文をこさえて こうして今まで生き延びた
 半信半疑で 信じて唱えて

歌詞の一部。ここがね〜〜刺さりました。私も最近メンタル弱々で。でもプライドがめちゃめちゃ高いので周りにいうのは苦手で。(なんかそういうところがミミと私は似ている気がする)何か悩んでても我慢して我慢して自己解決するパターンが多い。なんか、それが辛いなあと思う時もあるんだけど、そういうところを肯定してくれるような、そういうこともあるよねって言ってくれる感じに救われる。石丸さんの考え方や言葉にまた救われてしまった。(本当なら弱みを出すことは恥ずかしくて嫌なんだけど、これを発信するのもまあいいか、と思って書いてみた。センスフランキンセンス)

「センスフランキンセンスは、自分の人生自分で選べ、成せば成る。メンタルやばくなった時の万能特効薬」とひかるは言う。その薬、私にも効くかなあ。効くといいなあ。


最近自分の人生が自分の手から離れていく感覚がある。ある程度偶然に身を任せるのは大切だと思うけど、自分の人生の軸は自分で持ち続けていなきゃね。
ミミは「砂漠を潤す覚悟で 女は 歌う」と歌う。ミミにとって覚悟の現れは歌。じゃあ私の覚悟はなんなんだろう?って改めて自分に問いかけるきっかけになった。


なんか何が言いたいのかわからなくなっちゃった。でも上手くいえないけど、心が軽くなって、前を向ける勇気がもらえたのは確か。自粛が続く中で、心を揺さぶられる体験が久しぶりにできて嬉しかったし、やっぱり私の人生には演劇が必要だと実感した。とってもいい時間でした。ハレバレハレルヤ!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?