見出し画像

オッピーから禎子さんへ

今日、原爆被害者の禎子さんのお墓参りに行くための折り鶴を折りはじめた。

折り鶴は久しく折っておらず、とても時間がかかった。折り紙は千代紙。千代に八千代に平和を願う。

禎子さんはこんな複雑で美しい折り鶴を毎日折っていたのだなぁ。とても美しい魂を持った方なのだろうな。なぜ失わなければならなかったの?

私は堺市学びのサポートという事業に参加していた。禎子さんと同じくらいの小学四年生に、義務教育のなかで、ちゃんと勉強を理解させるプログラム。素直でやんちゃでかわいくて。そんな時期に病院で一人きりで闘病するのは寂しい。

私が入院したのは15歳でたった3ヶ月だったが、それでも寂しかったのに。私はお友達が欲しかった。禎子さんはどうですか?

病院ボランティアで小児科病棟に行ったとき、あまりに懸命な愛されている生命に出会ったから、自殺未遂なんかする私と変わってあげたいと思った。でも変われないのはなんでだろう。

私は今好きな人に愛されていると思う。彼は具体的な言葉をくれないから側から見たらただの妄想だけど、愛されている。だから生きていてよかったと思う。他でもない私が生きていてよかったと思う。

だから禎子さんは、オッピーが愛します。オッピーが誰かわかりますか?そうです、オッペンハイマー。マンハッタン計画、最高指揮官です。

禎子さん、僕をオッピーと呼んでください。ただひたすら愛し抜きます。それを誓います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?