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コラム「ノンネイティブの流儀」

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英語のネイティブを手本としつつも、ノンネイティブとしての身のこなしがあるのではないか。ネイティブやバイリンガルにかなわないまでも、日本語のネイティブとしてのアプローチがあってしか…
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#分詞

📚【ノンネイティブの流儀9】【あえて「組み立て」で書き切るということ】

【写真】東京・神田駿河台のニコライ堂(撮影・飯竹恒一) 英文ライティングのあるべき形をめぐる議論でよく耳にするのが、「短文を重ねる」という立場です。関係代名詞などを駆使して複雑な文構造にするのを嫌うもので、確かに一理あると思います。 同じ議論は日本語でもあって、駆け出し記者のころ、無理に長い一文で書いていたのを、デスクが手際よく分割して仕立てていったのを、よく覚えています。 では、いま私がどう考えているかというと、少なくとも英文ライティングに関しては、やや立場が違います

【ノンネイティブの流儀3】【分詞表現へのいざない】

【写真】パリのメトロ「エドガーキネ駅」にて(撮影・飯竹恒一) 英検1級を取得して、TOEICも900点を超えたというレベルの上級学習者の方々でも、意外に苦慮しているのが「分詞表現」です。コロナ禍前にリアルなスクールで教えていた時代からこのことを痛感し、授業では意識して取り上げています。 「形容詞と動詞の両方の役割を果たす」というのが文法書でいう「分詞」の形容詞的用法の説明で、現在分詞と過去分詞があります。いわゆる分詞構文も含め、色々なパターンとそのバリエーションがあります