キミアトラクション

「世界一かっこいい!」と自然に思うようになった。

世界一かっこいい、無意識にそう文字にしていて、読み返してちょっとびっくりしたし心地よさも感じた。そうかそうか、私は髙橋優斗くんのことを世界一かっこいいと思うようになったのか。そっかあ。自分で書いた文字列をすこし不思議な気持ちで見つめると、自然と笑みがこぼれてしまう。はあ、そっかあ。

それにしても恐ろしいスピード感だ。所謂新規ハイでしょ?とか、初期衝動だからいまだけだよ、なんて言われるとそれまでなのだけれども。好きになってからまだ二ヶ月も経ってない。ゆうぴーが見るたびにかっこいいを更新してきて、好きと思える部分を散弾銃みたいに撃ちまくってくるから私はそれに負けたくない!という気持ちでゆうぴーへの好きをあつめて、ひろって、大切にしまう。私はほんの二ヶ月弱毎日それを繰り返しているだけなのに、好きの気持ちの加速度がどんどん上がっていてびっくりする。

こんなにすごい勢いでなにもかもを更新してくるんだから、私の見たことない世界とか、知らなかった気持ちとかどんどん教えてほしい。17歳の男の子がものすごい勢いで手を引いて連れて行ってくれるのはどんな場所なんだろう。


「いままでの誰よりもいちばん好き」と自然に思うようになる、のかもしれない。

そんなことを頭の片隅に思い浮かべて私は黒縁の眼鏡を見つめた。

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