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ネザーランドの取説

ネザーランド(Platycerium Netherlands):
ビカクシダ(コウモリラン)の一種のネザーランドはビフルカツムという品種を改良した園芸種で、とっても強くて育てやすい品種です。

日本ではビフルカツムやアルシコルネ(アフリカ)と並んでとっても安く手に入るし、ビカク初心者の私でも無理なく扱えそうです。

2種類の葉っぱと成長点

胞子葉:
今出ている4枚の葉は胞子葉と言って、大きく育つと葉の先端の裏側に胞子を付けます。形が鹿の角やコウモリの羽根みたいになるのが和名の由来です。

貯水葉:
傍にちょこんと小さく出てる丸い葉が貯水葉と言って、名前のとおり水分を貯めたり、落ち葉をキャッチして栄養にしたりする葉っぱです。水苔をすっぽり覆うくらい丸く大きくなります。

成長点:
真ん中のモフモフが成長点(リゾーム)と言って、そこを中心に新しい葉を出して成長します。ビカクシダにとっては「コア」的急所なので、成長点が傷つくと死に至ります。

育てかた

風:
人と同じで適度の風が必要です。我家は24時間サーキュレーターで付近の風を対流させてます。エアコンの冷風・温風や、自然風でも強風がじかにあたると確実に弱ります。人とすれ違った時の「そよそよ〜」っとそよぐくらいの風で十分です。

葉水と水やり:
多湿を好むので葉水は、霧吹きで毎日一回「しっかり」お願いします。害虫避けと光合成を促進します。虫除けには葉水がいちばんです。

水やりは、水苔が乾いたらバケツにドボンして、水苔からブクブク泡が出なくなったら終了です。

代謝が大事:
熱帯植物なので、スコールのような豪雨であっという間にびっしょりになって、暖かい気候と風ですぐに乾いてしまうような、代謝のサイクルが早い水分補給を好みます。いつも水苔が湿った状態だと、根腐れしてしまう可能性があります。水苔が乾いたらドボン。です。

陽ざし:
陽ざしを好みますが、いきなり直射日光に当てると葉焼けするかも。レースのカーテン越しのような明るい場所が良いでしょう。陽ざしが足りないと胞子葉の色が黄色っぽくなってきます。外で陽にあててあげたいと思ったら少しずつ慣らしあげて下さい。居場所に慣れるには時間がかかります。

また、たまに居場所を変えてあげると胞子葉が陽射しを探して微妙に動くので筋肉質な強い葉になるそうです。

温度:
温度は15〜25°の場所がベストです。30°でも大丈夫かも?

肥料:
根を切ったばかりなので、今は水苔の中に仕込んでる肥料で十分です。2ヶ月くらい経ったら水やりの代わりに、
ハイポネックス(https://www.hyponex.co.jp/products/products-637/)という液肥を希釈したバケツに2週間に一度ほど、ドボンさせて下さい。肥料の説明欄に載ってる希釈率よりも薄めで構いません。

剪定:
形が崩れて来たら、上の葉を3枚は残して、下葉を根元から清潔なハサミでカットして下さい。

以上、ネザーランドの取説でした。
わたしもこの方法で管理してます。やっぱ、こうした方がいいかなと変更する時はまたお知らせしますね。あと、板の周囲は研磨してないので、トゲ等、手を傷つけないようにして下さい。

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