マーダーミステリーを作りました。

 色彩スーヴェニールを公開することができました。正直ここまで長かった。途中、楽曲を作成していた期間を挟みましたが、それでも長く感じました。

 この色彩スーヴェニールは、私のオリジナルシナリオの二作目にあたり、過去には雪山ロックダウンという作品を作っています。どちらの作品もイヌハネコハという名称の制作チームのみんなで作っているので、私一人の力ではありません。

 マダミスについては、色々書きたいな、と思っていました。ちょうど二作目の公開というタイミングで今がいいかな~と思ってnoteを書いています。
 noteのアカウントを作成してから気付きましたが、これは記事を書くものだったんですね。日記のような、Twitterの延長くらいに思っていました。質とかは何も期待できないと思います、申し訳ないです。

 唐突ですが、私は推理小説(いわゆるミステリー)と脱出ゲーム(主にSCRAPさん)と人狼の3つが好きです。でもそれぞれ少しずつ好きでない部分があります。

 ミステリーは、とにかく文章を読むことが怠い。これを言ってしまうと小説ファン、ミステリーファンから軽蔑されそうですが、できれば活字は読みたくない。これが最大のネックです。私は、時間的、精神的余裕がないと小説が読めなくなってしまいます。ここ一年くらいも家にいる時間は長いですが、ほぼ読めていません。

 脱出ゲームは、とにかく問題が解けない。好きなんですが、苦手。特に問題文自体がないタイプの謎が本当苦手。なので、一人で持ち帰り謎を解いたりするのはよいですが、4人とか6人とかで参加する形式のは最近あまり行かなくなってしまいました。10人のルーム型のものは多少存在が空気になっても許されるので、未だに好きです。あと、物理的なギミックが好きなので、上海型の方が自分には向いているかも。

 人狼ですが、これがこの中だと一番好きかもしれません。未だにマダミスよりも好きかもしれません。ですが、人狼は定石を憶えていないと皆に迷惑がかかるゲームなので、ハードルがとにかく高いように思います。そのため、知らない人たちに混ざって人狼をやる、ということに未だ抵抗があります。自分で人集めしていた時期もありましたが、なかなか9人以上集まらなくて、結局最近やらなくなってしまいました。とはいえ人狼自体は好きなのでCOVID-19が収束したら人狼ハウスさんに行きたいなぁとは思っています。

 マダミスは、この3つの苦手なところがちょうどカバーされていて、私にぴったりでした。読む文章は数枚程度、「犯人を拘束する」とかミッションがはっきりしており、定石のようなものもそこまでありません(定石については正直あまり知らないだけかもしれませんが)。人数も4~7人のシナリオが多く、人集めも身内で何とかなるレベル。

 最初にやった作品は、「九頭竜館の殺人」というグループSNEさんの作品で、マダミスを一気に好きになりました。ですが、ここでCOVID-19の流行により、すぐにオンラインの方を中心に遊ぶようになりました。BOOTHにある作品を何個か遊ぶうちに、自分でも作りたいな~と思い、シナリオを書き始めました。

 ミステリー小説みたいに、殺人現場を調査して手掛かりが少しずつ明らかになっていく、というようにしたくて作ったのが、一作目の雪山ロックダウンでした。
 他に制作秘話的なものはないですが、制作当時、サカナクションが「夜を乗りこなす」というテーマでライブ配信を毎週やってくれて、白波トップウォーターという曲を聴く機会が増えたため、タイトルは漢字+カタカナにしようと決めました。単に、椎名林檎さんが好き、というのもあります(無罪モラトリアム、勝訴ストリップ)。

 一作目を作って、他の作品を自分たちで遊んだり、雪山ロックダウンを遊んでいただいた方々(ありがとうございます!)の感想をお見かけしたりして、ロールプレイの部分は少し意識が変わりました。
 私自身のマダミスの楽しみ方は、「推理したい」の一点だったので、キャラクターを演じることに重きを置いていませんでした。演劇自体は観ることがとても好き(今まで観た中では、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんのフローズン・ビーチが面白かった)ですが、役者経験がないこともあり、ロールプレイ自体には割と抵抗があります。
 最初の話に戻りますが、マダミスを始める人は、ミステリー、謎解き、人狼から入る人が多いようです。それともう一つがTRPGだと思われますが、私は経験がないので、それもあってロールプレイというものを意識していなかったように思います(TRPG自体やっていないのに書くのはおこがましくあり恐縮です)。

 それからもう一つ、「納得感」を意識するようになった気がします。納得感とは、
・犯人へ繋がるトリックと導線がしっかりしているか
・各キャラクターのキャラクター性(性格等)と行動・目標がマッチするか
の二点のイメージです。一個目は前から意識していましたが、二個目は感覚で済ましていたように思います。

 二作目は、その二つを少し意識して書いたような気がします。気がしますと記載して予防線を張ってすみません。書き手がどう思って書いたかなんて作品の評価に全く関係ないですからね。
 改めて、マダミスを作るのは難しいですね。奥が深い、とかでなく、単に、難しい。全員が主人公だと思えるような各キャラクターのハンドアウトを書くなんて、難しい。

 二作目は、公開ギリギリになって、あることが発覚したため、最初に書いていた方をサブシナリオっぽい扱いにして、メインを一から書くことにしました。結果的に何とかなりましたが、周りの方に迷惑かけちゃったので、後味は少し悪いです(制作の進め方で、という意味です)。
 ですが、これ以上は無理、というところまで考えたので、作品としてはいいものになったと思います。まだ客観視点に立てないため、何とも言えない部分もありますが。
 両方とも遊んでいただいて、平行世界を体験していただけたら、作り手冥利に尽きます。

 三作目についても、頭の中に舞台設定とキャラクターの構想だけあって、主題歌的なもののイメージもあります。実際に作り始めるかどうかは別なので、どうなるか分かりません。音楽の方も、別にやりたいことがあったりするので、そっちも進めたい。まだまだやりたいことやまやまやまやまぶきイエローです。

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